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オープニング映像。今回は岐阜県の湿原を紹介する。
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岐阜県飛騨市、標高1000m地点にある池ヶ原湿原。断層の上に水がたまり形成されたと考えられているという。4月中旬、まだ雪に覆われており、雪解けの水の中ではミズバショウが春を待つ。雪解けとともに湿原は目覚め5月上旬にはリュウキンカやミズバショウに覆い尽くされる。ミズバショウはツキノワグマを引き寄せる。強力な毒を持つミズバショウだがツキノワグマは好んで食べるという。この時期ツキノワグマは親子の別れを迎えるが、この時期にしばしば親子連れ立ってミズバショウをたべるのだといいう。水の中では小ぶりなイワナが姿を見せる。虫などが流れてくる湿原はイワナにとって格好の住処となっているという。湿原の周囲には鳥も集まる。ゴジュウカラは求愛行動として雄から雌に食べ物を渡す様子が見られる。
生き物を育む池ヶ原湿原同様に断層にできたのが天生湿原、標高1400ほどの場所にあり、天然林が周囲には広がっている。5月下旬、森の中は色とりどりの花で溢れる。太陽光が注ぐ温かい日にだけ咲くことから、これらの花はスプリング・エフェメラルと呼ばれる。登山客に人気なのがサンカヨウで1週間ほどしか姿を見せないという。雨が降ると湿原で動くのがクロサンショウウオ、普段は森の中で過ごすが雪解けの頃に産卵のために湿原にやってくる。孵化するのは初夏で、3年ほどかけて成長するという。雨があがった湿原、サンカヨウはガラスのように透明に見える。雨が光の乱反射を防ぐのだという。飛騨市の2つの湿原、駆け足で通り過ぎた春にたくさんの命を育んだ。
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