- 出演者
- 村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 渡部峻 関まどか
最前線の動きはどうなっているのか。連絡を取ってきた3人の若者は今どんな状況に置かれているのか。日下部正樹は、ウィン・チョウさんらを訪ねた。2人はSNSなどを駆使して若者たちを物心両面で支えている。最初に連絡が取れたのはピ・トゥ・トェイさん(25)。ドローン部隊のリーダー。驚いたのはネット環境がこの3年で改善されたこと。画面にあどけなさが残る女性が映る。彼女はドローン部隊の経理を担当する女性。ピ・トゥ・トェイさんは、以前は軍から攻められる一方だったが、今は逆に私たちが攻めるようになったという。民主派が軍を包囲し、軍の兵士が投降するときの映像が放送された。3人の若者の中で最も気がかりだったアウンカさんは去年5月、戦闘中に大けがをしていた。アウンカさんは、走ることも歩くこともあまりできないと話す。徴兵を逃れた若者が続々と集まってきているという。新人たちは40日間の軍事訓練を受ける。軍との闘いに自信をのぞかせるアウンカさん。ただこの3年間に若者たちが払った代償も大きいものだった。アウンカさんは「身近な仲間が命を落とすことも増えたが泣くことができなくなった」などと明かしていた。この3年余りで民主派の若者など5000人以上が死亡している。イモンさん(24)は「私は医療チームだが今は80人以上の新人が来ているのでみんなの食料や靴など全ての備品を揃えるのが大変」だと話す。軍の徴兵制で若者たちは判断を迫られ「軍に入るか PDFに入るか 死ぬくらいなら私たちと一緒に戦う 総覚悟して沢山の新人が入ってきた」のだという。そんな戦場にあって、イモンさんの弟が部隊にきたといい「弟が来てから嬉しくてたまらない」と明かしていた。その弟もこの日最前線に向かった。ウィン・チョウさんは「今年3年になってみんな強くなって自信を持っていて明るくなっていてもう俺達だというのが出てきた感じがする」などと語っていた。
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去年10月、長野市。クーデター以降、ミャンマーに戻ることができないウィン・チョウさんとマティダさんは、日本の支援者と協力しミャンマーの若者に生活物資を送るなど支援を続けている。東京・豊島区の学習院高等科と佼成学園女子高校の共同授業に参加した。議論のテーマは支援のあり方。ミャンマーと日本の政治意識の違い。ミャンマーと日本の若者たちの築く未来は自由で平和な社会であってほしいと願うが、その未来はまだ見通すことができない。
3年前、軍事クーデターが起きたミャンマー。都市部は軍による支配が続いている。最大都市・ヤンゴンは飲食店が並び人通りも多い。平穏な暮らしがあるように見えるが、市民は抑圧された生活を送っているという。ヤンゴンに住む男性が顔と名前を明かさないことを条件に取材に応じた。男性は「物価は3倍に上がっている。停電もしょっちゅう」と語った。最近では徴兵制の影響も見え始めたという。ミャンマーの人々は今も圧政に苦しんでいる。在日ミャンマー人の夫妻からは曖昧な態度をとり続ける日本政府への批判が今年も繰り返された。
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ミャンマーの若者3人の表情に余裕、風格まで出てき多様な気がした。青春時代の大切なとき、死と隣り合わせの状態にずっといるから単に成長したと手放しでは喜べない。民主派が優勢なのは、もともと少数民族が反政府活動を活発にやっていたところで、まだまだ内戦の行方というのは見通せない。ただ現地からの映像を見ても民主派、若者たちの士気が高いことは間違いない。若い男女が武器を持って戦わなければならない状況というのは胸が痛むが、日本が果たせる役割というものはあるのか。ミャンマーの民主派と少数民族の代表が日本に来ている。日本政府や政治家の間で目立った動きはない。日本の基本方針は状況を見守る。ミャンマーの人たちは親日的な人も多くて、裏返せば期待も大きい。このままではミャンマーの人々の目に日本は何もしてくれないと映ってしまうと心配している。
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パリ五輪体操女子日本代表5人が内定。全ての選手が初の五輪出場となるパリ五輪代表選考会NHK杯女子2日目:優勝・宮田笙子。宮田は「ここから磨きをかけて、パリで思い切った演技ができるように頑張りたい」とコメント。パリ五輪内定選手:1位・宮田笙子、2位・岸里奈、3位・岡村真、4位・中村遥香。宮田を含む上位4人とチーム貢献を評価された9位・牛奥小羽が代表に内定。
パリ五輪出場をかけたバレーボール・ネーションズリーグ第1州第3戦:日本3−0ドイツ。日本が五輪出場権を争うドイツ相手にストレート勝利で開幕3連勝。弾みをつけてあすのポーランド戦に臨む。
陸上短距離のサニブラウンAハキームが、ゴールデングランプリの前日会見に登場。2017年以来、7年ぶりの出場となる今大会。100mは10秒00を切ればパリへの切符を獲得できる。運命の号砲はあす。サニブラウンは「タイムは予選からしっかり標準記録起きるぐらい出していれば」と語った。
ベルギーリーグプレーオフ2第9節:シント=トロイデン1−1ルーベン。今シーズンで現役引退を表明している元サッカー日本代表・シント=トロイデン・岡崎慎司が現役ラストマッチに臨んだ。代表でも数々の功績を残した38歳のストライカー。両チームの選手が花道を作り、大歓声の中、ピッチを後にした。岡崎は「最後までやりきるという意味では、らしい終わり方だった。いい終わり方が出来た」と語った。
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「報道特集」の次回予告。来週の特集は…「人質司法」犠牲者の苦悩。