- 出演者
- 田村淳(ロンドンブーツ1号2号) 中川安奈
オープニング映像。
高知県の山あいにある小さな球場。独立リーグ・高知ファイティングドッグスは選手29人。選手のほとんどは他県の出身者で共同生活をしている。炊事や洗濯 など選手自ら行う。月収は約10万円。2005年に日本初の独立リーグの1つとして誕生した高知ファイティングドッグス。球団の経営は火の車で、街の人たちも関心を寄せなかった。球団は約2000万円の赤字となり選手たちは空きスペースで練習せざるを得なかった。野球を続けたいと募金活動もした。球団の地域振興統括をする北古味潤は球団の立て直しに乗り出した。手を差し伸べたのは越知町と佐川町だった。練習グラウンドや選手寮を無償で提供してくれた。2つの町の人口は半減し、高齢化率は3割を超えていた。町に報いるために何ができるのかチームは地域の人たちの声を聞いて回った。その中にはチームに救われた人もいた。山本さんは大切な息子さんを事故で亡くした。家にこもる日々が続いていたときに支えてくれたのが球団の選手やスタッフだったという。町の課題にも向き合ってきた。体育の出前授業や田植えイベントなど取り組みは年々増えていった。2020年のドラフトでは高知の選手が指名を受けた。
高知ファイティングドッグスの長打力のある打撃と俊足が持ち味のサンフォ・ラシィナ。故郷は西アフリカのブルキナファソ。サンフォはJICA海外協力隊を通じて野球と出会った。15歳で来日し、ひたむきにトレーニングに励んだ。2015年に登録選手に昇格し、急成長した。2020年には最多打点でベストナインに選ばれた。2022年、高知ファイティングドッグスはリーグ総合優勝を果たした。町にヒーローが生まれた。
エンディング映像。