「ブギウギ」ヒロインのモデル、笠置シヅ子は大正3年に生まれ、昭和60年に70歳で亡くなった。「ブギウギ」でも度々歌われた「ラッパと娘」のオリジナルは昭和14年にレコーディングされた。作詞の「村雨まさお」というのは服部良一のペンネームだ。「ラッパと娘」で笠置は「スイングの女王」と呼ばれ、歌手としての地位を確立した。そして、戦後は「東京ブギウギ」の大ヒットで「ブギの女王」に。敗戦からまだ2年余、生活苦にあえいでいた当時の人たちに驚きとスカッとした清涼感を与えた。笠置がレコードに残した曲はほとんどが服部良一作曲によるものだった。その後、笠置は昭和32年に42歳の若さで突然歌手を引退した。