2024年3月8日放送 22:45 - 23:15 NHK総合

ドキュメント72時間
福島 真冬のアイスクリーム店で

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(オープニング)
オープニング

今回の舞台は福島の峠道にある一軒のアイスクリーム店。30年に渡って地元の人に愛されてきた。なぜ冬に山の上のアイスクリーム店に皆やってくるのだろう。

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福島県
福島 真冬のアイスクリーム店で
2月3日(土)

福島県伊達市(福島市の隣)にそのお店はある。撮影開始後、最初に訪れた男性のお客さんはダブルコーン(ミルクとチョコチップ)を購入した。370円と手頃なお値段。味は全部で20種類ほどある。季節限定の味もある。男性は海沿いの街に行く途中立ち寄ったという。冬でもアイスを食べる理由について聞いてみたところ、冬にもビールを飲むのと同じことなどと説明された。続いて自転車に乗って来た団体のお客さん。ここのアイスを食べるため、郡山市から5時間かけてやってきたという。お昼すぎ、1組の男女がやってきた。近くに住む夫婦だった。もう少しで子どもが生まれるということで、食べ納めに来たという。違う味を頼んでみんなでシェアするなど、アイスにはそれぞれの楽しみ方がある。気温0度の中、外で食べる男性に理由を聞いてみた。風呂上がりで体が温まっているためちょうどいいくらいだという。しかし、食べている途中で寒くなってきて湯冷めしてしまった。夕方、3人連れのお客さんが訪れた。4月から高校生になる娘さんの制服の採寸をした帰りだという。娘さんは剣道の推薦で高校に入ったという。剣道の技術ではなく、応援を評価されたとのこと。閉店間際、車の中でアイスを食べる男性がいた。男性は相馬市の農家で、ここに来るのは日課だという。午後5時、閉店時間を迎えた。

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伊達市(福島)
2月4日(日)

撮影2日目。開店前、アイスに使うミルクを絞るという牧場に向かった。この牧場は、アイスクリーム店を経営する家族がやっているのだという。息子とお母さんで、毎朝休みなく乳搾りをしている。酪農だけでは生活が厳しいと、30年前にアイスクリーム店を始めた。8時半、お店が開店した。1人目は男性のお客さん、「いつものやつ」と注文した。男性は福島の除染や復旧工事に携わってきたという。お昼ごろ、駐車場に1台のトラックが停まっていた。工事などの仕事帰りの3人(両親と中学生の息子さん)が、仲良く並んでアイスを食べていた。息子さんは時々こうして家業を手伝っている。将来は後継ぎになる意思もある模様。大学のある仙台から帰省した女性が、祖父母と来ていた。幼い頃は祖父母に車で連れてきてもらっていたという。柔道の試合で負けた帰り、アイスに癒やされに来た男性たちがいた。33歳の男性は、小学生の頃から来ていることや、震災で県外に住んでいた経験などを語った。震災直後、店はトイレと水道を提供し、避難する人を支えたという。夕方、1人の女性が訪れた。近くに住む主婦で、ここのソフトクリームが大好きだという。親の介護などで忙しい合間を縫って訪れた。

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伊達市(福島)
2月5日(月)

撮影3日目。お昼すぎに常連の女性たちが訪れた。その内の1人は、「うまいべ?」と番組スタッフたちにも一口ずつ分けてくれた。女性たちは開店当初から来ていたが、震災で来れなかった時期もあったことなどを話した。いろいろな人に助けてもらった自分たちの経験を振り返りながら、能登の人たちへの思いも語った。午後3時前、雪が降り始めた。そんな中、車で夫婦のお客さんが訪れた。頼んだのは甘酒アイス、冬だけの限定味だという。女性は韓国出身で、バックパッカーをしているときに日本で知り合った男性と結婚した。以前まで韓国飲み屋を経営しており、歌手の渡辺真知子も来店したことがあるという。体調を崩してしまい閉店したが、去年からはキッチンカーをしている。旅行から福島に帰ってきたという夫婦のお客さんが訪れた。雪の中でもアイスを食べられる理由を聞くと、「心が温かいから」と返ってきた。

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かもめが翔んだ日伊達市(福島)渡辺真知子
2月6日(火)

撮影4日目。大雪注意報が出ていたが、お店は開店した。それから2時間、お客さんは来なかった。店員さんは落ち着いた様子で「雪の日はそんな感じ」と話し、ゆったりと1人目のお客さんを待っていた。

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伊達市(福島)
(エンディング)
次回予告

「ドキュメント72時間」の次回予告。

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