- 出演者
- マツコ・デラックス 杉山淳一 加藤郁美
秋の行楽スペシャル。オススメの絶景にグルメが満載、ご当地観光列車の世界。後半は新たなフォトスポットとして注目のタイルの世界を紹介。
乗り鉄の杉山さんがこの秋に乗りたい電車を紹介する。杉山さんはコンピューター関連の雑誌記者をしながら趣味で乗り鉄の日々を過ごし、40歳で鉄道ライターに転職したという。全国の観光列車は143種類あるという。伊予灘ものがたりは人気があり、かつてのものは普通列車を改造したものだったが、現在は特急列車を改造したものになっているという。奥出雲おろち号はディーゼル機関車に客車が2両つながっているものだという。
コロナ禍で落ち込んだ観光業界を盛り上げようと観光列車と地元ホテルや企業、飲食店がタッグを組み、ご当地再現列車が続々と誕生している。そこで、乗り鉄の杉山さんがご当地グルメ食い倒れ観光列車や紅葉観光列車を紹介する。
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杉山さんオススメのご当地再現度が高い5つを紹介する。1つ目は花嫁のれん。花嫁のれんは加賀の風習で仏間に掛けられた暖簾をくぐり嫁入りする文化だが、それを列車で再現したもの。花嫁のれんは金沢駅から和倉温泉駅までを走る。輪島塗や加賀友禅をイメージしている。金沢駅でのれんをくぐって乗車し、1号車には8つの半個室がある。2号車には回転いすがあり、伝統工芸品の展示コーナーもある。予約すると石川出身のパティシエ監修のスイーツも食べられる。乗車券と指定席特急券合わせて2900円。
次に長崎のふたつ星4047を紹介。4047はキハ40とキハ47というディーゼルかーをつないだ列車だからだという。長崎駅から武雄温泉駅までを走る。西九州新幹線開業と同時にできた。はやとの風を改造したもの。水戸岡鋭治氏のデザイン。車内で焼いたママン・ガトーの長崎スフレが食べられ、大村湾の景色が眺められる。乗車券と指定席特急券合わせて5000円。
福岡県のTHE RAIL KITCHEN CHIKUGOには車内に調理窯を設置し、レストランのような料理が味わえる。岐阜県の大正ロマン号では、地元名産の寒天料理が存分に味わえる。一押しのご当地再現度ナンバーワンが東武鉄道の日光・鬼怒川の魅力を凝縮したスペーシアX。浅草駅から東武日光駅と鬼怒川温泉駅までを走る。一押しはコックピットスイート。最大7人入れ、特別料金12180円。7人で利用の場合、1人1800円でスイートルームが貸し切りできる。他にも定員4名の個室などシートバリエーションが豊富。車体のカラーリングは日光東照宮の社殿に塗られた胡粉をイメージ。六角形の窓枠は伝統工芸の鹿沼組子がモチーフ。照明は日光東照宮の陽明門の柱の模様をイメージしている。日光金谷ホテル滞在セットプランも人気とのこと。1泊2食付き電車賃込みで3万7000円から。
地方の魅力たっぷりな電車はまだある。廃業寸前からの一発逆転。非日常の体験ができる鉄道だとのこと。コロナ禍で客足の落ちた路線が思い切ったアイデアを採用したという。やりすぎ感が受けている。福井県には恐竜列車がいる。日本で発見された恐竜化石の8割が福井で発見されたものだ。福井県立恐竜博物館は、世界三大恐竜博物館だ。恐竜列車は大人4500円、子ども3300円だという。えちぜん鉄道全体のフリーきっぷも含まれる。三重県には忍者列車がある。松本零士がデザインしたラッピング列車。特別料金はいらない。静岡県には、プロレス電車がある。プロレス団体「FREEDOMS」が参加。通勤列車をそのまま使っている。新幹線プロレスはDDTプロレスが一両貸し切りで試合を実施。とくにおすすめは、秋田内陸縦貫鉄道のごっつお玉手箱列車と、道南いさりび鉄道のながまれ海峡号だ。
秋田内陸縦貫鉄道「ごっつお手玉箱列車」は、角館駅から阿仁合駅をめざすという列車。観光車両と通勤車両がつながっている。マタギとマタギの家をイメージした内装だ。途中の駅で、お母さんたちが料理を作って持ってきてくれるという。ごっつお手玉箱列車は大人8500円。
お母さんたちが来るところが面白いとマツコさんがいう。秋田のお母さんたちは稲刈りで忙しいのだという。杉山さんの母が登場。
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ながまれ海峡号は函館駅から道南をまわり函館駅に戻るまで食べまくるツアー。大漁旗や車内の飾りつけは道南いさりび鉄道職員の手作業で行われている。席にはウェルカムスイーツが置かれている。上磯駅では立ち売りしている。1人500円分まではツアー料金に含まれている。途中函館山を鑑賞し、次の食い倒れポイントへ。
マイ・セカンド・アオハルの番組宣伝。
フェルマーの料理の番組宣伝。
木古内駅では途中下車をして道の駅で30分間お買い物する。コッペん道土は、ながまれ海峡号が到着する時間には閉店しているため、事前に車内で予約注文するシステム。キッチンキーコのはこだて和牛コロッケも同様に予約注文する。席にはどうなんde’sの函館食材を使ったディナー。茂辺地駅では、ホームで地元の海の幸を網焼きにしている。貝を折り詰めにして車内で食事する。この日食べたメニューは合計15品。
京都を走る叡山電鉄の「きらら」を紹介。沿線には紅葉のトンネルがあり、5分間ライトアップされた紅葉を楽しむことができるとのこと。運賃は470円で、観光電車ではなく普通の電車として運行しているとのこと。
宮崎県の高千穂あまてらす鉄道は、台風の影響で2008年に廃止となった高千穂鉄道の後継で、2012年に観光用スーパーカートとして復活したとのこと。
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「東大王」、「集まれ!内村と◯◯の会」、「水曜日のダウンタウン」の番組宣伝が流れた。
高千穂あまてらす鉄道のスーパーカートから眺める絶景は、高千穂橋梁からの景色。高千穂橋梁は川底から橋までの距離が105mとのこと。
ノスタルジックなタイル加工が注目を集めている。加藤郁美さんは岐阜・多治見市のモザイク浪漫館でタイルの魅力に気付かされると、身近にあるのに気付かれない芸術的なタイルや、観光名所などを巡ってきた。
タイルは防水性がアルことからキッチンなどの水回りや床などに使われ、豊富な色柄を組み合わせて壁の装飾に使うことでも知られた。窯業技術者の山内逸三が生産技術を確立したことで、戦後に広く普及されていく。加藤さんによるとお嫁さんを迎え入れるために台所やお風呂をタイル張りにすることも多かったといい、ライオンズマンションは内装にタイル張りを起用したことでさらなる普及に繋がった。「和製マジョリカタイル」はイギリスのヴィクトリアンタイルを真似て大正~昭和初期に生産されたもので、現存するものが少なくなる中でレトロブームの今フォトスポットとしても人気を博しているが、1枚数万円という価値のものもあるのだという。釉薬がガラスのような質感を引き出しているのだが、日本で流行したきっかけは花街のトイレだったという。1918~20年にスペイン風邪が流行するとタイルの衛生面の強さが注目されたが、花街がトイレを華やかに彩った背景には客が夢から覚めないようにさせる狙いがあったという。