- 出演者
- 今田耕司 能町みね子 二所ノ関[13代目]
今回のテーマは行司。行司の巡業に密着。
オープニング映像。
今回のテーマは行司。吉田賢アナウンサーは実況するとき行司は見ていないが、勝負がついた瞬間はどっちに軍配あげたかがすごく大事だという。二所ノ関親方はいい行司はいるかいないか分からない行司さんだと話した。
幕内で行司1日とが裁くのは一日番か?令和5年の九州場所初日でみてみると、1人2番。幕の内を裁く資格を持った行司は13人でその内3役以上を裁けるのは4人。力士と同様に厳格に地位が定められている。
現役行司にアンケートをとった。取組中に気をつけていることは?9人のうち6人は同じような内容で正面に回らないということだった。東と西の力士が入れ替わって見えることになってしまうから正面には行かないようにしているという。取組中どこを見ているのか?下半身しか見ていない、まわしより下を見るという。
微妙な一番を性格に裁くコツは?木村晃之助は土俵際を見るとき極端に低い姿勢になる。できる限り見落とさいように近くで見るように重視を低くしているという。木村寿之介は離れて見た方が見やすいという。遠くからふかんして全体をみ見ないと勝負が分からないことがあるという。
今田耕司はバラエティで森三中の相撲の行司をよくやっていた、足元を見ていたが裁くの難しかった記憶があるという。行司さんの判定の早さはすごいという話になる。たまにある回しうちわをすると審判部で刺し違い扱いになる。判定の場面で行司の死角になった場合は予測で判定することもあるという。5人の審判で取組を見るが、審判も見えないときがあるという。
現役行司にアンケート調査。行司泣かせの力士について聞いた。二所ノ関親方は宇良が嫌だと話した。行司へのアンケートでは佐田の海など8人の力士に1票ずつ票が入った。若隆景にについて木村行宏はしこ名が言いにくいなどと話した。最も多い4票を集めたのは炎鵬と宇良だった。
行司が冷や汗をかく場面としては「物言い」が有名である。令和での物言いの結果を調べた所、物言いがついた取り組みは194番で、軍配通りが130番、差し違えが64番だった。木村容堂は物言いがついた時に判断する時のポイントについて「常に横から見る」などと話した。木村容堂が行司を務めた取り組みで物言いがついた際、軍配通りとなったのは100%だという。行司は若い頃は番付が下の力士を裁き、年を取ると上位の取り組みを裁くようになるという。木村容堂は書の名人でもあり、番付書きを15年以上担当している。
能町さんからの持ち込み企画で今田さんに好きな行司の掛け声を選んでもらった。今田さんは木村秋治郎を選んだ。親方は木村晃之助を選んだ。能町さんが好きな木村秀朗の掛け声も聞いた。
行司も地位によって装束が異なり、幕下格以下は袴の裾をまくって裸足で土俵に上がる。十両格に昇進すると足袋を履けるようになり、三役格になると草履が許される。また腰には印籠と、立行司になると短刀も帯びるが、これは差し違えた時に切腹して責任を取る覚悟とも言われている。
先月行われた九州巡業に朝一番にやってきた下積みの行司たち。行司も力士と同様に若い頃は先輩の付け人を務めながら行司の基本を学ぶそう。会場入りするとまず先輩の控えスペースを確保し、その後様々な係に分かれて巡業を切り盛りする。若手の行司はその日のプログラムを印刷するが、巡業では取り組みが直前に変更されることがあるため印刷担当がギリギリまで対応するそう。またマスコミ対応や巡業中の力士のバスや宿の割り振りなどを周知するのも行司の役割とのこと。場内放送を行い、合間にファンとの交流を行うのが巡業の楽しみだそう。控室では翌日の取組を決める作業が行われるが、巡業では行司の役目となる。このように行司が力士たちの戦いを支えている 。
午後になりいよいよ取り組みが始まるため、行司姿で土俵に上がる。2時間後、再び着替えて付け人としての役割に戻る。行司の出世は、基本的に入門順。幕内格まで25年以上かかる。最後に支度を始めたのは、現役43人のトップ立行司の式守伊之助。行司の場合は、若い頃から仕事が多いという。舵を取るのは親方衆だが、そのサポート役としているという。二所ノ関親方は、秋巡業に参加してバスに乗る順番も番付順となっていて、番付の上から一番前に座るため隣はいつも伊之助さんだったという。昔の話をずっとしてくれるので、巡業で勉強させてもらったという。能町さんは、今度木村庄之助になる伊之助さんが、相撲を見始めたころは十両格だったという。行司の出世は力士に比べてゆっくりだが、見守る楽しみもあるという。
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- 式守伊之助[41代目]稀勢の里
式守伊之助の上にもう一つ位があり、木村庄之助がさばくのは結びの一番のみ。横綱はこれまで73人誕生したが、木村庄之助は37人。ただこの9年は空位となっていた。木村庄之助はどのような存在か経験者が取材に応じた。34代目を務めた伊藤さんは、
34代木村庄之助を務めた伊藤さんは、庄之助時代に装束などを入れていた明け荷に進退伺いを忍ばせていたそう。立行司は軍配を差し違えたときは進退を協会理事長に委ねるそうで、伊藤さんは万が一に備えて心構えとして進退伺いを用意していたなどと話した。
28代木村庄之助の付け人をしていた木村秋治郎は師匠から行司は裁くような身分ではなく、主役の力士の息を合わせて力を出させることが役目だと繰り返し聞かされたなどと話した。
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- 後藤悟
吉田賢は28代木村庄之助と食事をしたときに行司は裁いていないなどといった話を聞かされ、以降は裁く行司とは言っていないなどと話した。
スタジオでは、立行司は全責任を負い、進退を懸けているので横綱と同じ立場だと思うなどと話された。