- 出演者
- 森田洋平 三林京子
オープニング映像。
今回のテーマは「粋な装い 男の着物」。本日のゲストは三林京子さん。ひもときポイントは、男の着物の基本・羽織の裏”羽裏”に秘めたおしゃれ・”かぶき者”の型破りなファッション。中継ではオーダーメイドの友禅染めの工房を紹介する。
男性の着物は着流し、着流し・羽織、紋付羽織袴などの種類がある。京都市で和小物店を営む北井さんは日常生活でも着物で過ごしている。「和服は日本人体型にぴったりの衣服」だと話す。着物に魅せられたのは20歳の頃。20年以上和服で過ごしてきた北井さんは50着ほど常備している。北井さんは「限られた条件の中で楽しむおしゃれ。素材や色、小物で遊んだり奥が深い世界」などと話した。
京都・中京区の手描き友禅工房から中継。四代目の加藤さんは一時期漫画家として活動していた。従来の着物にはなかった躍動感のある絵柄を手描き友禅で染めている。ぼかし染めという技法を使用しているという。加藤さんは着物の柄で話すきっかけができるような個性のあるものを作っていきたいなどと話した。
- キーワード
- 中京区(京都)
江戸時代、幕府は武士や町人に対し倹約を推奨するお触れを何度も出した。特に着物は厳しく制限され華美な意匠は禁止になる。しかし表に見えないおしゃれを楽しむ文化が芽生える。男性は羽織の裏地に派手な柄を忍ばせておしゃれを競うようになった。明治時代、西洋の文化が押し寄せ羽裏には舶来のデザインが取り入れられた。
岡島さんが着用している羽織の羽裏を披露した。鯛尽くしというデザインで、図案家が漁港で水揚げされた鯛を見て描いたものだという。また三林さんはスズメのデザインが施された羽裏の着物を披露した。大正~昭和初期に手掛けられたアメリカ・マンハッタンや骸骨を描いた図案の羽裏の文様を紹介した。
桃山時代、かぶき者と呼ばれた武士や浪人たちが型破りなファッションで町を闊歩していた。かぶき者の着物を現代に蘇らせた山口さんは失われた文様を発掘し世に送り出してきた。山口さんは帯を製造販売する老舗の10代目当主。型破りなかぶき者の精神を家業の帯作りにも反映させている。西陣織の職人たちが山口さんの頭の中にあるイメージを具体化してきた。山口さんのイメージと最高の職人の技が融合することで不可能が可能となっていった。職人の小西さんは山口さんの注文に応えるため創意工夫を続けてきた。
帯づくりの老舗の十代目・山口さんは着用している着物について、屏風の中の武士の着物を再現したものだと紹介した。かぶき者の着物を再現した理由について「日本にとって大事な文様が消えてほしくない。もっとエネルギッシュに次の日本を支えてほしいというメッセージ」などと話した。
エンディング映像。
「大河ドラマ舞台裏スペシャル もうひとつの”どうする家康”」の番組宣伝。
「どうする家康」の番組宣伝。
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2023年12月1日(15:15)