- 出演者
- 北村花絵 石川ありす 内藤いづみ
オープニング映像。今回は在宅ホスピス医・内藤いづみによる「命に寄り添う 看取りの医者」。テーマは「自分らしく生き抜く」。
- キーワード
- 内藤いづみ
今回は在宅ホスピス医・内藤いづみによるお話し。皆さんがここにきて、テレビを通じて何かを学んでくれるのは理由があると話した。
在宅ホスピス医・内藤いづみが「自分らしく生き抜く」とのテーマで講演を行った。ある時、ほとんど歩けず話す言葉もよくわからない、神経の難病を患う高齢の女性がやってきた。どんな状況でも人の力を借りず、できる限り自分の力で暮らしていた。後から振り返ってみると自分の存在は彼女にとって最後の友達だったのではないかと思ったという。その後、その女性は施設に入所。最期の瞬間はどうしても立ち会いたいと思い、施設長などに何かあったら連絡してほしいとお願いしていたが連携がうまくいかず最期に立ち会うことができず亡くなってしまった。内藤さんは死亡診断書を人生の卒業証書と呼んでいる。彼女に卒業証書が渡せなかった後悔があり、それからなにかをする時には人間対人間で寄り添うようにしているという。
ある日、娘夫婦と同居している高齢の女性がやってきた。娘さんが一生懸命お母さんを見ていて、ずっと一緒で離れて暮らしたことがなかった。内藤さんはお母さんと娘が自立して旅立てる助けが必要だと思ったという。お母さんが大好きな娘さんは母を失うのが怖くて家で看取れない。その時がきたらホスピスに入院させると言っていた。その後、お母さんが100歳になった時、悪性度の高いがんが見つかった。色々考えた結果、積極的な治療はしない方針に。お母さんはホスピスケアの患者になったが娘さんはちゃんと介護していて、お母さんのがんに「しずかちゃん」という名前を付けた。そんな中、内藤さんはお母さんから「私があっち逝っても娘とは仲良くしてあげてね」とお願いされたという。すると、あの世の人が夢に出てくるお迎え現象が出てきて、今日は大きな集まりになるから、来た人みんなに赤飯を持たせたいから赤飯を作るよう言われたという。危篤になっていたお母さんは日本国産のすいかジュースが飲みたいといい、娘さんはなんとか見つけ飲ませることができた。娘さんはお母さんの看取りが怖くなくなり「お母ちゃんいってらっしゃい」と言えた。見事な看取りだったと話した。
内藤さんはよく命のバトンというが、バトンは短距離走。落とすのでバトンではなく、命のタスキと言ったほうがいい。タスキは外れないと話した。
次回の「テレビ寺子屋」の番組宣伝。
エンディング映像。