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今回は横浜F・マリノス・宮市亮を特集。宮市亮のサッカー人生はケガと隣り合わせだったという。去年は3回目になる前十字じん帯断裂というケガを負った。それでも宮市亮は地道なリハビリをしてピッチに立つことにしたという。
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去年8月。番組スタッフは手術を終えたばかりの宮市亮の元を訪ねた。宮市亮は「術後はホント痛い」と現状について語った。予期せぬ悲劇が起きたのは去年7月の東アジア選手権でのことで、宮市亮は日本代表として試合に出場した。この試合で宮市亮は前十字じん帯断裂というケガを負った。ケガから3日後、宮市は所属クラブのスタジアムを訪れた。そこには宮市の復帰を願うサポーターで埋め尽くされたという。
宮市亮が脚光を浴びたのは、高校時代の全国高校サッカー選手権大会で2年連続で大会優秀選手に選ばれたということだという。18歳でイングランドのアーセナルへ入団し希望に満ち溢れていた。ただ2012年に右足首のじん帯を損傷し、2015年には左ひざ前十字靭帯断裂、2017年には右ひざ前十字靭帯断裂と相次いで大怪我をした。ヨーロッパでのキャリアは思い描いていたものとは程遠いものだった。その後は日本に戻り横浜F・マリノスに移籍した。
手術から10日余。宮市亮は松葉杖を使いながら、トレーナーの日暮清さんとリハビリを開始した。復帰を目指すにあたり、2人は「ケガを治すだけでなく、以前よりも早く走れるようになる」という目標を立てた。11月になると、ウエイトトレーニングを始められるようになった。12月になり、強くボールを蹴ることができるようになり、基礎的な動きの反復練習を行った。
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アーセナルを契約解除された後、宮市亮はドイツ2部のチームに移籍した。ただ移籍してから2年後に大怪我を負って、このチームにも入れないと思ったという。ただチームから「契約を延長したい」という申し出があったという。それから早く復帰するためにリハビリに取り組み、選手やスタッフも積極的にサポートしてくれたという。そのことから「誰かのため」というマインドになったと宮市亮は語った。
年が開けてチームは動き出した。宮市亮も5ヶ月ぶりに練習に姿を見せた。練習では期待以上の回復ぶりを見せることができた。2月になり社会人チームとの練習試合に参加し、ダッシュのスピードがケガをする前よりも早くなっていることに気づいた。宮市亮は「すんなり試合にも入ってきた」と手応えを語った。ただその後の練習で肉離れになり、全治3週間ということになってリハビリに逆戻りした。宮市亮はリハビリの間はチームを裏方として支えた。
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5月。宮市亮は復帰に向けた試金石になる試合に出場し、無事に試合を終えることができた。試合後に宮市亮は「まずはスタートラインには立った」と手応えを語った。5月28日。宮市亮は326日ぶりにホームのピッチに立ってプレーをした。