- 出演者
- 中居正広 笑福亭鶴瓶 杉原凜 矢田亜希子 中島健人 太田博久(ジャングルポケット) 永野芽郁 中野なかるてぃん(ナイチンゲールダンス) ヤス(ナイチンゲールダンス)
独身の4人に1人がマッチングアプリを使っているとされるなか、「騙された」と被害を訴える人も。そうした、大金をせしめた詐欺男を追い詰めたという女性もいる。裁判資料、関係者への取材などを元に再現ドラマをお届けする。
大手メーカーの営業職で働く30代女性は後輩からマッチングアプリを勧められ、軽い気持ちから登録した。「33歳・公務員」の男性が気になり、マッチングが成立。男性は吉川剛司という名前で、警察官僚だという。電話のやり取りを経て、2人は直接対面。吉川は公安と明かし、自宅へ招くと、公安が活躍する映像を見せた。その後、2人は週3日は会うように。2019年秋、女性は友人がトラブルに巻き込まれていると相談すると、吉川は解決に協力的だった。だが、のちに私情による捜査がバレて左遷されたうえに口座も凍結されたといい、女性は罪悪感を覚える。さらに、吉川は「左遷先までの交通費を捻出しなければならない」と打ち明け、女性は口座凍結の間だけと25万円を渡してしまった。
3年ぶりの出演となった永野芽郁は大型免許を取得したと明かした。バイクを乗る際には事務所の許可がいるという。ナイチンゲールダンスの中野なかるてぃんは医者家系の生まれだが、先祖代々いずれも勤務医。そのため、自分は大博打を打っているという。
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吉川は公安でもなく、トラックドライバーだった。女性には公安の潜入捜査中だと嘯きつつ、事あるごとに口座凍結を理由に金を無心した。一方、吉川は女性の友達夫婦、実家にも挨拶し、両親とも親睦を深めて信用を獲得していく。
2020年10月、一人暮らしを始めた女性に吉川は大金を要求。女性は一度は断るも、好意から予備口座に120万円を振り込んだ。実はこの頃、吉川は別の女性と密会していた。
中居正広は中島健人に本名でマッチングアプリの登録を勧めると、中島は「いいねの通知が鳴り止まないでしょうね」と確信していた。
女性が大金を口座に振り込んだ後、吉川の連絡は途絶えがちになり、吉川の家を訪うと、女性用の化粧品があった。女性から問い詰められると、吉川は「妹のやねん」と反論した。女性の自宅を訪問する際、吉川は警察の制服姿を披露。
吉川の言行に怪しさを覚えた女性の母親は娘に注意を促すも、女性は聞く耳を持たず。その後、吉川は「鹿児島の実家に帰省したいんやけど、金が・・・」などと相談し、女性が貸す金額は増えていった。
矢田亜希子は「マッチングアプリで出会い、仲良しでいた時期が悲しい」などと語った。
21年8月、女性の実家を訪問した詐欺師吉川は「2年後くらいになってしまうかと思いますが、彼女と結婚させてほしいって思ってます」と打ち明け、女性は快諾。だが、吉川は別の女性と子供をもうけていた。
ある日、女性は詐欺師吉川の家を訪うと、おむつを発見。22年11月、吉川は北海道へ転勤になっていたが、女性は電話越しに聴こえる雑音に関西弁が混じっていることに気づいた。吉川との会話の内容、何気ない一言を思い出し、女性は大阪・生野区を生活拠点にしていると推論する。
中島健人は中居正広、東山紀之、井ノ原快彦、国分太一と食事した際、中居の素敵なジャケット姿に惹かれた。冗談で「欲しいです」と言ったところ、中居は拒絶。だが、店を後にする際、中居は「やるよ」とプレゼントし、寒い中、タクシーで帰っていったという。
22年12月、女性のもとに吉川の妻と名乗る人物から連絡が届いた。子供を授かったものの、連絡がつかないという。女性はその女性と対面し、吉川は公安警察官ではなく、トラックドライバーと知る。おまけに離婚歴もあった。
永野芽郁は9歳で映画出演していてその時の宣材写真、中島健人は小学2年、矢田亜希子は2歳の時の写真を公開した。
女性は警察に相談し、いつ、いくらを渡したのかなどを証拠と共に資料にまとめるように言われた。22年末、女性は実家で食事を終えた吉川の尾行を決意。吉川の家を特定したが、女性は尾行に気づかれてしまった。吉川は「公安の基地局」などと釈明し、女性は引き下がったものの、後日、吉川の自宅へ向かった。すると、別の女性がいて、逆上した吉川は女性を暴行。女性に大事なく、吉川は詐欺、窃盗、傷害の罪で起訴された。警察の制服は警察官である義兄から盗んだという。吉川には2年4か月の実刑判決が言い渡された。女性は吉川に約300万円を費消してしまったという。
恋愛感情を悪用し、3人の男性から1億5000万円以上を騙し取った渡辺真衣被告はホストクラブに費やしていた。指名するホストを輝かせたいと、推し活感覚で通う女性は少なくない。青少年を守る父母の連絡協議会には悪質なホストクラブに関するトラブルで悩む女性、その親からの相談が後を絶たないという。一人暮らしを始めた18歳の女性は高校生活をコロナ禍で翻弄されたが、大学生活を謳歌する。だが、入学からわずか4か月後、「ホストへのツケを払いたい」と母親に相談し、10万円を要求。生真面目な性格で、素行も悪くないという認識を娘に抱いていた母親にとっては理解しきれなかった。
ホストクラブは、身分証確認の上、18歳以上は入店可能。大学に進学した女性は友人に誘われ、初めてホストクラブに足を踏み入れる。ホストたちは女性を褒めそやすなか、女性はカフェを開くための資金を貯めているという1人のホストに惹かれた。連絡先を交換し、本物の彼氏のようなやり取りも始まった。女性はホストクラブにも再び足を運ぶ。
女性は好意を寄せるホストとクラブの外でも会うようになった。ホストからすれば店外デートは普通のことだったが、女性は彼氏と認識する。ホストクラブに通うと1度に数万円かかるが、女性はホストからの甘言に乗せられ、売り掛けにも手を染める。飲食代をホストが一時的に立て替え、後日客に返済してもらうというシステムである。
太田博久は高校時代、柔道で愛知の県大会を制している。監督から絞め技をかけられた際、パニックのあまり、腕に噛みついたことがあったという。ヤスは高校サッカーで全国大会出場を経験。砲丸投げの選手だった祖母の影響からか、ロングスローを得意とし、推薦で大学進学が決まっていた。だが、肩を壊して引退したという。
売り掛けによって借金は膨れ上がり、女性に対してホストは「払えなかったら、俺の給料から引かれちゃう」と言い放つ。追い詰められた女性は親に窮境を訴えるのだった。