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オープニング映像。
大阪市西成区の通称「三角公園」、日雇い労働者が集まる公園として知られる場所で活動する歌手の坂田佳子さんを取材した。ネットを見て集まった酒飲み軍団とのけんかの後、佳子さんのファンは近くのガード下の居酒屋に集まるようになっていた。ファンのひとりは毎日歌を聴くために仕事を辞めて来たといい、友人と近くに店を開いて生計を立てるつもりでいた。集まったファンにはうつで仕事を辞めた、発達障害で仕事を辞めたといった人がおり、佳子さんは歌を歌いに来て励ましていた。佳子さんは昔は六本木の有名なジャズバーで活躍、ラジオ番組を持ったこともあったが、芸能事務所に管理されながらの生活は肌に合わず逃げ出したという。先週の番組の内容を振り返った。
2023年1月、ガード下の韓国料理屋台「イテウォン」が佳子さんを誘い、歌う場所を用意してくれた。家に帰るとまな板のない台所に新聞の広告の紙を敷いて自炊し、家具のない床でご飯を食べていた。以前は食事に酒が欠かせなかったが、体が弱って飲めなくなったという。酒を飲まずにひとりでいると、自分の歌を聴きに来てくれるファンのことを思い出し、酒を飲まずまじめに生きなくてはと思わされると述べた。
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- 新今宮屋台イテウォン西成区(大阪)
「イテウォン」で行っているライブに、視力を奪われ目が見えなくなる病気にかかっているというファンが歌を聴きに来た。「みっちゃん」と名乗ったファンを佳子さんが励まし、目が見えなくなっても自分の歌で導いていくからと述べた。病名は「黄斑ジストロフィー」で、母親も自分より3歳早い50歳で盲目となった。兵庫県明石市で「立ち呑み処 らっきょ」を営んでおり、夫はアルコール依存症で家族にあたることが多く、病状が進行する前に別れたという。店は年中無休から週2日定休日に変わったが、アットホームな雰囲気が好きだという常連客たちが店を支えていた。
佳子さんは酒を断つとスタッフに誓った日の夜、ライブバー「新世界ヤンチャーズ」で飲んだくれていた。コンサートは開始が15分遅れ、2曲歌うと楽屋に戻って眠り始めた。ギターの「努」さんが来場者に謝って回り、佳子さんを車に乗せて自宅に送り届けた。
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- 新世界ヤンチャーズ
大阪市西成区で、三角公園の歌姫として知られた歌手の坂田佳子さんを取材。末期の胃がんを抱えたファンの「仁美」さんは息子と一緒に居酒屋「イテウォン」のライブを訪れ、ベット・ミドラーの「ザ・ローズ」をリクエストした。自宅は大阪府茨木市。4日後にがんの進行を確かめるための診察があり、がんは転移が少なくなり快方に向かっていた。
行きつけの店の近くにファンが事務所を立ち上げ、佳子さんが打ち合わせのために通うようになった。以前高級ライブバー「コンテ・ローゼ」で歌っていたような英語の演目を増やし、表舞台での音楽活動をやり直したいという。
「千鳥の鬼レンチャン」「まつもtoなかい」の番組宣伝。
大阪市西成区で、三角公園の歌姫として知られた歌手の坂田佳子さんを取材。佳子さんは東京で歌いたいといって家を出て「赤坂ノーブル」に来ていた。友人の「美雲」さんの勤める店だが、楽屋に来るとそれだけで満足してソファで寝込んでしまった。客席はネットでの知名度だけで埋めることができたが、東京で活躍していた時代に迷惑をかけた店の店主もおり、歌を終えると改めてお礼を述べた。無名時代に曲を作ってくれた作曲家もいた。
新今宮に戻って「イテウォン」でのライブでは、耳が聞こえないが歌う姿を見に来たというファンがいた。三角公園で歌うことはなくなったが、週1度の炊き出しを手伝って公園に住む人々を励ますようになった。今年2月18日には、心斎橋「コンテ・ローゼ」での凱旋ライブが実現した。オーナーは理由を聞かず上演を快諾、無名時代にともに活動したピアニストを呼んでくれた。
大阪市西成区で、三角公園の歌姫として知られた歌手の坂田佳子さんを取材。心斎橋「コンテ・ローゼ」でライブが行われ、佳子さんは超満員の客席で伸び伸びと歌うことができた。公園でギターを弾いてくれた「努」さんが客席から呼ばれ、佳子さんはステージに呼んで歌を続けた。
6月、「イテウォン」のライブにがんと闘うファンの「仁美」さんが現れた。髪の毛が抜けてウィッグ姿になっていたが、佳子さんは歓迎して歌を聴かせた。事務所での取材では、自分がどんなに落ち込んでもありのままを受け止めて這い上がってきた姿をそのまま見せて伝えたいと述べた。
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- 新今宮屋台イテウォン胃がん西成区(大阪)
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