2024年10月26日放送 4:50 - 5:20 テレビ朝日

テレメンタリー2024
「しいたけ山のふたり」

出演者
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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

テレメンタリー2024
しいたけ山のふたり

原木しいたけを栽培する環境を整え、そのサポートをするのは杉山京子さん74歳。この2人はかつて障害者福士の事業者の利用者と運営者だった。岩部さんは高松市郊外の山で500本のしいたけの原木を管理している。杉山さんが所有するこの山で、岩部さんがしいたけの栽培を初めて3年目。岩部さんは香川県内で両親と暮らしていたが2023年夏から杉山さん所有の山で生活している。家族が経営する会社で働く杉山さんは休みの日に山に上がる。一度では食べきれないほどの食材を買い込んで手料理を振る舞う。杉山さんは2014年に障害のある人が働く就労継続支援B型事業所をたちあげ施設外就労先として利用者がこの山でしいたけや野菜を栽培していた。しかし職員との考え方の違いから、2021年に事業所を手放した。

キーワード
香川県高松市(香川)

事業所には親が離婚していたり、自宅で十分に食べられなかったりする利用者がいた。岩部さんはいくつかの障害者の事業所に通ったあとに、一般就労もしたが長くは続かなかった。杉山さんの事業所でも職員とトラブルになり、杉山さんが放っておけないと個人で引き受けた。岩部さんは10代の頃にたびたび下草などに放火し、その後広汎性発達障害・素行障害と診断された。現在も通院し、処方された薬を飲んでいる。山に来て杉山さんから手紙をもらったというが杉山さんの願いは、岩部さんの自立。原木したけで月10万円の収入があれば障害者の年金と合わせて生活できるという。収穫最盛期の10月分の売上を確認すると、8万4千円で満足行く額ではないと岩部さんは答えた。また卸しているスーパーに商品をもっていったがその帰りに店員との過去のやりとりを思い出し、怒りはじめた。

キーワード
広汎性発達障害素行障害

岩部さんが、原木しいたけを納品した2週間後、杉山さんからメッセージが届いた。岩部さんがその店の中で大声を出して責任者の胸ぐらをつかんだというもの。この店は障害者への理解が深く、事業所で作られたクッキーなども積極的においているが、暴力行為は看過できないと取引停止になってしまった。その後杉山さんが謝罪ししいたけを納品できるようになったが岩部さんの納品を杉山さんがとめている。三木町役場の平尾さんは四年以上にわたって岩部さんの相談支援を行っている。岩部さんは相手の気持ちがわからないというが他にも注意をされたことで納品をやめた店があったという。杉山さんはしいたけ栽培の設備投資に行政の補助金がうけられないか、コンサルティング会社に相談した。岩部さんの負担を減らし、他の障害者雇用も作りたいと考えている。

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三木町役場香川県

岩部さんは次のシーズンに向けて山でくぬぎを伐採した。持ち帰った原木に金を打ち込み、定着するのをまつ。この期間は知人に手伝ってもらう。しかし生産はなかなか安定せず。そんな中高松市のB型事業所が原木椎茸の栽培に興味を示し、岩部さんたちと連携を検討することに。5月、B型事業所の利用者がしいたけの植菌の体験に訪れた。そして事業所との話し合いの結果は岩部さんの雇用の契約のハードルは高く交渉は白紙に。

気温の上がる夏場は原木しいたけができない。高齢の杉山さんは岩部さんの今後について頭を悩ませていた。2024年の10月にまた実りの秋を迎え、杉山さんは岩部さんを諭した。トラブルを起こしてから初めてスーパーを訪れた。岩部さんの父親も同行し駐車場にいた所声をかけてくれた。手を出した職員とも和解でき、父親もまた週に1回山に来て仕事を手伝ってくれるようになった。

(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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