- 出演者
- -
今回は京都で愛される京コスメを紹介。
オープニング映像。
河合神社は美麗祈願で知られている。神社には鏡絵馬があり、手鏡型の絵馬には女性の顔があり、その顔に自らの化粧道具でメイクを施す。絵馬を奉納してより美しくれるようお祈りする。絵馬の裏には美を求める女性の願いが記されていた。絵馬だけでなくお守りは御鏡守と呼ばれ鏡に貼るお守りだという。
祇園にある八坂神社の界隈にはお茶屋芝居小屋が軒を連ねていた。その歴史を今に伝える店があるという。八坂神社の参道にある店が創業は江戸時代末期で、かんざしなどの髪を美しくする品々を扱う。現在は舞妓が使用する花かんざしや髪型にあわせた髪飾りを販売している。古くから髪の手入れに使用される椿油も揃えている。髪は頭皮の汚れをとり、つややかに潤いを与えてくれるという。また別のコスメ店でもかつては芝居小屋に化粧道具を収めていた。観光客で賑わい、伝統の化粧道具からオリジナルの化粧品を扱っているという。昔ながらの洗顔用品のぬか袋は、生地から出るぬか床の成分が美容に良いという。看板商品のあぶらとり紙は発売から100年経過し京都みやげの定番になっている。そのルーツは工芸品にも使用される金箔にもあった。金箔つくりにかかせない特殊加工の和紙は1万分の1ミリの金箔になる。その時使用された鷲は脂分を吸収しやすくなり、その鷲を用いたのがあぶらとり紙だった。
あぶらとり紙は今もなお進化を続けている。伏見稲荷神社近くのコスメ店はあぶらとり紙が人気で、市原さんは金や銀をプリントした紙や装飾用の紙を作って寺院に収めてきた。薄い紙を加工して更に薄くしていくという。難しいのは圧力をかけるローラーが金属製のためにその日の温度や湿度で膨張率が変化し、紙を通す隙間をミクロン単位で調整する。加工前後の紙を比べるとオイルを含んだスポンジをあてると加工後の方が吸収率が高い。さらに市原さんは独自の加工を施し裏面のコーティングで手がベタつくことはない。また様々なバリエーションのあぶらとり紙も開発し緑茶や墨などがある。
江戸時代から続く日本画の絵の具を扱う老舗では多彩な絵の具を扱う強みを生かしてマニキュアを作った。特徴は落ち着いた色合いにあり、派手な色のマニキュアが多い中で和テイストと独特の柔らかな風合いが支持された。着物や和装似合う色が多いのも特徴。化粧用品を手掛けるようになった理由は職人手作りで日本画に使用する絵の具を作っているが緑色一つでも様々な種類がある。胡粉と呼ばれる貝殻から作られる白い絵の具は日本画の下地や能面を塗るために使用される。マニキュアはそれを用いて作られた。日本画を描く人が減ってその打開策にとマニキュアが作られるように。色のバリエーションは日本の伝統食を元に作られる。刺激臭もほとんどなく薬用アルコールで簡単に落とせる。マニキュアの色は女性スタッフが検討しているという。
石鹸やコスメを置いている店は京都産の自然素材を使用した石鹸を手作りしている。大橋さんは京都生まれで京都産のものづくりにこだわってきた。妻の実家が薬やだったこともあり肌に優しい石鹸作りを始めた。そのベースにはオリーブ油などの天然の植物油を使用している。創業100年を超えるしにせ豆腐店の豆乳を石鹸に使用するという。製法にもこだわえり40度前後のオリーブ油に豆乳をいれ、時間と手間がかかるが、固めて2か月でマイルドな石鹸に。他にも老舗酒蔵の日本酒などがある。府内の旅館でも使用され開発にも余念がない。
店ではワークショップも開催している。自分好みのバスソルトがつくれるという。
エンディング映像。