- 出演者
- 大浜平太郎 児嶋一哉(アンジャッシュ) 伊沢拓司
東京・文京区にあるお茶の水女子大学付属小学校。児童が様々なテーマについてクラスメイトと話し合う特別授業が行われている。自ら考える力を伸ばすのが狙いだという。一方、立教小学校で児童が行っているのはフラワーアレンジメントやタイ料理のトムヤムクン作りなど、五感を使うことで感性を養う体験授業だ。都市部で依然として熱が高まっている小学校受験。注目されているのはそれぞれの学校独自の教育。そこで今回は、伝統ある付属校、一貫校が集結し、専門家と本音で語り合う。
オープニング映像。
円卓に集まった参加者と所属している学校を紹介。片山守道さんが副校長を務める東京・文京区のお茶の水女子大学附属小学校は敷地内に幼稚園から大学まで揃っており、幼稚園から中学校までが共学となっている。教育理念は「自主協同」、他者と関わり合いながら主体的に学ぶことを目指している。片山さんは「本校は研究開発学校という文部科学省の指定をここ50年の間に9回受けていて、今の学習指導要領より先の学習を作るために独自の教育課程を組んで実験的に取り組んでいる。」と説明した。宮城和彦さんが校長を務める日本女子大学附属豊明小学校は信念徹底、自発創生、共同奉仕の3つの教育理念を掲げる一貫校の先駆け。田代正行さんが校長を務める東京・豊島区の立教小学校は全国的にも珍しい男子校。キリスト教の信仰に基づく愛の教育を理念とし、教えるよりも引き出す教育を大切にしている。伊沢拓司は「自分は立教に落ちて暁星小学校に入った。」とコメントした。最後は幼稚園・小学校受験専門の「いいだばし幼児教室」の奥野孝子室長。子ども一人一人にあった個別指導を行っているが、奥野室長自身は日本女子大学附属豊明小学校出身。
円卓に集まった参加者にそれぞれの学校の独自の教育の特色を出してもらった。。お茶の水女子大学附属小学校・片山守道副校長は「幼少接続からのボトムアップからの学び」、片山副校長は「本校では幼稚園の年長の9月から1年生の11月までを幼少接続期と捉えており、滑らかな接続と適度な段差をいかに設けて、小学校生活をスタートさせるかを考えている。本校で「創造活動」と呼んでいるが、虫探しをしてみようとか、花を摘んでみたりとか、工作をしたりとか、子どもたちが興味を持ったところで没頭して取り組むという時間を大事にしている。」と説明した。遊びを通じた学びの時間がある一方で1年生、2年生で毎朝行われているのが「サークル対話」と呼ばれる授業。サークルという形で教室の中で輪になってスピーチをしたり、それに対して質問して話題を広げることで、聞く力、話題を広げる力を養っていくという。
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伊沢拓司が「伝統校」にちなんだうんちくを披露。現存する世界最古の学校は1400年前に創立されたイングランド・ケント州のキングススクール・カンタベリーという高校で、文化祭では世界遺産のカンタベリー大聖堂などを使用、街中をジャックしてストリートパフォーマンスや演劇をやったりしているという。立教小学校の田代正行校長は「カンタベリー大聖堂って我々聖公会の総本山になる。なのでそのお話は知っていた、」と話していた。
お茶の水女子大学附属小学校が行っている独自の教育を紹介。聞き合う力をもとに行っている独自の教科は「てつがく(哲学)」。「優しさとは何だろう」「大人になるってどういうことか」「金持ちは本当に幸せなのか」などのテーマを出しながら、それぞれが思うことを自由に話し合う。片山守道副校長は「自分の考え方を広げたり深めたりしていって人間性とか道徳性とか思考力とかっていったものを培っていくことを目的としている。」と説明した。ある日の6年生の「哲学」の授業のテーマは「嘘って全部悪いもの?」。クラス全員輪になって、相手の話を聞きそして具体例を交えながら自分の考えを伝えていった。日本女子大学附属豊明小学校・宮城和彦校長は「時間とか機会があっていろいろ子どもたちが話したら自分の考えがまとまってくるとか日頃から何か積み重ねていくというのは素敵だなと思う。」立教小学校・田代正行校長は「今の子どもは自分の主張は結構上手にするが聞くということがなかなかできなくて、パッとAIに聞いた時に答えがポンと出てきてという環境とは全く違うのでそこはとても大事なことなのだろうな。」いいだばし幼児教育・奥野孝子室長は「お茶の水って学力もある。それでなおかつそういう話し合いができる選ばれし子どもたちが言っているんだなと改めて思った。」とコメントした。
日本女子大学附属豊明小学校の教育の特色について、宮城和彦校長は「通知表がない」をあげた。宮城校長は「全く評価をしないということではないが、評価の目的を順位付けではなく、日々の学習の様子であるとか、友人との関わり、主体的に取り組む姿勢をすごく丁寧に見ていこうではないか。数値だけでは表さないというところを大事にしているのが本校での考え方とご理解いただけるとありがたい。評価のために学ぶのではなくて、学ぶことそのものに喜びを見出してもらいたいというようなところもある。」と説明した。他に豊明小学校で強化しているのが「キャリア教育」。その一環として、児童たちは日記を書いている。
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日本女子大学附属豊明小学校の児童たちは日記を書いている。宮城和彦校長は「日記はただ文章力を高めるだけではなくて、自分を知るためのもの、それから自分を育てるための手法。」とコメント。豊明小学校出身であるいいだばし幼児教育・奥野孝子室長は自分の頃は毎日日記をつけていたと話し「文章を書く力はついたと思う。」とコメント。立教小学校でも毎日日記をつけているが田代正行校長は「衝撃を受けた。さすが成瀬仁蔵先生の教えだ。と」と驚いていた。
立教小学校の教育の特色について、田代正行校長は「五感を使った体験」をあげた。「ICTが盛んになってきて、AIもというような時期に五感を使うということが大事なのではないか。」と考えており、以前はかつおぶしを削ってその音をオノマトペみたいに字にしてみようという課題を作ったことがあるという。また、低学年では出汁をとって味も比べてどれがいいみたいなことを聞くが、高学年には出汁の割合や鰹節を作っているメーカーのところに行ってみようという課題に変えているという。田代校長は「いろんな連想を膨らませるとか、新たな発想は人間しかできないことだろうというので、そのために五感を鍛えるという原点に戻る取り組みをしている。」と説明していた。いいだばし幼児教室の奥野孝子室長は「親はICTだけではなくてその学校のやっていることを本当によく知って受験してほしいなとは思っている。」と話していた。立教小学校では7月に新校舎を竣工、9月から運用予定で、ここでもワクワク体験ができるようにということで、学校全体に図書館を設置。2~4階までの廊下の部分に本を置き、教室から出たらすぐに本に触れられる環境を作ったという。田代校長は「本当は4階から滑り台を作ってくれって設計会社の方にお願いしたけど危険だと言われたので、2階から作ってもらった。」と話した。
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