- 出演者
- 石原さとみ 大沢あかね 新山(さや香) 石井(さや香)
オープニング映像。今回のテーマは「亜鉛」。成人男性20代、成人女性60・70代以外は推奨量以下の摂取量となっている。
亜鉛めっきの工場ではめっきをすることでサビを防止して耐用年数を伸ばしている。体内でも同じように亜鉛は体を支えている。亜鉛は筋肉に60%、骨に30%、皮膚と毛髪に8%、その他は内臓に分布している。さらに亜鉛は生命の誕生にも関与している可能性がある。亜鉛が多く含まれている食材は牡蠣。他にもピュアココアも亜鉛量が多い。
12年前に味覚障害が起きた田中さん。血液検査で判明したのは極度の亜鉛不足だった。その後亜鉛を補充する薬を服用し1年かけて回復した。味覚障害は亜鉛不足によって引き起こされる事例が多いという。2年前、肌荒れに悩んでいた吉田さん。受診した医療機関で血液検査を行い亜鉛不足も原因のひとつと判明。適切な治療を続け1年半後に健康的な肌を取り戻した。日本人13100名の血液亜鉛濃度を解析した調査では成人男女の80%が基準値未満という結果となった。
亜鉛の役割を解説。消火や新陳代謝など体内で起こる反応を助ける酵素の重要な役割の一つが細胞づくり。この時に必要なのが亜鉛。亜鉛があることで新たな細胞をつくる効率があがる。新陳代謝は古い細胞が新しい細胞にかわる働きで生命維持に不可欠。亜鉛が不足すると細胞づくりのスピードが落ちてしまい肌荒れ、味覚障害などが起こる。症状があり血液中の亜鉛が不足している状態を亜鉛欠乏症と呼び日本人の最大30%に上る可能性がある。
今、世界の植物の亜鉛濃度が減少傾向にある。背景のひとつは二酸化炭素濃度の上昇。成長スピードが増す一方で亜鉛は少しずつしか根から吸収できないため成長スピードに追いつかず相対的に亜鉛が減少する。屋外環境で二酸化炭素濃度を上昇させて農作物への影響を調査したFACE実験では、2012年を基準とすると最大13%も減少する結果となった。植物の亜鉛含有量が低下すると植物を食べる動物の亜鉛含有量も低下、動植物を食べる人間の亜鉛量も低下する。
2014年の国内研究で学生92名に亜鉛含有量の多い食材やレシピを伝えて血液中の亜鉛量がどう変化するのかを調査。2週間後には血液中の亜鉛が最大40%もアップした。今回、5名の参加者に集まってもらい1週間の亜鉛摂取量を計算したところ5名中4人が年齢別推奨量に届いていなかった。亜鉛カードを配布し摂取量の変化を調査したところ、1週間後には亜鉛摂取量が驚異的にアップした。
毎日使える特製亜鉛ソース「ズンソース」を紹介。オイスターソースとナッツに香味野菜などを加えた和洋中にあうソースで大さじ2で亜鉛0.4mgをとれる。作り方はみじん切りしたたまねぎ・にんにく・しょうがを香りが出るまで炒める。ナッツ以外の材料をすべて加えて煮詰める。火を止めてからナッツを加えて混ぜたら完成。
亜鉛をしっかり摂取しているのにもかかわらず亜鉛不足が多発している。亜鉛不足で味覚障害を発症した田中さんは飲酒習慣で亜鉛不足に陥っていた。摂取した亜鉛がアルコールの分解に使用されるため。他にも服用している薬の影響で亜鉛不足になることもある。一部の高血圧や糖尿病などの薬では亜鉛を排出する作用があるものもある。妊娠期・授乳期も亜鉛不足になることも。母乳などで亜鉛を届けるため不足傾向にあり妊産婦は2~3mg多い摂取が推奨されている。
アルコールによって排出される亜鉛の量は体質による。亜鉛を必要とする酵素は500~1000種類あり作用する場所が多いため解明が困難。亜鉛の過剰摂取は貧血を引き起こす可能性があるため要注意。亜鉛欠乏症のリスクが高いのは高齢者。
亜鉛不足は様々な症状を引き起こす可能性がある。かかりつけ医や症状を感じる医療機関で事前に血液検査の可否を確認。血液検査は保険適用で数千円ほどで検査が可能。サプリメントは必ず摂取量を守る。他の栄養素とのバランスが大事になるため亜鉛摂取の基本は食事から。
エンディング映像。
あしたが変わるトリセツショーの次回予告。
