- 出演者
- トシ(タカアンドトシ) タカ(タカアンドトシ) 小倉優子 peco
オープニング映像。
5歳の男の子を持つ視聴者からの「息子が赤いランドセルを欲しがっていて戸惑っている」との投稿。子供のランドセルの色について番組で調べたところ、「女の子が黒や青」に抵抗を感じる人は1.8%、「男の子が赤やピンク」は52.2%。専門家によると背景にあるのは「自分の息子が少数派になってしまう」という心配。社会全体が男性優位であることから、男性が女性っぽいものを選ぶのは優位性から降りることにつながるとの考えを持つ人も。
東京・かえつ有明高等学校で行われたジェンダー教育授業。この日のテーマは男の子の色が青であること、女の子はピンク色であることがなぜなのかについて。女がピンクとされたきっかけは元米国大統領夫人マミー・アイゼンハワー。ピンクの服をよく着ていて、それに目をつけた百貨店などがピンクを婦人服のトレンドにしようと決めてキャンペーンを打った。講義を聞いたあと、気づいたことを生徒同士で語り合った。
「自分がそうなりたかった」との理由で息子を男らしく育てたいというタカ・トシ。pecoは、自分の大切なものを命がけで守るという理想を「男らしい」という言葉で象徴することを問題視。「息子は男らしく育てたい」という父親が多いのは、男らしいのは男性同士の間では評価されるから。企業や政治のトップには男が多く、そこで活躍してもらうために男らしさを重要視するという。
男の子がよくやる「戦いごっこ」。組み敷かれた子の多くは「本当は嫌だけど言えない」と感じているが、やられていた子は次第にやる側に回るようになり、もともと持っていた繊細な感覚を鈍化させていく。このことを「有害な男らしさ」という。強さや優位性のへの過剰な執着、優しさや弱さの否定、感情の抑圧、過剰な責任の引き受けなどの症状が出る。これを題材にしたドラマ「アドレセンス」が世界的に大ヒット。主人公の少年が友達関係やSNSを通じて女性蔑視や男性優位の考えに染まっていく様が描かれている。
「有害な男らしさ」に染まった男の子は自分の感情を言葉にしなくなる。灘中学校・高等学校(兵庫)では、ジェンダーの授業の一環で自分の感情をどう表現するかについて教えている。話すには安心感が重要で、日毎から感情を言葉にしやすい関係性を作っておく必要がある。専門家のオススメは、大人が楽しそうに会話する様子を子供に見せること。
視聴者から寄せられた「男性と女性は脳が違うのだから男らしさ・女らしさは仕方ないのでは?」との意見。脳の性差を研究している専門家によると、確かに男女で脳は異なるが僅差。男女差よりも個人差のほうが遥かに大きい。
ランドセル会社が最近公開したCM。子供が好きなランドセルを選ぶ映像を親に見せ、後に親に「保護者の方が選んでほしそうだと思うランドセルを選んでもらった」ということを伝えるというもの。子供に本当に好きなランドセルを選ばせると、最初に選んだものとは全く異なるものだった。子供は大人や友達、スマホや絵本で見る光景などを見ながらジェンダーの価値観を身につけていく。男らしさ・女らしさという呪いに囚われていることに気づいて自分で解除できれば自分との健全な関係が結べる。ひいては他者とも健全な関係を結べる。
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エンディング映像。
次回の「おとなりさんはなやんでる。」の番組宣伝。
「Venue101」の番組宣伝。
「NHKスペシャル」の番組宣伝。
