撮影二日目。朝7時前から開店準備が始まっていた。氷の配達があるので朝は早い。もともとこのお店は地域の飲食店に氷を卸すのが本業。今でも50軒ほどのお店と付き合いがある。開店5分前。もう待っている親子がいた。年に10回以上は来るという。娘さんはかき氷が出てくるやいなや、急いで食べ始めた。あっという間に完食。お母さんはこれからお仕事とのこと。朝のわずかな時間も娘さんを楽しませたいと来店した。一人客の女性がいた。地元に住む73歳、初めて来た。がんを患っていて、いつまで生きるか分からない。美味しいものがあれば食べに行っているとのこと。お昼時、下駄を履いた大学生2人組。最後の夏休みに夏の風物詩を楽しんでいるという4年生。子どもの頃遊び場だったという近くの神社に案内してくれた。1杯のかき氷が日々を生き抜く清涼剤。焼却場で働いているという男性。たまの休み、今日を逃したらもうないと来店した。続いて子ども連れのお母さん。暑かったので子どもを誘ってやってきた。2人の子育てに奮闘中、久しぶりの気分転換。