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オープニング映像。
夜の仕事で生計を立て、子どもを産むと決断した女性を密着取材した。2022年3月、妊娠中の「サキ」さんは誕生日を迎え31歳になっていた。出産まで3週間だが、住んでいるアパートは赤ちゃんは不可と言われて引っ越し作業中だった。移動はタクシー、世田谷区では「子育て利用券」を発行しており出産前後の生活を助成してもらえる。引っ越し後は別の区のため使えなくなるという。前半の番組をおさらい。取材は2021年7月から行われ、当初はビューティーコンテストの参加者を取材するつもりだったが、喫茶店「ミルリトンカフェ」を共同経営していること、夜の仕事中に妊娠してしまったことなどが判明した。子宮頸がんを経験し子どもは産めないと思っていたが、妊娠を幸運と考え出産を決断。相手の男性には子どもを認知してもらえなかったという。「サキ」さんには中学時代に宝塚音楽学校を目指した過去があり、親に苦労をかけて失敗したという負い目から、18歳で家を飛び出して親に頼らなくなったという。両親は頼られれば助けるつもりでいた。他にも喫茶店はコロナ禍で経営が傾き、貯金を切り崩して赤字を補填するなどの苦労が続いていた。
出産10日前、「サキ」さんが新宿区の6畳ワンルームに引っ越した。母親の次に世話になっているという助産師の「ミツ」さんが引っ越しを手伝い、今後の出産の準備を助言していた。「サキ」さん自身が生まれる時に50時間の出産を助けたことから家族と縁ができ、事あるごとに家族を助けているという。出産5日前、出場予定だったビューティーコンテストを主催した「日本水商売協会」の代表・甲賀香織さんが励ましに来ていた。番組では出産前後の取材を控えると決定。出産予定日の6日後、出産のため入院すると連絡があった。2日後、生まれた赤ちゃんが危篤で集中治療室に移されたと連絡がきた。さらに2日後出産が行われたが、赤ちゃんが呼吸ができず仮死状態となったとの診断書が届いた。
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4月19日、赤ちゃんの生後8日。赤ちゃんは回復し、母子ともに無事で退院することができた。「サキ」さんは帝王切開の腹の傷がまだ痛むと述べていた。出産後の生活は、元彼だが喫茶店を共同経営している男性の「永田」さんが手助けをしていた。出産後の気持ちを聞くと、産まれたばかりの子に苦しい思いをさせてしまい申し訳なく思ったなどと答えた。家に戻ると母親が訪問し、初孫となった息子の顔を見に来ていた。母親は家族全員で息子を守ると約束し、疎遠だった家族の距離を縮めることができた。
5月、お宮参りを終えた息子の名前は「敬大（タカヒロ）」と命名されていた。6月、息子は生後2か月となったが、喫茶店が人手不足で休業しているのが気がかりで、戻って仕事がしたいと述べていた。店長には生後6か月まで休むよう言われていたが、数日後には自ら働きに来ていた。
夜の仕事で生計を立て、子どもを産むと決断した「サキ」さんを密着取材。共同経営する「ミルリトンカフェ」は息子が6か月になるまで休むよう言われていたが、「サキ」さんは2か月で仕事場に戻っていた。アルバイトを雇うための面接をしに来たという。息子の世話は助産師の「ミツ」さんが見に来ていた。翌月、雇ったアルバイトは1か月で辞めてしまい、別のアルバイトの男子も行方不明となったという。一度逃げたアルバイトが面接を申し込んできたが、店には戻って来なかった。その後も面接を何度も続け、週2日だけ働ける人1人の採用までこぎつけた。
8月、長男は生後4か月。「サキ」さんは新宿区役所に行政による支援の手続きに行き、月に7万円余りの助成金を受け取ることになった。喫茶店の仕込みでは重い鍋が持てなくなり、体力の衰えを感じたと述べた。長男の世話は店長の「永田」さんが初めて見てくれていたが、長男が寝付くまでひんぱんに電話がかかってきていた。「サキ」さんはその後も、長男を預ける保育園の申し込みに苦労していた。
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夜の仕事で生計を立て、子どもを産むと決断した「サキ」さんを密着取材。12月、長男は生後8か月。保育園の申し込みの抽選には通らず、同じく抽選である有料の一時保育に預けて喫茶店の仕事を続けていた。その後も従業員が全員辞めることになり、長男を認証保育園に預けてひとりで店を切り盛りすることにした。「コスモス保育園」との打ち合わせでは、これまでの子どもへの世話がよくできていると感心されていた。翌年3月、長男は生後11か月。「サキ」さんの母親が倒れてしまい、母親が店を出す予定だった日本橋の百貨店を手伝いに来ていた。
夜の仕事で生計を立て、子どもを産むと決断した「サキ」さんを密着取材。今年3月、長男は生後11か月。「サキ」さんの母親が倒れてしまい、母親が店を出す予定だった日本橋三越本店のテナントを手伝いに来ていた。犬の散歩中に転倒、命に関わる容態だという。娘の「マアヤ」さんも売り場を手伝いに来ていた。「サキ」さんは、目の前の困難にひとつずつ立ち向かっていくしかないと述べた。6月、西国分寺で旧友と再会。1年前に「サキ」さんに夜の仕事を辞めるよう言ったことを後悔していたといい、夜の仕事はよくないという正論よりも本人ができる最善を考えるべきだったと述べていた。「サキ」さんは現在、後遺症の残った母に代わって実家のケーキ店を手伝うなど、家族とのよりを戻している。喫茶店では儲けを増やすため、通販用のクッキーの開発などを始めたという。
「千鳥の鬼レンチャン」の番組宣伝。