- 出演者
- 石丸幹二 坂下千里子 高島礼子
薄着になるこれからの時季に気になるのが「あざ」。いつの間にか出来ていつの間にかなくなるあざだがよく考えると謎だらけ。あざについて皮膚疾患のエキスパートである花房火月先生は放っておいて良いものも多いが、放置はまずいものもあるため見極めが大事などと話した。今回はあざの基礎知識と最新治療について掘り下げる。
オープニング映像。
今日のテーマは「実は知らないことだらけ!あざの基礎知識と最新治療」。皮膚疾患のエキスパートである花房火月先生によると、あざには内出血などの類である急性のものと蒙古斑などの慢性のものがあるそう。内出血によるあざの場合は青紫色からはじまり、時間の経過とともに緑・茶・黄色と主に4色に変化していくそう。内出血のあざは血管の組織自体がもろくなっている高齢者にできやすいそう。このあざを早く治す方法として知られているのがRICE処置で、安静にする(Rest)・冷やす(Icing)・圧迫する(Compression)・ 高い位置に上げる(Elevation)の頭文字を取ったもの。医師によると内出血を早く止めることが大事とのこと。またあざの急性・慢性の見分け方について医師は消えるまでの経過を診れば一目瞭然などと話した。
原因不明の気になるあざがあるという3人に集まってもらい、危険なあざがないか医師に診てもらった。まずは20年以上気になるあざがあるという前野さんは背中のあざと腕の赤い点のようなあざが気になるなどと話した。背中のあざは生まれた時からあるそうで、医師が診察したところ扁平母斑というメラニン色素の異常による変色で悪影響はないとのことだった。
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- 扁平母斑
20年近くあるという赤いあざの正体は老人性血管腫という数ミリ程度の平坦またはドーム状の赤いできもので体のどこにでもできるそう。紫外線や老化で血管が増殖してできる良性腫瘍で、放置しても健康上の問題はないとのこと。続いても生まれた時から膝の付近にあざがあるという阿部さん。医師が診察したところ乳児血管腫の名残ではないかとのことで、原因は不明だが未熟な毛細血管が増殖して現れる良性の腫瘍とのこと。続いて顔に気になるあざがあるという内田さん。医師の診察によると太田母斑という代表的な青あざの一種で、胎児のときにメラニンを作る細胞の定着に問題が起き、皮膚の深いところに集まってメラニンをたくさん作ることでできるそう。医師はレーザーで治療可能で保険適用もあるのでやってみても良いのではないかなどと話した。
あざには危険なものもあり、例えば特発性血小板減少性紫斑病は血小板を攻撃するたんぱく質が作られて血小板が減ってしまう病気で、血が止まりにくい状態になっているため脳内出血が起きた場合に血が止まらずに麻痺が残ったり最悪死に至ることもあるとのこと。さらに、足に小さなあざがたくさんできるIgA血管炎という病気も血管を攻撃するたんぱく質が増えることが原因で、腎臓を攻撃してしまい透析となる人が数%程度いると言われているそう。危険なあざとそうでないものを見分けるポイントは個数で、内出血では1~数個程度のあざだが危険なものの場合は10個以上のあざとなるそう。また腕の内側や口の中など普通に生活していたら内出血にならない位置にあざが出来た場合も注意が必要とのこと。
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- IgA血管炎特発性血小板減少性紫斑病
太田母斑と診断された内田さんが治療を受けたいとのことで、その様子を見せてもらった。使用するのはあざお最新治療マシンであるピコレーザーで、メラニンに反応するレーザーをあざに照射するとメラニンが熱膨張を起こし、その際の衝撃波でメラニン自体を破壊することができるとのこと。ポイントは1兆分の1秒単位のごく短い照射を行うことで、ピンポイント照射で周囲の組織へのダメージも抑えられるとのこと。
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- 太田母斑
最新レーザーで内田さんの太田母斑を治療したところ、わずか5分の治療で3週間後には患部の青みが抑えられ、頬の茶色い部分も目立たなくなった。
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- 太田母斑
レーザー治療の費用は保険適用の場合には4平方センチメートルで約6000円とのこと。
「健康カプセル!ゲンキの時間」の次回予告」。
エンディング映像。
「がっちりマンデー!!」の番組宣伝。