2025年3月29日放送 4:50 - 5:20 テレビ朝日

テレメンタリー2025
「ぼくを知って 〜誤嚥事故は、なぜ〜」

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オープニング

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テレメンタリー2025
ぼくを知って 〜誤嚥事故は、なぜ〜

2歳の羽藤凰ちゃんは家族の介護がないと生きられない。2022年3月8日に3人兄弟の末っ子として生まれた。2023年に岩手県北上市の認定こども園に入園したが、23年の6月1日に園の事務から電話がかかってきて、救急車に乗っていると聞いて病院に向かうと息していないと言われたという。食べ物を誤嚥し、窒息。その呼吸が止まっていた時間が長く脳に大きな損傷をうけたが今もほとんどが機能していない。通常飲み込んだ食べ物は、食道を通って消化器官に向かうが、しかし何らかの理由で気管に入ることがある。これが誤嚥。1歳前後の子どもの気管んお太さは3~4mm.空気の通り道が塞がれると窒息する。目や耳は機能しているが歩くことや話すことはもうできない。事故当時の詳細を記した資料などは両親に渡されていなかった。

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北上市(岩手)

事故後に凰ちゃんが通う認定こども園から事故後に配布されたプリントにはバナナを誤嚥した事は書かれているが、後遺症については触れられていない。岩手朝日テレビでは、羽藤さんと凰ちゃんの現状を報道。視聴者からは様々な疑問の声がよせられた。こども園を所管する北上市に対し情報開示請求を行ったが現時点で事故の詳細は明らかにされていない。こども園側にも取材を申し込んだが答えられないとした。同じ北上市内でこども園を経営する男性は、市やこどもへ園側の対応を疑問視している。こども家庭庁によると教育保育施設での窒息事故は、パンやりんごなど身近な食べ物が原因で、2020年から5年連続で意識不明や死亡に至る事故が続いている。同居する祖母が凰ちゃんの世話をしながら家事をこなすという。脳の神経細胞がうまく機能していないために一日に数回発作を起こすという。15分から30分に一度痰の吸引が必要で目が離せない。長男を学校に送り届けた緋沙子さんは凰ちゃんのご飯を作る。食事は胃ろうから注入している。

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こども家庭庁北上市岩手朝日テレビ

凰ちゃんの事故からおよそ1年半の2024年10月に札幌市の保育園で当時1歳の男の子が給食の肉をつまらせ死亡する事故が発生。札幌市の事故の場合は発生から3週間後には市が事故を公表。12月には検証委員会を設置。1ヶ月後には外部の識者らで構成された検証委員会を設置。一方で、調査に1年半かかっていることについて詳しい説明はなかった。なぜ桜ちゃんの事故の検証や公表が行われないのか市議会が市の担当者にヒアリングを行った。国のガイドラインでは、地方自治体の事故の検証の対象は死亡事故、意識不明事故の中でもどんな刺激にも反応しない状態に陥ったもの。都道府県や市町村は検証を必要としたものとしている。凰ちゃんは痛みに反応する状態であるために事故は検証・公表の基準に該当しないという判断だった。岩手県のある保育の現場では、朝8時からおよそ3時間かけて100人分の給食を作っている。アレルギーの子のための決まった席があり、提供前には保育士がさらに細かく食事をきざむ。

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八重樫浩文北上市北上市役所札幌市札幌市(北海道)

昭和大学歯科部の弘中祥司教授は摂食や嚥下機能に詳しく、外来では幼児の偏食の相談にもあたる。弘中教授は誤嚥事故が起きやすい状況に共通点があると話す。預かって数ヶ月で起こることが多いという。年末に羽藤さんがこども園側との話し合いに臨んだ。2時間の話し合いが行われたが、およそ2ヶ月後にはこども園から今後事故を公表するという回答とともに当時の経緯を記した資料が届いた。11時15分頃自分のペースでバナナを食べ始め、11時17分には苦しそうな声を上げたのでみぞおちを押す救急措置を行い119番通報。救急隊が到着したのは10分後だったという。

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大田区(東京)昭和大学歯科病院
(エンディング)
エンディング

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