- 出演者
- 高井正智 森下絵理香
オープニング。
米国大統領選挙は5日、東部や南部の州から順次、開票が始まっている。ABCテレビによると南部ウェストバージニア州で共和党のトランプ氏が勝利を確実にした。
選挙人はハリス氏が3人、トランプ氏が53人。選挙人の数は合わせて538人。過半数の270人を獲得した候補が当選確実となる。
ワシントンからの中継。全米50州のうち30州で開票作業が始まっている。ノースカロライナ州はサンベルトと呼ばれる南部から西部にかけての保守の強い一帯にあり7つの激戦州の中でトランプ氏が過去2回とも勝利した唯一の州。東部ペンシルベニア州は7つの激戦州の中でも最も多い19人の選挙人が割り当てられている。前回、前々回とも大接戦となり4年前の前回は民主党のバイデン氏がここでトランプ氏に勝って当選を決めた。今回もこの州の勝敗が当落を決めるとの見方が強く両候補者とも最終盤まで最も力を入れてきた。
米国大統領選挙。4年に一度、夏のオリンピックと同じ年に実施され、投票は11月の第1月曜日の翌日の火曜日に行われる。有権者は事前に登録した18歳以上の米国国民。州ごとに投票を行い州ごとに勝者を決めていく。全米の選挙人の総数は538人。その過半数270に達した候補が米国の新たなリーダーとなる。
米国大統領選挙。ABCテレビによると南部フロリダ州で共和党のトランプ氏が勝利を確実にした。南部テネシー州で共和党のトランプ氏、中西部ミズーリ州で共和党のトランプ氏、ミズーリ州でトランプ氏が勝利。南部アラバマ州、オクラホマ州で共和党のトランプ氏が勝利を確実にした。選挙人はハリス氏が27人、トランプ氏が90人。
米国大統領選挙。米国史上初の女性大統領を目指すハリス氏か、返り咲きをねらうトランプ氏か大接戦のまま迎えた投票日。トランプ氏はメラニア夫人とともに南部フロリダ州で投票。選挙戦への手応えを示した。一方、期日前投票を行っていたハリス氏は民主党全国委員会を訪れ電話で支持を呼びかけた。激戦州の1つ、南部ジョージア州フルトン郡では5件の爆破予告があり、投票に訪れていた人たちが投票所の建物の外に一時、避難した。警察官が確認したが、爆発物などは見つからなかったという。
慶應義塾大学・渡辺靖教授は番狂わせが起きる可能性もある。現状不満vs反トランプが問われる」とスタジオコメント。
米国大統領選挙。ミシガン州で開票開始。15人の選挙人が割り当てられている。ラストベルト(さびついた工業地帯)と呼ばれる地域の一部。自動車産業が盛んで最大都市デトロイトやその周辺には大手自動車メーカーの本社がある。人口はおよそ1000万でこのうちおよそ4分の3が白人。またアラブ系住民が20万人いてデトロイト郊外には全米最大のアラブ系コミュニティーがある。もともとは民主党が強く「ブルーウォール(青い壁)」と呼ばれる州の1つなのだが最近は両党の支持がきっ抗している。重要なポイントは労働組合員を中心とした中間層の支持、アラブ系有権者の票を得られるのか。
ミシガン州デトロイトの開票所からの中継。4年前の大統領選で不正がないか多くの人が詰めかけて騒然としたが、今回は窓のないホールで行われ、多くの警察官が配備されている。デトロイトは米最大のアラブ系コミュニティーがあり、中東情勢でアメリカの対応をめぐり、投票先に悩むといった声も聞かれる。
サウスカロライナ州で共和党のトランプ氏が勝利を確実にした。前回、前々回ともに共和党のトランプ氏、今回もトランプ氏が制した。選挙人はハリス氏が27人、トランプ氏が99人。
慶應義塾大学・渡辺靖教授は「ハリス氏にとってラストベルトの3州を抑えるのが一番の近道になる。トランプ氏はアリゾナ州とジョージア州、それからノースカロライナ州の3つでは比較的リード。ネバダ州も取っても選挙人の過半数には僅かながら達しない」とスタジオコメント。
当初、81歳のバイデン大統領と78歳のトランプ氏の対決が見込まれていたがバイデン大統領の年齢に対する不安が広がった。7月、バイデン大統領は再選を断念。選挙戦からの撤退を発表した。再選を目指す現職大統領の選挙戦、途中での撤退は実に56年ぶりのことだった。その後、正式な候補者に指名されたハリス氏。投票日まで3か月を切る中での指名獲得だった。一方、トランプ氏の選挙戦もこれまでにはなかったような事態が相次いだ。7月、ペンシルベニア州で起きた暗殺未遂事件。大統領候補が演説中に狙われたことに大きな衝撃が広がった。その後も暗殺未遂が疑われるような事件が相次いだ。異例の短期決戦となった2人の戦いは最終盤まで大接戦となった。
フロリダ州のトランプ氏陣営からの中継。トランプ氏は会場近くの自宅、マーアーラゴで家族や友人と過ごしていて実業家のイーロンマスク氏も一緒だと伝えられている。トランプ氏はSNSを通じて投票が続いている地域の有権者に対し最後まで支持を訴えている。一方、トランプ氏は激戦州のペンシルベニア州の最大都市フィラデルフィアで大規模な不正が起きているとSNSに投稿した。その根拠は示されていないが、選挙結果を巡る混乱も懸念されている。
各種世論調査・平均支持率(リアルクリアポリティクス)の推移。最新・ハリス氏48.7%、トランプ氏48.6%。慶應義塾大学・渡辺靖教授は「2大政党の大統領候補者が予備選で勝利したあとに入れ代わったのはほぼ初めて。2大政党の候補者が選挙期間中に狙撃されたのは1972年以来。刑事事件で起訴された人物が2大政党の候補者になったのがトランプ氏が初めて。大統領を1期務めて再選に失敗してそのあとまた再び出馬した例は130年前になる。本当に異例ずくめの選挙」とスタジオコメント。
ハリス氏が首都ワシントン、マサチューセッツ州などで、トランプ氏がフロリダ州、ミズーリ州などで勝利を確実にしている。選挙人はハリス氏が27人、トランプ氏が99人。選挙人は合わせて538人、過半数の270人を獲得した候補が当選確実となる。
エンディング。
- 過去の放送
-
2024年11月6日(9:00)