- 出演者
- -
ロッキー山脈には3000m級の山々が連なる。雪と氷に閉ざされた冬、気温は-40℃まで下がる。動物写真家の原田さんは撮影地まで13km歩く。ロッキーの麓に移住し40年近くシロイワヤギを追い続けてきた。毎冬大量の食料を運び込み、3週間ほど山にこもる。シロイワヤギの全身を覆う真っ白な毛は断熱性抜群。生息地は北アメリカの標高2000m~3000mにかけての山岳地帯。断崖絶壁に1年中暮らしていて、蹄はV字に開く。
シロイワヤギは冬でも崖を離れることはない。冬の一時期だけ集まり恋の相手を探す。春は雪と氷で閉ざされた世界が一転する。春は冬の時期よりも更に崖の上を目指さなければシロイワヤギは見つからない。崖の下には草原や森が広がり、他の草食動物が生息している。崖の下にはオオカミやヒグマなど天敵もいるという。赤ちゃんが生まれる時期には崖のてっぺんに移動して安全を確保する。
ロッキー山脈の氷河は山肌を削り断崖を作り出した。近年この氷河が気候変動で急激に減っている。この100年で平均気温は1.6度上昇し氷河は6割近くも減少した。シロイワヤギもこの15年間で個体数が30%近く減少したと考えられている。
シロイワヤギは気温が上がる春、冬毛が抜ける。川沿いの岩にはミネラルが含まれていて、草を消化するのに必要なのがミネラルという。ミネラルが豊富な場所はロッキー山脈の所々に点在する。 シロイワヤギは水深1.5mの川を泳いでいた。逃げ遅れた子どもがグリズリーに捕まった。長年シロイワヤギを見つめる原田さんにとっても子どもが襲われる場面に遭遇したのは初めてだった。
ロッキー山脈に短い夏が訪れた。栄養価が高い花は季節限定の貴重な食べ物で、特に育ち盛りの子どもには欠かせない。断崖がもたらす恵みが子どもたちの成長を支える。夏でも雪が残る雪渓、シロイワヤギは寒さには強いが暑さは苦手で涼しさを求めて集まってきた。原田さん曰くカメラを向けていると新しい発見があるという。
イラスト募集中、詳しくは番組HPまで。
「ダーウィンが来た!」の次回予告。
大河ドラマ べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜の番組宣伝。
NHKスペシャルの番組宣伝。
舟を編む 〜私、辞書つくりますの番組宣伝。
あしたが変わるトリセツショーの番組宣伝。
NHK受信料の窓口からのお知らせ。引っ越しされたら住所変更を。詳しくは受信料の窓口ホームページへ。
- キーワード
- NHK受信料の窓口