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東日本大震災から15年。石巻市震災遺構の門脇小学校は、災害の記憶を後世に伝えるため、被災した状況で残されている。今回は岩手、宮城、福島の各地から被災地の祈りの様子を伝える。
岩手県大槌町の大槌町鎮魂の森 あえーる。震災遺構のない大槌町では祈りと伝承の場が欲しいとの住民の声により去年整備された。現在は今夜行われるキャンドルナイトの準備が進められている。
福島・いわきのいわき震災伝承みらい館は、地震と津波、原発イコと複合災害を後世に伝えようとつくられた。黄色いハンカチには全国から寄せられた追悼や復興のメッセージが綴られている。
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- いわき震災伝承みらい館いわき(福島)
石巻市震災遺構の門脇小学校からの中継。津波では校舎が浸水し、津波直後には火災が発生し、校舎は炎に包まれた。学校のある門脇・南浜地区は震災前は民家が立ち並ぶ住宅地で4500人が生活していた。大部分が復興祈念公園として整備されている。門脇小学校にいた生徒たちは高台に非難したが、帰宅していた7人が犠牲になった。当時小学1年生だった高橋さんは、語り部活動を行っている。石巻では3500人以上が亡くなった。いまも410人あまりが行方不明となっている。
岩手県大槌町の防潮堤は震災後に新しく建設された。この一帯には10mを超える津波が襲い、死者行方不明者は1286人にのぼる。町役場も被害にあい、町長なども犠牲になった。、庁舎を震災遺構として残すか議論してきたが、去年、大槌町鎮魂の森 あえーるが建設され、多くの人が花を手向けにやってきている。行方不明者の中には「気持ちの整理がつかない」と述べる人もいる。ハード面の整備は進むが、人口減少は進み、インフラの維持管理費が財政の重荷となっている。
福島・いわき市の「いわき震災伝承みらい館」から中継。毎年語りべの会によって黄色いハンカチが掲げられている。いわき市は最大震度6弱を観測し、8mの津波が沿岸部を襲い、468人が犠牲となった。展示室にあるピアノは沿岸部の中学校になったもので、地元の人の修復作業によって音が鳴るようになった。福島県では福島第一原子力発電所の事故も発生した。取材を続ける山内記者に話を聞く。県内では原発事故で飛散した放射性物質を取り除く除染作業が行われた。除染作業で取り除かれた土などは大熊町・双葉町に設けられた中間貯蔵施設に保管され、2045年までに福島県外で最終処分することが法律で定められている。しかし、具体的な議論は始まっていない。原発に近い地域では今も避難が続いている。帰還困難区域には元々1万3826人が暮らしていたが、帰還できずに亡くなった人は1825人にのぼることがわかった。福島県では地震や津波などで1600人余りが亡くなり、原発事故の影響が続く中で多くの命が失われている。
地震が発生した時刻まであと3分ほど。現在の各地の様子が流れた。宮城県名取市閖上地区にある震災伝承施設を運営する団体は毎年追悼の催しを開いている。市全体の犠牲者の約8割を出したのが閖上地区だった。集まった人が手にしているのは鳩の形をした風船だ。黙祷のあと、空に向かって一斉に飛ばす予定。
岩手県陸前高田市・高田松原津波復興祈念公園の様子。かつてこの地にあった7万本の松は「奇跡の一本松」を残して津波で全て流された。このあと海に向かって祈りが捧げられる。
福島県郡山市の災害公営住宅・東原団地から中継。福島第一原発事故の影響で避難した人たちが生活している。広場には3.11の形にろうそくが並べられている。
宮城県石巻市・石巻南浜津波復興祈念公園の様子。東日本大震災の発生時刻2時46分を迎え、各地で黙祷が捧げられた。
宮城県東松島市の様子。黙祷が終わり、鎮魂の想いを込めた和太鼓の演奏が行われている。弟を津波で亡くした男性が中心となって弟が大好きだったという青い鯉のぼりを毎年掲げている。
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- 東松島(宮城)
福島県相馬市原釜地区の海岸から中継。毎年木の葉の舟流しが行われている。
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- 原釜地区(福島)
東日本大震災から15年。石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園には多くの人が集まっている。今は公園となった場所で地域の人たちが毎年追悼の行事を行っている。「がんばろう!石巻」という看板は震災からわずか1月後にこの地区に住んでいた方が地域を現地づけようと設置した。それ以来、5年ごとに中学校の生徒と一緒に作り変えていて3代目となる。門脇小学校には震災直後の様子を伝える展示がされている。
福島・いわき市にある「いわき震災伝承みらい館」。毎週末に語り部による講話が開かれている。そこに新たに加わったのが2011年生まれの中学3年生の松尾さん。松尾さんはこれから未来のことについて希望を乗せて語っているという。
岩手・大槌町にある「鎮魂の森あえーる」。キャンドルナイトの準備が行われている。今年はじめてあえーるで実施されることになった。キャンドルの数は大槌町の死者行方不明者と同じ1286個、毎年3.11という形に並べられてきた。今年はあらたに「つなぐ」という言葉が作られた。このイベントは高校生にはほとんど知られていなかったが、昨年参加した高校生をきっかけに昨年から高校生にポスターを作ってもらっているという。
東日本大震災から15年。震災を知らない世代が増えて伝承がますます重要になってきている。伝承活動をする団体の多くが活動を継続できるか不安を抱えている。背景にあるのは語り部の高齢化や予算の問題点がある。こうした課題をみんなで考えていかなければならない。
