2024年3月12日放送 23:50 - 0:35 NHK総合

アナザーストーリーズ
ボブ・ディラン〜ノーベル文学賞 原点のステージ〜

出演者
松嶋菜々子 
(オープニング)
今回は…

今回はノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランを特集。

キーワード
ノーベル文学賞ボブ・ディラン
オープニング

オープニング映像。

(アナザーストーリーズ 運命の分岐点)
視点1 ステージ制作担当 ジョー・ボイド

運命の分岐点は1965年7月25日。ボブ・ディランはブーイングの中で「ライク・ア・ローリング・ストーン」を歌った。この曲は音楽の歴史を大きく変えたという。最初の視点はこのステージの担当をしたジョー・ボイド。当日、ボブ・ディランはエレキギターとバンドを従えて登場し演奏したという。ただ観客からは裏切られたと思う人もいたという。当時のボブ・ディランはフォークのプリンスと呼ばれており、ピート・シーガーの後継者と期待されていたためだ。

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それまでのフォークは反戦などの政治や社会問題について歌われてきたが、ボブ・ディランは自身の内面を歌うようになったという。そうした中でビートルズに出会い、ボブ・ディランはバンドスタイルで歌うようになったという。そうした中で1965年7月25日を迎えて、ボブ・ディランはニューポート・フォーク・フェスティバルでバンド演奏を披露した。ジョー・ボイドは「ボブ・ディランがエレキギターを手にした瞬間から、それまでの音楽とは一変した。これがロックの始まりだと思った」と語った。

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視点2 フォーク歌手 ピーター・ヤーロウ

次の視点はピーター・ヤーロウ。ピーター・ヤーロウはニューポート・フォーク・フェスティバルでボブ・ディランがブーイングを受けた後に登場して観客をなだめた。当時のアメリカは黒人の公民権運動などデモ行進があり「風に吹かれて」が歌われて、そこから反戦集会などで歌われるようになったという。ただボブ・ディランはプロテストソングなど型にはめられることに息苦しく感じるようになっていたという。

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視点3 観客・アメリカ現代詩研究者 ゴードン・ボール

次の視点は観客としてボブ・ディランを見つめていたアメリカ現代詩研究者のゴードン・ボール。ボブ・ディランをノーベル文学賞に導くことになる人物だ。ゴードン・ボールはそれまでボブ・ディランに関心はなかったが、アルバム「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」から夢中になったという。ボブ・ディランはアレン・ギンズバーグから影響を受けており、ゴードン・ボールも影響を受けたという。そうした中で、アレン・ギンズバーグからボブ・ディランをノーベル文学賞に一緒に推薦してほしいという依頼があり快諾したという。

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ノーベル文学賞の受賞者を選ぶスウェーデン・アカデミー。ゴードン・ボールは詩と音楽はひとつだったということでスウェーデン・アカデミーに推薦状を書いたという。ゴードン・ボールは12年に渡って推薦状を送り続けたが相手にされなかったが、2016年にボブ・ディランのノーベル文学賞受賞が発表された。ボブ・ディランのメッセージはホメロスの言葉「詩神よ 私の中で歌い 私を通して物語を伝えてくれ」と締めくくられているという。

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(エンディング)
次回予告

番組の次回予告。

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