職員が不審な男性の車を調べることにして、X線検査を行ったところ、不審な物体の影が映った。車の中からは謎の15個の包みが出てきた。

車の中からは出てきた謎の15個の包みの中には、総重量9.44kgの覚醒剤（日本での末端価格 6億円以上）が入っていた。男は違法薬物密輸の罪で起訴され、10年の禁錮刑となった。

火災のあった家の現場検証が行われた。妻デボラの遺体を調べたところ、銃で撃たれた痕があり、警察は殺人事件として捜査を開始。現場には40口径の拳銃の薬莢、使用積みマッチ、ガソリンタンク、40口径の拳銃があった。マッチとガソリンタンクから、火災の原因は放火だと思われた。凶器の拳銃は寝室で発見され、犯人は寝室の金庫に拳銃があることを知っている人物だとも推測された。なお、夫ジェロムによる妻を道連れにした自殺とも推測されたが、ジェロムがバスルームで倒れていた理由が不明だった。

警察はジェロムが搬送された病院を訪れたが、ジェロムは昏睡状態で、話を聞くことができなかった。翌日、警察は周辺の聞き込みを開始。ジェロムとデボラには子どもの姉ケリーと弟ジェイがいた。警察はケリーの聴取を行った。

ケリーによると、ジェロムは元空軍の兵士で退役後は湾岸局に警察官として勤務しており、密輸の取り締まりや災害時の救助活動を行っていた。デボラは、資産家の家庭に生まれ、自宅の豪邸は両親から受け継いだものだった。ガレージには災害に備えて発電機や大量のガソリンを保管されていた。ジェロムは穏やかな性格で、デボラには頭が上がらなかった。結婚生活は35年以上で夫婦関係は良好だった。一方、ケリーはソフトウェア会社に勤務する優秀なプログラマーで、ダンサーとしてコンテストに出場するなどしていた。ケリーは同性愛者でキャサリンという恋人がいた。ケリーとキャサリンは週末は両親の家で一緒に過ごしていた。また、ジェイは多くのトラブルを抱えていた。ミュージシャンになる夢に挫折し、ドラッグの常習者として警察に何度も逮捕されていた。転機は恋人の妊娠で、恋人との破局後、シングルファーザーとして5歳の娘リンジーを育てていた。

デボラ殺害の2カ月前、ジェイはリンジーの世話をケリーに任せてばかりいた。調べたところ、ジェイは不良仲間とドラッグの密売に手を出していた。ケリーは弁護士を雇い、親権変更をジェイに突きつけた。デボラも孫の親権変更に賛成だった。この親権争いが夫婦関係に飛び火し、夫婦関係が崩壊した。その後、ケリーの告発により、ジェイとリンジーは引き離された。デボラとケリーは、ジェイが生活を改めれば、再び娘と暮らせるようにしたいと考えていたが、ジェイは仕事を探さずに自堕落な日々を送るようになった。デボラは、いつまでも更生しない息子のジェイに見切りをつけ、絶縁を決断。金銭面の援助も打ち切った。

翌日、デボラとジェイが口論し、警察沙汰になった。興奮状態のジェイは母親に危害を加える恐れがあるとされ、警察に拘束された。この1週間後、放火された家からデボラの射殺された遺体が見つかった。また、ケリーは、母親殺害犯はジェイだと断言。ジェイは金庫から凶器の拳銃を取り出すことができた。

検視結果によると致命傷は頭部への銃撃で、凶器は父ジェロムの拳銃であることが判明。拳銃は事件当日に寝室で発見された。警察はジェイを容疑者と考えて捜査。しかし、ジェイはデボラとの一件で拘置所にいたが、釈放後の足取りがつかめなかった。また、デボラの遺言書が見つかった。遺言書には「自分の遺産は全て長女ケリーに譲る」と書かれていた。遺言書は殺害される前日、デボラ本人によって書き直されていた。

デボラ殺害から3日目、ジェロムが入院している病院にジェイが現れた。ジェイの証言によりアリバイを確認したところ、事件当日にジェイが隣の州の工事現場で働いていたことが判明。また、リンジーの親権問題が決着。裁判所の判断により、親権がケリーに変更された。

デボラ殺害から1週間後、ジェロムの意識が戻った。ジェロムは妻殺害を聞いてショックを受けている様子だった。

ジェロムは火災で意識が朦朧とする中、ジェイの声を聞いたと証言。しかし、物証がなく、ジェイは犯行を否認し続けた。そこで警察はジェイ、ケリー、ジェロムのそれぞれの証言を精査。すると、ジェロムが嘘をついていることが判明。医師の診断書には「鼻毛と鼻腔の奥に焦げた痕あり」とあったが、ジェロムは「火に近づいていない」と証言し、医師の診断との間に食い違いがあった。警察はジェロムを逮捕し、ジェロムはデボラ殺害を認めた。

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事件の真相を紹介。リンジーの親権を巡って子供たちが言い争っている時、ジェロムも悩んでいた。ジェロムは自分の意見をデボラとケリーに言い出せなかった。やがて家の中に居場所を失い、酒に溺れ、仕事中にも飲酒。そのことで仕事をクビになり、ジェロムはデボラに離婚を切り出された。豪邸や財産はデボラの物で、離婚すれば全てを失うことになる。事件当日、ジェロムは衝動的にデボラを殺害。その後、犯行を隠蔽しようとして「放火殺人に巻き込まれた夫を演じる」ことにした。火をつけた後、火元から離れたバスルームに身を隠し、計画通り救出された。なお、判決の結果、ジェロムは第一級殺人で有罪となり、終身刑が言い渡された。

本日紹介した映像の中から「巨大生物がボートを襲撃」など、高橋英樹らイチオシの映像を振り返った。

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