- 出演者
- 利根川真也
オープニング映像。
金融市場で株価の急激な変動などが続く中、財務省と金融庁、それに日銀は午後3時から幹部による臨時の会合を財務省で開くことになった。金融市場の動向を分析し意見を交わすものと見られる。会合には財務省の三村財務官と金融庁の井藤長官、日銀の加藤理事らが出席する。東京株式市場ではきのう日経平均株価が過去最大の下落となったが、一転して上昇となるなど不安定な値動きとなっている。また外国為替市場では先月上旬1ドル161円まで円安が進んだあと急激に円高が進み、きのうは一時141円台となった。会合ではこうした不安定な市場の動きを分析し今後の対応策などについて意見を交わすものと見られる。
財務省は全国の景気の現状について一部に弱さが見られるものの緩やかに回復しつつあるとする判断を据え置いた。先行きについては海外での景気の下振れや金融資本市場の変動などの影響に注意が必要だとしている。財務省は3か月に1度の財務局長会議を開き全国11の地域の景気の現状を取りまとめた。この中では全国の景気の現状について「一部に弱さが見られるものの緩やかに回復しつつある」として去年7月以降、5期連続で判断を据え置いた。地域別に見ると北陸で判断を引き上げる一方、四国では引き下げ、残る9つの地域では判断を据え置いた。項目別に見ると個人消費は物価上昇の影響などが見られるものの緩やかに回復しつつあるとしている。生産活動は自動車メーカーの一部が生産や出荷を停止した影響などから持ち直しに向けたテンポが緩やかになっているとしている。また雇用情勢は緩やかに改善しつつあるものの企業の人手不足感は強まっているとしている。先行きについては「雇用や所得環境の改善で緩やかな回復が続くことが期待される」としながらも「海外での景気の下振れや金融資本市場の変動などの影響に十分注意する必要がある」としている。
きのう日経平均株価の下落幅が過去最大となった東京株式市場はきょうは一転して買い戻しの動きが広がっている。日経平均株価は午後の取り引きでも値上がりし上昇幅は取引時間中として過去最大となっている。