2025年8月10日放送 0:13 - 0:43 NHK総合

ドキュメント72時間
「真夏の大阪 かき氷のメモリーズ」

出演者
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(オープニング)
オープニング

今回の舞台は最近では珍しくなった町の氷屋さん。夏、大行列が。みんなのお目当てはかき氷。簡素な作りの客席。昭和の時代から続く老舗。懐かしい場所。みんなどうしてここに引き寄せられるのだろう。三日間、かき氷を求める人たちの声に耳を傾けた。

真夏の大阪 かき氷のメモリーズ
7月24日(日)

大阪府枚方市、駅前の繁華街を抜けた先に今回の舞台となる氷屋はある。撮影初日、夏休み最初の週末とあって子供連れで賑わっていた。4人組の男の子たちが来店。ラグビーの試合が終わって来たという中学生たち。ふわふわしたかき氷。1杯350円のかき氷はすごいボリューム。運動した後のかき氷は最高だよね。メニューは全部で12種類。使う氷にも特徴がある。48時間かけて凍らせた純氷という氷を使っている。純氷でかき氷を作るとなめらかな口当たりになるとのこと。続いて親子連れのお客様。最近近くに引っ越してきて、人づてに聞いてここを訪れた。3歳の娘さんは人生初のかき氷。この日の最高気温は34度。お客さんはますます増えてきた。お父さんと双子の娘さんの3人組のお客様。買い物のついでに来たという。お父さんの方が楽しんでいる。かき氷が彩るそれぞれの夏。初めて妻を連れてきたという地元育ちの男性がいた。新婚ホヤホヤ。1つのかき氷を2人で食べていた。続いて三重県から来たという男性。ちょっと思い立って来た。1杯のかき氷を求めて往復2時間の弾丸ひとり旅。夕方、子どもを連れたお父さんがいた。枚方が地元で、よく来るという。いろんな人がいるのがこの街の魅力だという。午後6時、閉店時間。氷屋さんの一日は終わった。

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枚方市(大阪)
7月25日(月)

撮影二日目。朝7時前から開店準備が始まっていた。氷の配達があるので朝は早い。もともとこのお店は地域の飲食店に氷を卸すのが本業。今でも50軒ほどのお店と付き合いがある。開店5分前。もう待っている親子がいた。年に10回以上は来るという。娘さんはかき氷が出てくるやいなや、急いで食べ始めた。あっという間に完食。お母さんはこれからお仕事とのこと。朝のわずかな時間も娘さんを楽しませたいと来店した。一人客の女性がいた。地元に住む73歳、初めて来た。がんを患っていて、いつまで生きるか分からない。美味しいものがあれば食べに行っているとのこと。お昼時、下駄を履いた大学生2人組。最後の夏休みに夏の風物詩を楽しんでいるという4年生。子どもの頃遊び場だったという近くの神社に案内してくれた。1杯のかき氷が日々を生き抜く清涼剤。焼却場で働いているという男性。たまの休み、今日を逃したらもうないと来店した。続いて子ども連れのお母さん。暑かったので子どもを誘ってやってきた。2人の子育てに奮闘中、久しぶりの気分転換。

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枚方市(大阪)
7月26日(火)

撮影三日目。開店早々、4人連れの家族が来た。夜勤明けのお父さんを迎えに来たついでにやってきた。お父さんは不規則な生活の毎日で、全員揃ってテーブルを囲める大切な時間となっている。夕方、黙々とかき氷を食べる2人がいた。最近お父さんが亡くなったというお母さんと息子さん。舞台役者をしているという息子さんは、父の容態が思わしくないため実家に帰っていた。最後の2ヵ月を親子3人で過ごした。親子はお父さんが家でかき氷を作っていた思い出などを話してくれた。

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枚方市(大阪)
7月27日(水)

撮影四日目。日課の散歩帰りに立ち寄ったという73歳の男性がいた。かき氷を食べるのは小さい頃からの憧れだった。「今年も食べられた、また来年も食えるやろうかなんて思いながら、またここの前を歩くんや」、そう男性は話した。

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枚方市(大阪)
(エンディング)
ドキュメント72時間

ドキュメント72時間の次回予告。

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