- 出演者
- 東野幸治 草野仁 高島礼子 トラウデン直美
新橋はそこまで外国人が多くないが、一つの雑居ビルには次々と外国人が入っていく。インターナショナルヘルスケアクリニックには外国人ばかり。Googleマップの口コミで5ツ星評価。100件以上の口コミには病院に対する好意的な意見が多かった。その来院する患者の9割以上が外国人で、一ヶ月400人が訪れ年間4500人以上。その殆どが口コミをたよりにやってくるという。このクリニックでは看護師などスタッフ全員が英語が堪能。ただ話せるだけでなく、実際に海外での生活経験がある。そのクリニックのたった一人の医師は院長で内科医の鷲尾さん。海外在住の経験があり英語が堪能。常に患者の立場にたって診療するその姿はおもてなしドクター。そんなクリニックにやってきたのは60代のフランス人男性。一週間前に家族で来日し大阪や京都を旅行していたが二日前に体に異変が。親指の付け根のあたりが赤く腫れていたがたくさん歩いたせいで足を痛めたとのことだったが鷲尾さんは痛風だと診断。
痛風は血液中の尿酸が増えて結晶化し、関節などにたまり激痛を引き起こす病気。肉類や魚類などプリン体が多い食べ物の食べ過ぎによるという。男性は痛風持ちだが旅行している時に気が緩んでいたという。このクリニックでは月に約10人ほどの痛風持ちの外国人に薬を処方しているという。一般的に処方薬は一般的に院外で購入するものだが、外国人旅行者にはそれは分かりづらい。なるべく院内に薬をストック。診療後、すぐに渡せるようにしている。午前10時30分にはアメリカ人夫婦がやってきた。男性は二日前から39度の熱を出していた。その症状から見られる病気は溶連菌と診断。溶連菌感染症は38度以上の発熱や激しい喉の痛みを引き起こす。日本の健康保険に未加入のが外国人にはその料金表を渡す。溶連菌の検査は2000円。尿検査は750円。他にも検査の料金がわかりやすく描かれる。その診察料は1万円などと診療にかかる費用をあらかじめ伝えるようにしている。また保険制度がない海外では生活レベルに合わせた診療をうけるのが一般的。そのために、事前に料金を説明することが患者の安心につながる。その検査結果は陽性。抗生剤を処方した。
さらに診療が終わっても患者の問い合わせメールに返信する作業もするがその返信も早い。実際の口コミでもメールの速さに絶賛の声が。午後に待合室にいた男性は腰痛でやってきたが数年前から苦しんでいて最近ひどくなってきたという。原因を探るため別の病院でMRI検査をうけてもらう。鷲尾さんは内科だが腰痛にも親身になって聞く。男性はMRIを撮影し戻ってきたがヘルニアと診断された。整形外科への紹介状を作成したが専門外の患者も診断する理由には 外国人は診療を気にせず英語の通じる病院にやってくるためどんな症状にも対応している。
午前10時30分になるとアメリカ人50f代男性がやってきた。彼は菜食主義だが肉や魚のかわりに大豆を使う。その結果20キロも減量した。しかし心配には肉や魚を食べないために栄養状態が気になって血液検査にきた。夜8時には診療が終了。帰宅した先生が迎えるのは保護猫。現在は一人暮らしで子供は海外留学し医師を目指す。海外診療をする理由にカナダの2年間の海外生活があった。カナダの病院で困ったことがあり、その気持がわかるので日本でも困っている外国人のため困らないようにしてあげているという。しかし外国人が多いとは言えない新橋で開院したメリットについては、成田空港、羽田空港から電車1本で行けるからだという。
鷲尾先生が掲げるおもてなし診療は日本中の病院を巻き込み、国際的なプロジェクトに。日本で大病になった外国人は母国に帰国する際に意思が付き添い転院をサポート。またその逆で、外国で大病になった日本人も日本に帰国するがそれを国際医療搬送と呼ぶ。長距離の搬送と不測の事態に備え医療ケアをしながら安全に送り届ける。しかしその後言葉もわからない中で患者は不安になり是が非でも帰りたいという人も。鷲尾さんは国際医療搬送の依頼が入ると、患者を運ぶ航空機の座席確保とその見積もり、入院中の病院から情報を聞き出し受け入れ先の病院の手配までコーディネートしている。まだ対応している病院は少なく、コロナ禍以前には年間30件ほどの依頼が。そんな中新たな医療搬送の要請が。患者の家族からの依頼だったが日本で暮らすフィリピン出身の女性はフィリ患者はフィリピンに里帰り中に脳出血をお越し現地で入院。患者の家族が日本での治療を希望しているという。その2週間後にフィリピンの病院に向かった鷲尾さん。まずは飛行機で移動できるかを診察し、その現地での情報を引き継いだ患者は空港に搬送され、飛行機の中へ。フライト中に注意するのが酸素濃度。4時間のフライトは行き着く島もない。その後日本に到着。新幹線などを乗り継いで受け入れ先の病院へ。そして17時間かけて病院に到着した。女性は社会復帰に向けてリハビリ中だという。
神奈川・大和市と神奈川市にまたがる「いちょう団地」には、約600世帯の外国人が暮らしていて、周辺には多国籍な飲食店がある。小林国際クリニックは、多くの外国人患者らが治療に訪れる。小林国際クリニックの小林医師は、4か国語で外国人患者を診療している。小林国際クリニックには、フィリピン人の通訳が毎日勤務していて、ベトナム人やタイ人の通訳も勤務している。
