2025年1月3日放送 9:05 - 9:51 NHK総合

しろくまピース20歳
〜家族と歩んだ“いのち”の軌跡〜

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(オープニング)
オープニング

国内で初めて人工哺育に成功したしろくまのピースが20歳の誕生日を迎えた。今回はピースの秘蔵映像などを紹介。

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ピース
(しろくまピース20歳/〜家族と歩んだ“いのち”の軌跡〜)
家族で育てた3か月

高橋克典さんが愛媛県のとべ動物園にいるピースに会いに向かった。ピースは1999年12月に生まれた。ピースの母親バリーバは動物園で育ったため子育ての仕方がわからず飼育員の高市敦広さんが育てることになった。当時、人工哺育の成功例は国内ではなく高市さんは母乳に代わるミルク作りに苦戦した。アザラシ用のミルクが合わず下痢をすることがあったが、試行錯誤の末ピースに合うミルクが完成した。命をつなぐためには24時間つきっきりで子育てする必要があり、高市さんは夜は動物園から連れ帰り自宅で育てる決意をした。当時、高市さんには妻の美由紀さんと2人の子どもがいた。免疫力が弱いホッキョクグマの赤ちゃんには感染症の心配があり、美由紀さんはピースに汚れがつくたびに消毒を行った。ピースの鳴き声が続くと高市さんの睡眠時間は削られた。緊張が続く毎日で高市自身も体調を崩すこともあった。次第に長女の菜摘さんや弟の賢悟さんが高市さんの代わりにピースの面倒をみるようになり、ピースは母グマに甘えるときに出すささ鳴きをするようになった。

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バリーバピース大河ドラマ 麒麟がくる愛媛県立とべ動物園
家族が語るピースとの秘話

現在3児の母親をしている菜摘さんは自分自身が母親になって気づいたことがあった。菜摘さんは「父親がいろんなことをしてあげてここまで大きくなれたと思った、一緒のように子どもをかわいがって愛情をあげたい」と語った。26歳になった弟の賢悟さんは現在、宮崎県の実業団で柔道の選手として日々練習に励んでいる。賢悟さんは「姉と2人でピースと遊んだ思い出がある、父親と出かけたことはほとんどなく寂しい気持ちもあったがピースがいるから仕方がないという気持ちもあった、みんなで愛情もって育てていたのでピースに伝わっていると思う」と語った。

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ピース
しろくまピース20歳

スタジオトーク。高市さんは「子どもたちに寂しい思いをさせたこともあった、ピースの体の中に異変があると思うと考え込むので家族も話しかけられなかったと思う、団地住まいだったので家にホッキョクグマがいることは言っちゃダメと約束させていた」などと語った。

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ピース
家族と離れて…苦渋の決断

ピースが生まれて3ヵ月、体重は15キロまで増えた。自宅に連れて帰ることに限界を感じた高市さんはピースを動物園に置いて帰ることを決めたが幼いピースにとってはつらい出来事だった。ピースは高市さんが帰ろうとすると部屋に入ることを嫌がり夜通し高市さんを呼び続けた。高市さんは「夜間1頭で過ごさせることに関して申し訳ないという気持ちが強かった」などと語った。

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ピース
仲間とともに挑む”子育て”

ある日、ピースの便に血が混じっていることに気づいた高市さんは獣医師を呼んだ。当時与えていた離乳食に小さな骨が混じっていたことが原因とされ、高市さんは1日3回離乳食を骨が見えなくなるまで叩き続けた。ピースの血便はやがて収まった。

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ピース
泳げない!?試練のプール特訓

泳げることが必要と感じた高市さんはピースにプールの特訓を行うも初めての水に驚きプールから出てしまった。浅いプールで3週間練習したがピースは水の感覚に戸惑い続けた。高市さんはピースが好きなミルクでプールまで誘い出す作戦を実行した。少しでも水の中にいる時間を長くしようとミルクを与えるのを焦らしたりした。焦らされたことでピースは高市さんの腕を噛むようになったが、高市さんはピースの目を見て叱った。プールの特訓が始まって1ヵ月、ピースは初めて自らプールに飛び込んだ。

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ピース
しろくまピース20歳

スタジオトーク。高市さんは「アライグマを育てたときにしつけとして叩いたらさらに怒ったのでピースを初めて叱る時に迷った、愛情はもとうと思ってもつものではなくて湧いてくるもの」と語った。

初の人口哺育 つながる命

ピースが誕生して20年。高市さんが培ってきた飼育技術から繋がった命がある。和歌山県のアドベンチャーワールドで飼育されているホッキョクグマは6年前にピースと同じく人工哺育で育てられた。飼育員は高市さんが書いていたピースの飼育日誌を参考にしてきたという。高市さんが作ったデータは北海道の旭山動物園でも活用されている。全国のホッキョクグマの飼育頭数は1999年の57頭から38頭まで減っていて人工哺育は欠かせない技術となっている。

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アドベンチャーワールドピース北海道和歌山県日本動物園水族館協会旭川市旭山動物園
病とともに 今を生きる

20歳になったピースはこれから高齢期を迎える。2019年10月、ピースに異変がみられた。ピースは3歳のときに“てんかん”を発症していて今回ピースは立ち上がろうとしてもすぐに座り込んでしまった。高市さんはてんかんが起こると体調が戻るまでピースを見守り続ける。これからのピースをどう見守っていくか話し合いが行われ、17年にわたりピースの治療方法を助言してきた齋藤弥代子さんは発作がおきたときにセンサーが始動するシステムの導入を提案した。ピースはてんかんの発作を抑えるため1日2回の投薬が欠かせない。採血の回数を増やすことで これから高齢期に入るピースの体調をより細かく把握しようと考えた高市さんは3年前から採血のトレーニングを行っている。

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てんかんピース麻布大学
しろくまピース20歳

スタジオトーク。高市さんは「動物が幸せそうですねと言ってもらえることが褒め言葉」などと語った。

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ピース

2019年12月、ピース20歳の誕生日が開かれ多くのファンが詰めかけた。

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