- 出演者
- 佐々木明子 真山仁
経済小説「ハゲタカ」をはじめ、さまざまな人間ドラマを描く小説家・真山仁が未来を切り開く開拓者に迫る。自民党の総裁選では過去最多9人の候補者たちが熱戦を繰り広げた。人の心を動かす「話し方」。特に有名なのがオバマ元大統領のスピーチ。大衆の心をわしづかみにする話し方はさまざまな著書にまとめられ、多くのビジネスパーソンのバイブルとなった。コミュニケーション能力が重視される今、人々が殺到する場所がある。AIで話し方を数値化してトレーニングするスタートアップ。サービス開始から5年、5000人以上が受講してきた。今週は小説家・真山仁が時代のニーズから新たなビジネスを生み出した開拓者に切り込む。
オープニング映像。
カエカ・千葉佳織代表を訪ねた。2019年に話し方トレーニングを提供するカエカを立ち上げた。経済誌「Forbes」でも「次世代を担う新星たち」に選ばれるなど今、注目の起業家。最大の特徴がAIを使った診断テスト。6つのお題に対しショートスピーチを即興で考え発表。AIが声の高さや話す速さ、間の取り方など受講者の強みや弱みを分析してくれる。AIだけでなく人の手によって話の構成力や言いたいことをわかりやすく伝えているかなどを分析。AIと人の手による採点比率は7：3。診断テストで強みと弱みをあぶり出しその後、6か月のトレーニングが始まる。受講者は経営者やマネージャークラスが多い。声の出し方や間の取り方など基礎を学ぶ。講師は元日本語教師やキャリアアドバイザーなど話し方のプロたち。目線やジェスチャーなど話を伝えるコツ、言葉選びや原稿の書き方は個別でアドバイスしてもらえる。価格は6か月45万円からと決して安くはないが、受講者は去年から3倍に増え、今ではキャンセル待ち。来月、2拠点目となるカエカ築地校が開校。
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- Forbes JAPANカエカ千葉佳織
話し方をAIで数値化し、これまで5000人以上の話し方を改善してきたカエカ。事業拡大を狙う千葉佳織代表の次なる壁は教育の一般化。カエカは去年、政治家向けに特化したサービスのカエカスコアポリティクスを開始。カエカのトレーニングを受けて当選した政治家もいる。去年、当時26歳で最年少市長となった芦屋市・高島崚輔氏だ。
勉強が苦手だったカエカ・千葉佳織代表の人生を変えたのが15歳の時に出会った弁論。努力が実を結び、全国大会で3度優勝、内閣総理大臣賞を受賞。将来は経験を生かして言葉を使った仕事、アナウンサーになることを夢見たが、試験は全滅。卒業後、IT企業に入社。一度きりの人生、自分が本当にやりたかったことは何なのか改めて見つめ直し、出した答え。
話し方のプロ・カエカ・千葉佳織代表が唸った名スピーチは去年、WBC決勝戦の前に大谷翔平が発したショートスピーチ。コアメッセージ「憧れるのをやめましょう」のポイントは言葉が短い。ブレイクスルーとは「教科書に残る文化をつくること」。