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オープニング映像。
貴雄さんは大宮南銀座商店街から離れた一画に屋台をベースに私有地を借り営業している。王道の醤油ラーメンが1杯800円。お酒も飲める。この地に店を出して3年、2代目にあたる貴雄さんは40歳になる。ほろ酔いのおじさんから中学生まで、店のファンは幅広そう。先代は半世紀近くも屋台を引き続けた廣瀬敬明さん。全盛期は羽振りもよく、一時は人を雇って7台の屋台を経営していたそう。がんが体中に転移しても治療を拒否しギリギリまで働き続けた。2代目の貴雄さんは敬明さんが亡くなる前につぶやいた一言で店を継ごうと決めたという。
高校時代から貴雄さんを手伝い屋台を一つ任されていた貴雄さんはやがて、馴染みの客の女性と結ばれた。屋台は斜陽の一途、路上営業も難しくなっていった。34歳でタクシーの運転手に転職。再びラーメンの道へ。1日30杯が赤字と黒字の分かれ目だという。2DKのアパートに家族5人、子ども達は育ち盛り。少年時代の貴雄さんがそうだったように由貴くんもしょっちゅう手伝っている。自分のラーメンは自分で作る。先代は貴雄さんの実の父ではなかった。
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貴雄さんの母・由貴枝さんはかつて芸者で、妻子がある男性との間に貴雄さんを設けた。男性は生活費を手渡すこともなく、由貴枝さんは女手一つで息子を育てた。友人に紹介されたのが先代の廣瀬さんだった。当時、上野駅にはまだ屋台が並んでいた。廣瀬さんの勧めで始めた屋台は連日10万円を売り上げるほど大当たりしたそう。母と実父の仲は次第に険悪になり、貴雄さんは由貴枝さんや廣瀬さんの屋台によく遊びに行った。やがて母と息子は廣瀬さんと家族のように暮らす道を選んだ。
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常連客に頼まれて1日限りのイベント出店。大宮界隈ではちょっと知られた屋台ラーメンで、お昼前には行列ができた。中3の由貴くんを待ち受けていたのは高校受験。中学ではバレー部のキャプテンで、第一志望はバレーボールに力を入れる公立高校。
店に現れたお馴染みさんは由貴くんの勉強を見に来た。大学を中退し、今は家を出て1人暮らしをしている。神奈川の大和市からはるばるやって来るお客さんもいた。2026年2月、由貴くんが第一志望の公立高校を受験した。
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由貴くんは第一志望の公立高校に合格した。忘れずにじいちゃんにも報告した。合格の一報はたちまち常連に広まった。由貴くんは先生にラーメンを作った。先代からの常連客にはいつか自分で屋台をやりたいという人もいます。
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