小林国際クリニックの小林米幸医師が、「頭が回るのが鈍くなって患者さんに迷惑をかけてしまうので引退を自覚しないといけない」と語った。小林医師は、これまでに9万人以上の外国人患者らを診察した。小林米幸医師の娘の小林絵礼奈さんが、小林国際クリニックの院長となることになった。小林院長は横浜市立大学附属病院では、認知症や脳卒中の治療をしていた。小林さん親子が、外国人患者を診察する様子を比較した。小林医師が「娘は外国人患者に日本語が通じると思って話しかけているが、かなり噛み砕いた日本語で話さないといけない」と語った。
トラウデン直美が、ドイツ人の父親が日本の病院で苦労したことを語った。
小林国際クリニックに通院しているカンボジア人患者にインタビュー。難民を支援する施設であるインドシナ難民大和定住促進センターで、小林医師は嘱託医として働いていた。小林国際クリニックは、1990年に大和市に開業した。小林医師が、患者からもらった手紙を紹介した。
小林国際クリニックの小林絵礼奈院長は診療全般を担当していて、父の小林米幸医師は消化器外科を担当し、母の小林紫英医師は小児科を担当している。小林院長は外国人患者とのコミュニケーション能力を向上させるために、外国語の勉強をしている。小林さん親子が、外国人患者の診療について語った。小林院長が、頻尿に悩むフィリピン人女性を診察したが、感染症は見つからず、薬を処方した。小林院長が高血圧のタイ人女性を診察し、食生活の改善が必要だとアドバイスした。
2024年発表の調査によると100歳以上の高齢者の数は54年連続で過去最多を記録。元気な100歳はどんな朝ご飯を食べているのか番組が取材した。
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群馬県藤岡市の「中華食堂 銀華亭」。店の看板娘は大正12年生まれ、102歳の天川ふくさん。大正12年は関東大震災が発生した年。街ではスカートなど洋服を好んで着たモダンガールが闊歩していた。ふくさんは現在厨房でラーメン作りを担当。102歳の現役の料理人として活躍している。もともとはご主人と映画館を経営していたふくさんは42歳で中華食堂を開始。以降、60年間厨房に立ち続けているという。週5で店に出るふくさんは家事も複数こなす。朝ご飯も家族全員分を調理。キャベツ・ほうれん草などが入った味噌汁、煮豆、鰹節・鶏そぼろなどをかけた白米、シラスなどが朝食に並んだ。食材の種類が豊富で必ず大豆を食べタンパク質が多いふくさんの朝ご飯は医学的に見て「タンパク質が豊富なのがいい」とのこと。
福島市に住む堀野さんは102歳。化粧品を訪問販売するビューティーアドバイザーとして現役。2023年には、ギネス記録「世界最高齢の女性ビューティーアドバイザー」にも認定された。自身の化粧も毎日欠かさない。新商品の勉強会にも参加。これまでの売上は計1.2億円ほど。買い物は徒歩と公共交通機関で。手足の体操も毎日行うなどして健康維持。この日の朝食は自分で作った煮物、イワシのごま漬け、白米150gなど。ミネラル豊富で骨粗鬆症の予防に役立つ、と医師は評価。
東京・北区に住む玉川さん。現在102歳、いまも現役で浪曲の曲師を務める。浪曲とは、三味線に合わせて物語を語る伝統芸能。伴奏するのが曲師で、語りを務めるのが浪曲師。この日は舞台の稽古。浪曲歴80年以上。夫で浪曲師だった玉川桃太郎さんは9年前に他界。現在は弟子とタッグを組んで高座にあがっている。趣味は編み物。手先を細かく動かす作業は脳の活性化にもつながるという。山手線の全駅を空で言えるという特技も。
東京・北区に住む玉川さん。現在102歳、いまも現役で浪曲の曲師を務める。山手線の全駅を空で言えるという特技も。朝食は必ず1品は手作り。この日は自家製ぬか漬けきゅうり、2日干したダイコンを混ぜた納豆など。医師によると、免疫力を高める働きや高血圧予防などが期待できるメニューという。
愛知県西尾市の団子屋「盛華堂」。営む牧さんは96歳。SNSで紹介されたことで遠方からもファンが殺到する人気店。商品はすべて牧さんの手作り。70年前に結婚して夫の実家に嫁いで以来、店に立ち続けている。接客も自らこなし、お会計は暗算。
愛知県西尾市の団子屋「盛華堂」。営む牧さんは96歳。趣味は俳句。
愛知県西尾市の団子屋「盛華堂」。営む牧さんは96歳。趣味は俳句。かつて彼氏に宛てて書いたものを今も大切に保管している。朝食は毎日ほとんど同じメニュー。白米は茶碗8分目。よく混ぜたひきわり納豆を焼き海苔に巻いて食べる。
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愛知県西尾市の団子屋「盛華堂」。営む牧さんは96歳。朝食は毎日ほとんど同じメニュー。白米は茶碗8分目。よく混ぜたひきわり納豆を焼き海苔に巻いて食べる。好物は酢和え。専門家によると発酵食品は腸内環境の改善、抗酸化作用、疲労回復などの効果が期待できるという。
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