2024年3月1日放送 15:10 - 15:35 NHK総合

京都極上モノ紀行
和紙編

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(オープニング)
今回は…

今回のテーマは和紙。現代のライフスタイルに合わせ進化を続ける和紙の世界を紹介する。

(京都極上モノ紀行)
800年の伝統を受け継ぐ和紙の里

綾部市黒谷町は紙漉きの里。800年以上の歴史を持つとされる黒谷和紙は高い強度を持ち、長期の使用にも耐えることができる。和紙の協同組合が営む専門店には和紙でできた品々が並んでいる。黒谷和紙は需要の低迷などもあり、担う職人は減る一方だった。そこで、和紙づくりに惹かれた外部の人を積極的に迎え入れた。職人の吉野さんは愛知県から1999年に移住した。近年は若い職人が中心となり、和紙の可能性を広げる新しい用途の開発にも取り組んでいる。

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黒谷和紙黒谷和紙協同組合黒谷町(京都)
和紙から織りなす布

現在力を入れているのが黒谷紙布。和紙から作った紙の糸と絹糸で織りなす生地。比較的手の届きやすい価格で提供しようと黒谷紙布でできたストールを開発した。織りは与謝野町の丹後ちりめんの工場に委ねられた。染めの作業は京都市内の工房で行われる。ストールに用いたのは白く残す部分を糸でくくって染める絞り染め。全体を藍色に染めていく。糸をほどいていくと染め残した美しい模様が現れた。

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下京区(京都)与謝野町(京都)
和紙を貼る工芸品「一閑張」

暮らしを豊にする日用品の一部には和紙が用いられている。一閑張は竹や木で組んだ骨組みに和紙を貼り重ね漆などで補強して作る伝統工芸品。江戸時代初期に中国から渡ってきた飛来一閑によって広められた。SDGsが重視される現在、一閑張は再び注目を集めている。一閑張の日用品を主に手掛ける尾上瑞宝さんの息子・尾上瑞雲さんは多くの人に魅力を知ってほしいとアクセサリーづくりを行っている。瑞宝さんは工房で体験教室を開き、一閑張の技法を用いた修復の仕方を指導している。

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一閑張仁和寺右京区(京都)御室川
巨大和紙と光の融合

下京区にある教育施設の外壁には153枚の巨大な手すき和紙が使われている。照明が灯されると行灯のように優しい明かりで周囲を包む。中京区のバーでも和紙が用いられている。こうした照明と組み合わせた和紙を使った新しい表現が今建築の世界に取り入れられている。光壁に用いられる和紙は一般の手すき和紙の倍以上あり特別にあつらえている。和紙作家の堀木エリ子さんは2022年に鴨川沿いのホテルのロビーに新しい作品を納めた。和紙をガラスで挟んだ光壁は上品で落ち着いた輝き。

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下京区(京都)中京区(京都)京都駅
(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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