- 出演者
- 中山果奈
オープニング。
今日の東京外国為替市場、円相場は1ドル159円台後半まで値下がりしている。米国の利下げが遅れるとの見方が出ていることなどから、日米の金利差が意識されて円安が進んでいる。
- キーワード
- 円安
円相場が円安ドル高水準となっていることについて、財務省の神田財務官は記者団に対し「過度な変動があれば国民経済に悪い影響をもたらす。投機などに基づいて過度な変動があった場合には、適切な行動を取っていく」と述べて市場の動きをけん制した。また、市場介入の準備状況を問われたのに対し「特定の水準は考えていないが、大きく動く場合は経済活動に悪影響を及ぼすので、国際社会も対応することが当然と理解されている」と述べた。
日銀は今月14日まで開いた金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策を転換したあとも続けてきた国債の買い入れの規模を減らす方針を決め、次回来月の会合で具体的な計画を示すことを明らかにした。今日公表された会合の主な意見によると、国債の減額の進め方については「予見可能な形で行うことが適切だ」とか、「市場参加者の見方を確認するプロセスを踏んだほうがいい」など「市場との対話を重視すべき」という指摘が相次いでいた。また歴史的な円安水準が続く中、市場で焦点となっている追加の利上げについては「遅きに失することなく適時に金利を引き上げることが必要だ」とか「物価が上振れる可能性もあるだけにさらなる調整の検討も必要だ」といった意見が出されていた。その一方で「政策金利の変更を考えるタイミングは、中長期の予想インフレ率の上振れなどを経済指標で確認してからでよいと考えられる」といった慎重な見方や「金融政策運営は為替の短期的な変動には左右されない」といった声もあり、来月の会合での判断が注目される。
全国の天気予報を伝えた。