- 出演者
- 石原さとみ 藤井隆 YOU
今回は薬とのつきあい方のトリセツ。
オープニング映像。
最近では医療用と同じ成分が同じ量配合されている市販薬が簡単に手に入るようになったが思わぬ落とし穴もある。風邪と花粉症が重なった井上さんはかぜが長引きせきが続いていたためドラッグストアで速く効くせき止めを購入し飲み、その後花粉のため鼻炎薬を追加購入。翌日卵サンドとゆで卵を食べせき止めと鼻炎薬を服用したところ、突然動悸が起こった。このケースの落とし穴の1つは薬と薬の飲み合わせ。せき止めと鼻炎薬には同じ働きをする成分が3つも重なっており、自律神経に作用する成分が重複していた。また漢方薬でも併用により成分が重なるリスクがある。
井上さんのケースのもうひとつの飲み合わせの落とし穴は薬と飲み物の飲み合わせ。井上さんは食事の際にコーヒーを飲んだが、せき止めにも鼻炎薬にもカフェインが入っており、カフェインの過剰摂取で動悸が起きた。帝京平成大学の井手口直子さんが飲み合わせについて解説。胃薬に使われる炭酸水素ナトリウムはオレンジジュースと反応して泡立つことがある。また鎮静作用があるハーブの一種セント・ジョーンズ・ワートは数十種類の薬と相互作用を起こすおそれがある。そのため薬を飲むなら水かぬるま湯が安全。
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- 帝京平成大学
大阪市にある大手製薬メーカーの研究所を取材。薬を作る際の技術の1つがコーティングで、水以外で飲むと本来の働きが損なわれるおそれがある。井手口直子さんがグレープフルーツジュースと一部の降圧剤、抗コレステロール薬などは相性が悪いと解説。グレープフルーツジュースの影響は数日間続く場合もあるという。
市販薬の落とし穴として痛み止めで命の危機に襲われたケースを紹介。山田さんは体調を崩した時に市販薬に頼りがちだそうで、4年前に背中の痛みで鎮痛薬の服用を2週間続けた。ところが腹痛を感じトイレに入ると血便が出た。診断の結果消化管出血だった。山田さんの落とし穴は服用期間。この痛み止めは3日から5日の服用期間を推奨していたが、山田さんは自己判断で飲み続けてしまった。痛み止めは痛みを起こす物質を作る酵素にストップをかけることで痛みがやわらぐが、痛みを起こす物質を作る酵素には胃や腸の粘膜を守る成分を作る働きがある。痛み止めでこの働きにもストップがかかり、消化管の粘膜を守る機能が低下し、潰瘍ができたり出血したりするおそれがある。薬に付いてくる説明書には詳しい情報が書かれており、「してはいけないこと」と「相談すること」は読んだほうが良い。また、読んでもわからないときは薬剤師に相談を。
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- 消化管出血
薬剤師というと医師の指示通りに薬を出すだけの人と思っている人がいるかもしれないが、実際にはそんなことはない。薬剤師の紀平さんに密着。薬剤師には薬を処方した医師の誤りを指摘し、処方を変更するケースもある。そもそも医師と薬剤師は別の視点で患者をみており、医師は病気を診断し治療する専門家で、薬剤師は薬の専門家。医師の処方は適切か、副作用を起こす飲み合わせはないかなど薬の専門知識で患者の命を守っている。
なぜ薬は医者ではなく薬剤師からもらうようになったのか。13世紀のヨーロッパでは医師が診断から薬の調合まで一手に担うことが多かったが、フリードリヒ2世が薬は薬剤師からもらうよう法律を変え、患者が自由に薬屋を選べるようにしたため。人の判断は間違う可能性があるので薬をチェックする薬剤師は必要な存在。薬局には患者の薬歴があり、服用状況や副作用、相談内容などを記録している。
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- フリードリヒ2世
薬剤師の紀平さんに密着。薬剤師は主に高齢者の使わない薬の整理・薬の一包化など、その人にあった薬の管理法や飲み方のアドバイスも行っている。
埼玉県にある薬局には馬刺しが置いてあり、会話のきっかけを作る工夫をしている。また海外では30年ほど前から薬についての質問リストが活用され、薬剤師に何を聞けば良いのかわからないという人が質問しやすくなったという研究結果もある。最近は日本語版も開発され一部の薬局で置かれるようになっている。質問リストはNHK ONEからも確認可能。
稲城市の薬局ではお薬手帳を約100冊揃えている。お薬手帳に市販薬やサプリメントの情報も記載しておくと、飲み合わせの事故を防ぐことにつながることもある。また石川県の羽咋市では能登半島地震の際、薬剤師がお薬手帳をもとに患者の担当医と連絡を取り必要な薬を配布した。井手口直子さんはお薬手帳の大切さを話し、電子お薬手帳もあるなどと話した。
あしたが変わるトリセツショーの次回予告。
