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本日の世界遺産はインドネシアの「コモド国立公園」。周辺のみに生息するコモドオオトカゲは世界最大のトカゲで体長3mを超えるものも存在するなど放送内容を伝えた。
コモド国立公園はコモド島、パダール島、リンチャ島を含む地域からなっている。大小140の島々が浮かんでいる。島は海底火山の噴火によって出来た。コモド島には1600頭のコモドドラゴンが生息している。レンジャーの案内で進んでいると休憩している体長2mほどのコモドドラゴンを発見した。コモドドラゴンには鋭い鉤爪や耳などを持ち、目は300m先まで見えるとされる。寿命は30年前後で原始的なトカゲの生き残りと言われている。レンジャーによるとコモドドラゴンからは5mは離れるよう伝えられた。足裏が地面についているときはすぐに動け危険だという。コモドドラゴンは一見おとなしそうに見えるが気性は荒く、人間を襲うこともあるという。そのため公園内ではレンジャーの同行が必要となっている。また縄張り意識が強くしばしば同士討ちになることもありその時威嚇音がなる。それでも去らない場合は鉤爪で攻撃する。コモドドラゴンはコモド島と周辺の島々のみに生息する絶滅危惧種となっている。
コモドドラゴンの生態に迫った。コモドドラゴンは朝早くから行動を開始。朝毎日行うルーティンが日向ぼっこ。コモドドラゴンは変温動物で自分で体温調節ができないため、日差しを受けて体を温める。体が温まると移動を開始、ある個体は木に近づき擦り付けた。これは古くなった皮膚がかゆいためで少しずつ脱皮をしている。雨が振ると体温が下がってしまうため体が動かせなくなるコモドドラゴンは横たわってしまうが雨があがると活動を再開させる。コモドドラゴンの舌は二股になっており4キロ以上先の匂いを嗅ぐことができる。そしてこの日はツカツクリの巣を見つけ掘り起こしたがこの日は見つけることができなかった。そんなコモドドラゴンは自分より体が大きい生き物を襲うこともある。
コモド国立公園に生息するコモドドラゴンの最大の武器が毒。この毒を使ってシカなど様々な動物を捕食し、自分より大きい水牛も食べるころもある。噛みついて毒を送り込んでじわじわと弱らせていくその間コモドドラゴンはつきまとい力尽きるのを待つ。息を引き取ると他のコモドドラゴンもおこぼれにあずかる。コモドドラゴンは自分の体重の8割ほどの量を一度に食べて溜め込むことができる。大きな獲物にありつけると1ヶ月は食べなくても大丈夫だとされる。またコモド国立公園にはコモドドラゴンの天敵がおらずこの地域の最強生物として頂点に立ち続けてきた。
コモド島周辺は活発な火山活動で島々が生まれていった。氷河期が訪れると海面が下り大陸とつながるがコモド島は深い海溝によって一度も大陸ともつながった事がなかった。さらに島と島の間には激しい海流が流れており肉食動物は上陸できなかったためコモドドラゴンの楽園ができた。さらに激しい海流により豊かな海がもたらされた。
コモド島の南東に位置するパダール島の砂浜は「ピンクビーチ」と呼ばれている。白い砂浜にサンゴのかけらなどが混ざってこの色になっている。赤いサンゴは「パイプオルガンコーラル」と呼ばれている。取材班はコモド島では珍しい瞬間に出会った。
コモド島には唯一の集落・コモド村が存在する。人口は年々増加しており現在はおよそ2000人500世帯が暮らしていて観光業で潤っているという。家は高床式であるがコモドドラゴンが階段を登って侵入することもあるという。村を案内してもらっている間にもコモドドラゴンと遭遇。さらに木陰では完全にリラックスした状態のコモドドラゴン4頭に遭遇した。コモドドラゴンに家畜が襲われることがあるが村人は仕方ないと思っている。村にはコモドドラゴンは人間から生まれたという伝説があり村人は怖がっておらず、仲間だと信じている。取材中レンジャーが何かを発見した。見つけたのは木登りをする生後約1ヶ月ほどのコモドドラゴン。体長はおよそ40cmでこの姿は3ヶ月間ほどしか見れない。彼らの天敵はおとなのコモドドラゴンで食べられないように2年間ほど木の上で生活をし過ぎると少しずつ地上で生活する。それでもイノシシに襲われることもあるため2歳まで生きるのは全体の1割ほどだという。コモド国立公園はコモドオオトカゲの生息地ということで世界遺産に登録されている。
世界遺産の番組宣伝。
ベスコングルメの番組宣伝。