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今回の舞台は大阪の街なかにある24時間営業のコインランドリー。洗濯事情から浮かんでくるそれぞれの人生模様を見つめてみた。
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大阪市浪速区、通天閣から少し歩いた住宅の多いエリアにあるコインランドリー。店内はこじんまりとしている。洗濯物を取りに来た女性に話しかけた。家で干しきれなかったものなどをここに持ってくるのだという。この後は、ラウンドワンにちいかわグッズを取りに行くとのこと。続いて、大きな袋を持った女性。家で洗濯してきた衣類をここで乾燥させている。高額な乾燥機を買うより、ここを利用したほうが良いのだという。業務用ならではの乾き具合もここを使う理由。続いて男性2人組が訪れた。長崎から太陽光パネルの設置の仕事で来たのだという。長期の現場ならアパートを借りてそこの洗濯機を使うが、単発の現場ではホテルに泊まってコインランドリーを利用するとのこと。都会のコインランドリーには様々な理由で多くの洗濯物が持ち込まれる。リラクゼーション店の店主は大量のタオル類を洗濯していた。洗濯機の故障をきっかけにコインランドリー派となってから3年が経つという男性もいた。コインランドリーは全国に約2万5000店あり、増加傾向にある。夜8時半、1人の女性に声をかけた。引っ越してきたばかりでここを利用しているが、最近購入した洗濯機がもうすぐ届くので、ここを利用するのも最後になるとのこと。女性はアルバイトを掛け持ちしながら、幼稚園教諭や保育士を目指している。深夜2時前、1人の女性が訪れた。ホテルのフロントの仕事をしていて、帰りに寄ったという。同棲している彼氏の洗濯物も持ち帰っていた。
撮影2日目。早朝6時前。人の少ないこの時間帯を狙って定期的にまとめ洗いをしている男性がいた。家には洗濯機がないという。夕方4時、2人組がやってきた。1人は腕に三角巾をしていた。2人はバンドマンで、3日ほど前のライブ後にメンバーと飲んだ後、気がついたらこうなっていたのだという。40代となり、マイホームや家庭を持っている同年代の人を羨ましいと思うこともあるが、幸せの価値観は人それぞれ、現在の自分たちのことも幸せだと感じているという。続いて、1組の夫婦に声をかけた。1人暮らしの息子の家から洗濯物を持ってきたのだという。息子の自宅の洗濯機はパンパンで、気になってしまったとのこと。続いて1人で来た男性に声をかけた。自宅は1Kで、洗濯機置き場がないとのこと。深夜0時45分、男性が1人やってきた。自宅にも洗濯機はあるが、夜なので近隣への音を気遣ってここを利用しているという。母親の介護に苦しんだ経験があり、自分も迷惑をかけたくないという思いから、あまり長くは生きたくないと考えている。
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- WASH BOX 大国町店浪速区(大阪)
撮影3日目。午前10時過ぎ、若い男性がいた。3日前に子どもが産まれたばかりということもあり、溜まってしまった洗濯物を持ち込んでいた。妻と赤ちゃんは1カ月ほど里帰りする予定で、男性はしばらくここに通うことになる。夜9時、1人の女性に声をかけた。最近、彼氏と同棲を始めて、2倍に増えた洗濯物の重みから幸せを感じている。午前3時前、大荷物を持った男性が訪れた。本業は薬剤師だが、夜の仕事もしているという。洗濯を待っている時間も楽しんでいる。
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- WASH BOX 大国町店浪速区(大阪)
撮影4日目。近所のマンションで1人暮らしをする77歳の女性がいた。2年ほど前からハトのフンの影響で洗濯物が干せなくなり、毎週来るようになったのだという。仕事を終えた後に洗濯に来たバーの店長がいた。洗濯は面倒くさい時間だと笑顔で話した。このあと寝るという。
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- WASH BOX 大国町店浪速区(大阪)
「ドキュメント72時間」の次回予告。