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オープニング。
今年で還暦を迎えるストリッパーの星愛美さん。2度のがんなど様々な苦労を乗り越え、現在も現役でステージに立ち続けている。若い踊り子の人は愛美さんから技術や生き方を学んでいる。新人の舞ゆう希さんは元々工場で働いていたが、働き口を探してこの世界に入ったという。工藤リナさんはコロナ禍で職を失ってこの世界に入ったといい、愛美さんについて「神様みたいな存在」などと話した。若い踊り子さんらが成長していく中、愛美さんは「体調はだましだましやっている。自分の終わりを考える」などと話した。また「目標にされると嬉しいよりライバルが増えるって思う」などと話した。
後輩に負けていられないという負けん気の強さが星さんのステージに迫力と魅力を加える。まもなく迎える還暦まで全力疾走の日々。星さんファンの集まり「星組」の人たちも懸命にもり立てる。せいちゃんは星組結成当初からのメンバー。あの星組リーダーひこにゃんさんと一緒に全国の劇場を回ってきた。ひこにゃんさんは4年前、潰瘍性大腸炎を患い入院生活を送る中、星さんの応援に来ていた。星さんの56歳の誕生日イベントに顔を出し、1年ぶりの再開を果たしていた。得意のタンバリンで目一杯の応援。いま、せいちゃんが手にするタンバリンはひこにゃんさんのもの。ふたたび一緒に全国の劇場を回れることを願いながら叩いている。
還暦イベントを2ヶ月後に控えた同じ日、星さんは横になったまま。口を開こうとしない。その理由は末期の肺がんで余命宣告を受けていたようこさんの悲しい知らせだった。ザ・ノンフィクションで星さんの存在を知り、わざわざ劇場に足を運ぶようになったようこさん。半年前は神奈川から駆けつけていた。同じ年で同じ病と闘う仲間。互いに励まし合っていた。星さんは「あと3日で会えたのに。4月2日に会う約束を私は勝手に自分の中で。ようこさんもつらいところを見せたくなかったかも」などコメント。涙を見せなかったのは互いに励ましあって生きてきた2人の約束だったのかもしれない。
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- ザ・ノンフィクション星愛美神奈川県肺がん
2026年5月東京。還暦のイベントまであと2週間。しかし、ふたたび不安が。星さんは「還暦がとうとう来ちゃった。(がんを)乗り越えてるのか、いま乗り越え中なのか。よく分かんなくなってきちゃったけど頑張らないと。たしかに腫瘍マーカーは正常値より上に行ったまんまなので。うーんという感じで。7月に経過観察と今度はもう1個。今は呼吸器外科なので呼吸器内科の方に肺を診てもらうことになった。お医者さんが増えている」など語った。そんな中でも明るい材料も。股関節の痛みが消えていたという。還暦のステージはストリッパー人生の全てを見せたいと考えた星さんは、テーマを「生きる」に決めた。
2026年5月、晃生ショー劇場(大阪府東大阪市)。星愛美さんの還暦イベントの特別興業が始まった。あの天ノ川つみきさんもステージに立つ。この1年、新人の天ノ川さんはストリップ界の荒波に揉まれて悩み、星さんをハラハラさせていた。北海道の進学校を卒業したものの自分の居場所が見つからず、この世界に飛び込んだ。心の安定を取り戻し、ステージの踊りもかなり成長していた。成長の裏には確実に星さんのサポートがあった。その姿を客席から見ていたのは北海道から駆けつけた天ノ川さんの母親。芸名の天ノ川つみきはお母さんが名付けた。積み木のように芸も人生も一つ一つ積み上げてほしい、そんな願いが込められている。星さんの衣装を片付ける天ノ川さん、甲斐甲斐しく星さんをサポートする。星さんは股関節の痛みが再発していたしかし、還暦のステージは待ってくれない。星さんは「脚が取れそう」など話す。
2026年5月30日。劇場は星さんの還暦を祝う赤い服装のファンで大賑わい。これまでストリップ劇場では見たことのない光景が広がる。客席の半分近くを埋めたのは女性。愛美の文字を入れた赤のTシャツを着たご婦人、客同士でおやつの交換会も始まり、賑やかな空間となった。還暦のステージを目に焼き付けたい、後輩ストリッパーの舞ゆう希さん、工藤リナさんも駆けつけた。星愛美さん、60歳。人生の集大成のステージ。
