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来年2月にミラノ・コルティナ五輪を控え、ますます注目度が高まるフィギュアスケート。荒川静香プロデュースのフレンズオンアイスではオリンピックで輝きを放ったレジェンドスケーターたちが登場。そんなかつてのライバルたちが今回フレンズオンアイスで初対談となる。
オープニング映像が流れた。
今年最初bの打ち合わせではプロデューサーを務める荒川静香がいた。今年のテーマは愛・情熱だという。トリノ五輪ではアジア人初となる金メダルの快挙を達成し、その3か月後に自らのプロデュースでフレンズオンアイスを立ち上げた。スケーターが自らプロデュースするアイスショーはフレンズオンアイスが日本初。当時は一夜限りのアイスショーが反響を呼び今回で19回目の開催となっていた。そんな荒川静香は19年目にして仮面とタキシードで男役に初挑戦。
荒川静香が男役を初挑戦となり「オペラ座の怪人」の続編を披露していった。さらに櫛田育良・島田高志郎も登場し、最後にファントムを演じるのは高橋大輔であった。
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- オペラ座の怪人
来年の2月にオリンピックを控えた今シーズン。19回目のフレンズにかつてオリンピックを湧かせたスケーターが集結し、対談が実現となった。まずは鈴木明子とカロリーナ・コストナー。2人が明かす五輪の秘話に迫る。2人はジュニア時代からの仲間で互いを認め合う2人はバンクーバーとソチで同じ舞台に立ち、鈴木明子は2大会入賞しコストナーはソチ五輪で銅メダルを獲得した。鈴木明子は帰国後に驚いたことがあり、それはみんなが自分のことを知っている状況とのことだった。コストナーはソチ五輪では自身初の銅メダルとなり、当初の金メダル予想はキム ヨナか浅田真央だったが金メダルを獲得したのは初出場の17歳であった。さらに平昌五輪も金と銀はロシア勢となり2人は新たな強豪国の若い選手について話していった。
そしてロシア1強の時代を崩す日本の新星・坂本花織が現れた。北京五輪では自身初となる銅メダルを獲得し日本選手初となる世界選手権3連覇を果たすなど、今では日本の絶対的エースに君臨している。そんな女王もリンクを離れると笑顔が絶えない明るいキャラクターであった。日本をけん引する坂本花織だったが6月に突然の発表で今季で現役引退を決断した。4歳からフィギュアスケートを始めて21年、集大成となるミラノ・コルティナ五輪で坂本花織が選んだ曲は特別な一曲でソチ五輪のときに憧れの鈴木明子が使っていたからであった。
坂本花織が「愛の讃歌」を選んだことについて、鈴木明子は「うれしかったと同時に恐れ多いと思った」とのことだった。最後の五輪の舞台でメダルの期待がかかる坂本花織にフィギュア界の先輩2人がエールを贈っていった。
鈴木明子が黒の衣装で登場し「Wasted Love」の滑りを披露していった。
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- Wasted Love
鈴木明子は「お客さんの視線が集中していることがよく伝わり私の演技にすごくいい影響を及ぼしてくれた」と話した。
続いての対談はかつて五輪でメダルを争った高橋大輔とステファン・ランビエール。バンクーバー五輪や男子フィギュアスケートの変化について語り合った。ステファン・ランビエールは氷上のアーティストと呼ばれ高い芸術性で世界を魅了し、トリノ五輪では銀メダルに輝いた。一方、高橋大輔は8位で「今シーズン最低のできだった」と話していた。そしてリベンジに挑んだ4年後のバンクーバー五輪では世界一と言われた芸術的なステップを武器に、日本人初の銅メダルを獲得した。ランビエールは4位で2人の差はわずか0.51点であった。高橋大輔は2008年10月に右ひざ前十字じん帯断裂を起こし、手術とリハビリでオリンピックのプレシーズンは全試合を欠場。大けがを乗り越え手にした銅メダルであった。またバンクーバー五輪の閉会式でカナダ出身のアーティストであるアヴリル・ラヴィーンの登場で高橋大輔はテンションMAXとなり、落ちてくるボールをパンチして捻挫してしまっていたという。選手としてしのぎを削った時代から男子フィギュアに変化の波が訪れ、4回転ジャンプを飛ぶ選手が増え”4回転ジャンプ戦国時代”となっていた。
厳しい戦いの中、日本をけん引するのが鍵山優真。2021年に羽生結弦・宇野昌磨に続きオリンピック初出場を決めると、迎えた北京五輪では銀メダルに輝いた。その鍵山優真を荒川静香も絶賛していた。実は鍵山優真のコーチは父・鍵山正和コーチでオリンピックに2大会連続で出場した元フィギュアスケーターで日本選手で初めて4回転ジャンプに挑んだ4回転のパイオニアであった。鍵山優真のジャンプは父譲りであり、ミラノで悲願の金メダルを掴むためより高難度の4回転フリップを組み込むことを選択した。そしてもう1つさらなる進化を求めて北京五輪後に新たなコーチを招いていた。美しいスケーティングとソチで銅メダルを獲得したカロリーナ・コストナーで狙いは表現力向上であった、父譲りのジャンプとコストナー直伝の表現力を武器にミラノで金メダルを目指す。
五輪を目指す選手に高橋大輔とステファン・ランビエールはメッセージを送っていった。
高橋大輔は30代最後のソロプログラムで「Soundless Dream」で滑りを披露していった。
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- Soundless Dream
そして今回のフレンズオンアイスには五輪代表候補も出演。荒川静香が自らオファーした三浦佳生である。猛スピードから繰り出すダイナミックな4回転で”令和のランボルギーニ”と呼ばれ、そのスピードを荒川静香も高く評価していた。目指すはミラノ・コルティナ五輪となる。2年前に世界ジュニア選手権で優勝し、シニアでは四大陸選手権を制覇した三浦佳生はオリンピックでのさらなる活躍が期待されていた中去年12月の全日本選手権では試合当日の公式練習でアクシデントがあった。左太ももの肉離れであった。その1か月後、リハビリの合間で訪れた初詣では心を込めて祈りおみくじは”大吉”であった。信念の誓いとして絵馬に記したのは「ミラノオリンピック!!」であった。今年7月には猛スピードから4回転サルコウで復活となっていた。そして迎えたフレンズオンアイスで披露するのはオリンピックに向けたショートプログラムであった。
三浦佳生は「Sunset on M. /Sturm I-Fear」で滑りを披露していった。
三浦佳生は「負けん気をもってベストを尽くすことに重きを置きながら勝ちたい思いを忘れずシーズン通して頑張っていきたい」とのことだった。
ミラノコルティナオリンピック、フィギュアスケート団体の優勝候補は米国。前回大会では2pt差で日本が銀、米国が金。「フレンズオンアイス2025」にはその米国からジェイソン・ブラウンが登場。米国は今年3月の世界選手権では史上初の3種目で金メダル。ブラウンのライバルは“4回転の神”ことイリア・マリニン。
フレンズオンアイス2025にて、ジェイソン・ブラウンが「Rock Around the Clock」の演目を披露。
ミラノ・コルティナ五輪まで5か月。大舞台へ挑むスケーターへのエールとして、トリノオリンピックに出場した4人が「フレンズオンアイス」で共演。演目はイタリアの曲「Sei Con Me」。トリノ五輪銀メダルのステファン・ランビエールが振り付け。
フレンズオンアイス2025にて、荒川×高橋×ランビエール×コストナーが「Sei Con Me」の演目を披露。
