- 出演者
- 森田美由紀 服部隆之 足立紳
オープニング映像。
盛り上がりをみせている「連続テレビ小説 ブギウギ」。今回は羽鳥善一のモデルとなった作曲家・服部良一を深く知ることのできる番組を紹介。服部良一は戦前からジャズやブルースなど外国の曲を歌謡曲に3000もの名曲を手掛けた。戦後は日本の復興を音楽で盛り上げた。
森田美由紀の挨拶。ゲストの足立紳、服部隆之を紹介した。ブギウギの音楽をどんな気持ちで担当してる?と聞かれ服部隆之は「僕の作曲家人生の中では絶対に忘れられない仕事の1つになると思う」などと話した。足立紳は熱烈オファーを受け、脚本を書いたがためらいが合ったという。足立紳は「自分が作ってる映画が応援しづらい主人公ばっかだったので、朝ドラの主人公とは間逆なんじゃないかな。自分にできるのかって思った。あと忙しくなるのが苦手なので、逃げ腰にってた。妻が絶対にやれとお尻を蹴っ飛ばしてくれたのでやりました」などと話した。
「ブギウギ」ヒロインのモデル、笠置シヅ子は大正3年に生まれ、昭和60年に70歳で亡くなった。「ブギウギ」でも度々歌われた「ラッパと娘」のオリジナルは昭和14年にレコーディングされた。作詞の「村雨まさお」というのは服部良一のペンネームだ。「ラッパと娘」で笠置は「スイングの女王」と呼ばれ、歌手としての地位を確立した。そして、戦後は「東京ブギウギ」の大ヒットで「ブギの女王」に。敗戦からまだ2年余、生活苦にあえいでいた当時の人たちに驚きとスカッとした清涼感を与えた。笠置がレコードに残した曲はほとんどが服部良一作曲によるものだった。その後、笠置は昭和32年に42歳の若さで突然歌手を引退した。
VTRを見て、笠置シヅ子はユーモアもあり潔さもあるなどと話した。服部良一が書いた「ラッパと娘」の楽譜を紹介した。歌詞に書かれている「バドジズデジドダ」はトランペットではないかと言い、主題歌「ハッピー☆ブギ」でも継承していると服部は話した。ドラマでも「ラッパと娘」ができていくシーンが書いていて楽しかったと足立は言った。
1993年放送の「プライム10 時代はブギを待っていた~不滅の服部メロディー~」の映像。服部良一の半生と楽曲を紹介した。
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服部隆之は祖父ともっと音楽の話がしたかったと話した。自分の曲をどう思うか聞いてみたいという。足立紳はどの音楽も前向きにさせてくれる印象があると話した。服部良一が残した名曲の数々を、服部隆之が「ブギウギ」の劇中歌にアレンジしている。
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昭和22年公開のNHK広報映画、世界の音楽の映像。服部良一が音楽を担当している。この番組のために服部良一が書いた楽譜が、NHKアーカイブスに保管されていた。クラシック理論で培った技術の高さがうかがえる。片山杜秀は服部良一を近代日本を代表する作曲家の一人と注目している。
服部良一が手掛けた音楽番組のVTRを受けてトーク。服部隆之は服部良一は類いまれなアレンジャーだと話した。NHKアーカイブスで見つかった「世界の音楽」テーマ曲の楽譜を紹介。
続いて服部隆之の音楽制作の現場を紹介。「ブギウギ」の音楽収録に密着した。服部隆之はこのドラマのために100曲を作曲した。この日は終盤で使われる予定の82曲目から100曲目を録音。「ハッピー☆ブギ」の新たなアレンジを100曲目に録音し、劇伴としてドラマに使用する。アレンジのポイントはティン・ホイッスル。収録の様子はドラマのシーンにそっくりだった。
足立紳は音楽家は自由度が高くてうらやましいと話した。服部隆之は脚本の演出プランに沿って作曲したと話した。「ブギウギ」はいよいよ終盤へ。2人とも今回紹介した映像を執筆前に見たかったと話した。
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