- 出演者
- 桑子真帆 小池伸介
北海道立総合研究機構ではクマの体毛などから採取したDNAを解析し個体の識別を行っている。人身被害の現場から採取したクマのDNAデータを容器で保管。加害個体の特定に繋げようとしている。DNA分析を行うことで、実際に加害個体の確実な駆除に繋がった例もある。
クマの生態に詳しい小池伸介さんをスタジオに迎えた。小池さんは「クマは非常に個体差がある動物。山の中にいるクマ全部が人を積極的に襲うようなクマになったかっていうとそういうことはないとはっきり言える」などと話した。
- キーワード
- クマ
クマが食べた物の履歴を解析している中下留美子さん。中下さんの元には各地で捕獲されたクマの体毛が届く。クマの体毛にはクマが食べた物に含まれる元素の特徴が残る。中下さんはこの特徴を調べることで、木の実のような自然のものを食べていたのか、人間のものを食べていたのかを読み解いている。この研究から人間の食べ物がきっかけでクマの行動が大きく変化してしまう様子が明らかになった。
小池伸介さんは「クマは植物を中心にした雑食だが、実は植物を消化するのはそんなに得意じゃない。どっちかといえば人間が調理したものや肉や魚の方が消化しやすいため、食べ物としての魅力は非常に高い。一度食べてしまうと忘れられない。一回でも味を覚えてしまうと元に戻ることが難しい」などと話した。
関東でクマの個体数が増えていると懸念する専門家がいる。民間企業で野生動物の調査を行う大西勝博さんだ。実は、首都圏を取り囲む関東の山々ではいったい何頭のクマが生息しているのか詳細に把握できていない。今後、対策を進めるためには、広域での個体数調査が欠かせない。そこで、大西さんたちは独自の取り組みを始めている。国も今年度から県境を跨いだ広域での個体数調査を開始する。国の調査は被害がより深刻な東北地方から順次範囲を広げ、関東地方でも出没対策の強化に繋げようとしている。一方、目撃情報などから関東のクマの行動範囲が拡大しているという調査結果もある。
クマ対策のポイントは「誘引物の管理」「自治体の目撃情報を確認」「車庫倉庫の戸締まり」「朝夕の散歩は控える」。各都道府県の鳥獣担当の職員の中で専門知識を持っている職員は6%しかいない。小池伸介さんは「一番大事なのはクマを知ること」などと訴えた。
