本日のテーマは「アルツハイマー病新薬 アメリカで承認」。

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アルツハイマー病

アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」が先月、アメリカで正式に承認された。現在の薬は使い始めると一時的に良くなったようにみえるが悪化を抑える効果はないが、レカネマブは悪化自体を遅らせる効果が期待されている。アルツハイマー病患者の脳にはアミロイドβが集まってできる老人斑が多くあり、アミロイドβが脳にたまることが引き金となって脳の神経細胞が死滅、認知機能が低下してアルツハイマー病を発症するのではないかと考えられる。臨床試験では症状の悪化を27％抑制できている。アミロイドβを取り除くが壊れた神経細胞は治せないため、あくまでも悪化スピードを遅くする薬。製薬会社のシミュレーションによると、進行を2～3年遅らせる可能性があるという。

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日本でも今年1月に承認申請がされていて、早ければ年内に使用できるようになる可能性もあるという。今後の課題は、使用には専門的な検査が必要なこと。もう一つの大きな課題は副作用。臨床試験中に脳出血・脳浮腫が21．5％に現れたという。どういう人がリスクが高いのかも分かってきており、学会などはガイドラインを作成しているという。日本で価格が決まるのはこれからだが、保険適用や高額療養費制度を使えれば自己負担は年間十数万円程度ではといわれているという。レカネマブを第一歩として今後、アルツハイマー病の治療が大きく進歩することは確実で、新薬が次々と出てくることも期待されている。また、発症前の人への予防に向けた臨床試験も動き始めているという。

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