2025年8月7日放送 2:55 - 3:55 フジテレビ

アワー・フェイバリット・ソング
Vol.9 〜私が「真っ昼間」を愛する理由〜

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(オープニング)
今回は…

今夜は、1997年にリリースされたZeebraさんのソロデビュー曲「真っ昼間」について語る。

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Zeebra真っ昼間
オープニング

オープニング映像。

私が真っ昼間を愛する理由
真っ昼間 前夜

1990年代初頭、日本のヒップホップ黎明期はどんな場所に人が集まっていたのか。Zeebraによると、自身がキングギドラでデビューするよりも前から”パーティー”があって、当時ヒップホップ中心の箱は渋谷ではCAVEしかなかったため、そこに色んなアーティストが集まり自然とオープンマイクが始まり、当たり前のようにマイクを回した時代があったと話した。

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当時からZeebraと一緒に行動することも多かったDJ KEN-BOに当時のクラブシーンについて聞いてみると、当時はまだ夜遊びの中心が渋谷ではなく六本木などで、CAVEはその先駆けだったという。平日でも来てくれるのは音楽や夜遊びが好きな人たちで、今よりも情報の発信源も少なかったと話した。

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Fine

後にZeebraの「真っ昼間」をリリースするレーベルの担当者だった豊嶋一衛さんは、お客さんとしてCAVEにも通っていたという。コアな人たちが追いかけている印象だったと話した。地下で熱を帯びるヒップホップシーンの中で、Zeebraはキングギドラを結成する。Zeebraとの出会いについて、RHYMESTERのMummy-Dに話しを聞くと。下北沢のクラブでMICROPHONE PAGERとRHYMESTERが一緒にやっていたイベントにZeebraが偵察に来たとのこと。Zeebraから見たRHYMESTERは、HIPHOPの理屈を理解し、日本なりの表現に落とし込んでると感じたと言う。また、MICROPHONE PAGERについては、ニューヨークのストリートっぽさをそのまま表現していると感じたとのこと。そこで、こいつらは将来一緒に戦う戦友になるべき人たちだと思ったとZeebraは語った。 一方Mummy-Dはキングギドラのデモテープを聞いており、日本国内でラップをしていた奴らとレベルが違うクオリティだったという。それを先に聞いていたが故に、”認めたくねぇ”とどこかで思い警戒していたと話す。互いの出会いは、DJ KEN-BOが引き合わせたという。その後、RHYMESTERのセカンドアルバム「EGOTOPIA」に収録されている、口から出まかせでキングギドラとSOUL SCREAMが共演する。「EGOTOPIA」のリリースから半年後、キングギドラのデビューアルバム「空からの力」が発表される。この作品は音楽雑誌が軒並み高評価を付け、HIPHOPシーンに衝撃を与えた。

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「真っ昼間」がリリースされる1997年、Zeebraはどんな状況だったのか。自身は26歳で子どもが5~6歳だったという。「真っ昼間」は日本初のHIPHOP専門のメジャーレーベル、FUTURE SHOCKからリリースされる。ソロデビューすることになった経緯については、キングギドラを立ち上げた頃からソロとしてのキャリアもやっていこうと考えていたという。Zeebraが立ち上げたHIPHOPクルー・UBGと、ブルックリン・ヤスが立ち上げたインディーズレーベル・STREET FLAVAの2本立てとして、日本初のHIPHOP専門のメジャーレーベル「FUTURE SHOCK」がスタートした。そこで最初にリリースされた作品がZeebraの「真っ昼間」。「真っ昼間」はそれまでのキングギドラのイメージとはかけ離れていた。ZeebraのライミングについてラッパーのR-指定は、ロジックがちゃんとしている、ラップについての本をZeebraさんが出した時に日本語でどうやったらかっこいいラップができるか、細かく研究していることを知った。しかし、曲を一聴した感じは理屈っぽく聴こえないとして。そこがスゴいところだと話した。

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1997年当時レコーディングの環境について、HIPHOPを我々で作ってかっこいい音に鳴らすこと自体を模索している途中だったとZeebraは話す。エンジニアのMIXの具合なども手探りだったという。海外のMVを見て機材をチェックしたりしていたとのこと。「真っ昼間」発売の翌年、日本のHIPHOPシーンにおける金字塔「THE RHYME ANIMAL」が発売される。当時、音源も教科書的なものを作りたかったと発言していることについて、Zeebraは英語がしゃべれなくてもラップが出来ると示したかったと話した。

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1999年にZeebraがMIXを担当したDOUBLEが語るZeebraの魅力。今も昔も変わらずジェントルマンだったとし、姉のSACHIKOが「かっこいい~」と思わず言うほどだったという。醸し出す空気感も含めてZeebraが飛び抜けているとのこと。2022年PUNPEE&BIMの楽曲「Jammin’97 feat.ZEEBRA」では、1997年のZeebraにタイムスリップして会いに行く様子が歌われている。曲の最後には、「適電で!」という当時ならではのやり取りが入っている。

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FUJI ROCK FESTIVAL’22Jammin’97 feat.ZEEBRAPUNPEEQeticSACHIKOShake(ANOTHER SQUALL MIX)feat.ZEEBRA横山マサト

1997年にリリースされ現在もクラシックとして愛され続けている「真っ昼間」。それぞれに好きなリリックを聞いたところ、「冷房ならあるがのどに悪ぃし」「とりあえずは復活のシャワー」「開くタンス出すTシャツに短パン」「羽広げ飛ぶセスナ」など、それぞれの思いも合わせて発表していた。Zeebraは話題を集めたフリースタイルダンジョンの企画を始め、常に新しい世代のアーティストを紹介し続けている。最後にZeebraは、HIPHOPという文化全般が好きだと話し、若い子たちに昔得たいい知識を与えて、愛を与えていきたいと締めくくった。

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Zeebra「真っ昼間」

Zeebraが「真っ昼間」を披露した。

(エンディング)
エンディング

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