- 出演者
- ユースケ・サンタマリア 澤渡成文 秋元真夏
番組スタッフは奈良・中原集落の91歳の福西千鶴子さんの元を訪れた。道中、ニホンカモシカなどを目撃。千鶴子さんはお風呂に使うため自分で薪割りもこなす。
千鶴子さんは野菜は自給自足で栽培している。しかしサルに育てている作物を食べられてしまうため頭を悩ませているという。。この日は収穫したきゅうりで夕食をとった。夕方6時、薪でわかしたお風呂を準備した。
翌日、キュウリや桃が猿の被害にあった。千鶴子さんは爆竹の音で威嚇したが夕方、猿が軍団で現れた。千鶴子さんは再び爆竹で威嚇した。
千鶴子さんは昭和3年、奈良・天川村で生まれた。昭和26年に結婚し中原集落に嫁いだ。中原集落は林業と農業が盛んな村で住民は250人ほど。商店や小学校もあったが、木材輸出が自由化となり国産の木材需要は減少。集落は衰退し多くの住民が仕事を求めて町に向かった。現在、千鶴子さんが中原集落の唯一の住人となった。千鶴子さんは「高野参詣道大峰道」を登り水源地を訪れた。かつての住人たちにとって水を引くのは悲願だった。
取材から3年、千鶴子さんにリモートで近況を聞いた。現在は中原集落を出て五條市内の息子・洋次さんの家で生活している。3年前より猿や鹿の被害はより深刻になっているという。そこで洋次さんが週に2回ほど集落を訪れ故郷を守っている。
澤渡さんは養蜂の素人だが興味本位でハチミツ作りに挑戦している。また、ウドなどを植えるなど果敢に挑戦しているが失敗続き。澤渡さんは元々は鳥取県で建設業を営む会社の社長だった。
澤渡さんは元々は鳥取県で建設業を営む会社の社長だった。成文さんは700羽のニワトリを飼育していて卵は村の特産品にも認定。今では奈良・大阪などの農産物直売所で販売している。ニワトリの世話をすることが澤渡さんの新たな楽しみでニワトリを愛情を持って育てている。
澤渡さんは53歳の時に離婚し、故郷の奈良・十津川村に帰ってきた。現在の自宅は米作りで使っていた父の納屋を改装したもの。今ではニワトリが好きすぎるあまり卵が好きじゃなくなったという。