夜の仕事で生計を立て、子どもを産むと決断した「サキ」さんを密着取材。共同経営する「ミルリトンカフェ」は息子が6か月になるまで休むよう言われていたが、「サキ」さんは2か月で仕事場に戻っていた。アルバイトを雇うための面接をしに来たという。息子の世話は助産師の「ミツ」さんが見に来ていた。翌月、雇ったアルバイトは1か月で辞めてしまい、別のアルバイトの男子も行方不明となったという。一度逃げたアルバイトが面接を申し込んできたが、店には戻って来なかった。その後も面接を何度も続け、週2日だけ働ける人1人の採用までこぎつけた。
8月、長男は生後4か月。「サキ」さんは新宿区役所に行政による支援の手続きに行き、月に7万円余りの助成金を受け取ることになった。喫茶店の仕込みでは重い鍋が持てなくなり、体力の衰えを感じたと述べた。長男の世話は店長の「永田」さんが初めて見てくれていたが、長男が寝付くまでひんぱんに電話がかかってきていた。「サキ」さんはその後も、長男を預ける保育園の申し込みに苦労していた。