2024年4月7日放送 21:00 - 22:54 テレビ朝日

奇跡の島国ニュージーランド縦断の大冒険!
テレビ朝日開局65周年記念

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

奇跡の島国ニュージーランド縦断の大冒険!
北島から南島3000kmを取材

ニュージーランドは北島と南島の2つの島からなる国で、日本からの距離は約9300km。マオリとはニュージーランドの先住民、言い伝えではマオリの祖先はこの地を見つけるまで南太平洋にある「ハワイキ」という島に暮らしていた。人口の約15%がマオリで、今では純粋なマオリは非常に少なくなったと言われている。マオリ語はニュージーランドの公用語にもなっている。今回はニュージーランドを北島から南島に向け南下しながら取材・撮影を行っていく。

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ニュージーランドマオリ族
1/13 絶滅から復活した鳥

ティリティリマタンギ島の森は人工的に作られた。自然の中にはニュージーランドの固有種も含め約80種類の鳥が生息している。島の中で最も貴重な鳥がタカヘという飛べない鳥だ。元々ヨーロッパからの入植者がネズミ等の動物を持ち込み壊滅的な打撃を受け、1898年の目撃を最後に絶滅したと考えられていた。しかし、幼い頃から鳥が好きだったニュージーランドの医師ジェフリー・オーベルは書籍を読み漁る中で「まだ生息している可能性が高いはず」と思い友人と共に捜索、絶滅から50年経った1948年に生き残りを発見した。それ以来、保護活動が始まり、徐々に個体数も回復、毎年8%ずつ増えている。

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オークランド(ニュージーランド)ジェフリー・オーベルタカヘティリティリマタンギ島
2/13 2億年生き続ける大木

火山島のランギトト島の地表の下には溶岩トンネルがあり、「気根」と呼ばれる植物の根がある。洞窟内の湿気だけで水を得ずに咲いた花がポフツカワの木だ。ポフツカワの木の寿命は1000年以上だ。マオリの人々が神の木と崇める巨大樹、カウリの木の期限は恐竜たちの時代の約2億年前まで遡ると言われている。カウリの木は枝や皮が剥がれ落ちるように進化したことで寄生植物からの影響を受けず成長した。ニュージーランドで現存する最大のカウリの木「タネマフタ」はマオリの神話では「この世を創った木」と言われている。樹齢は2千年以上とする説もある。

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オークランド(ニュージーランド)カウリポフツカワランギトト島
3/13 天の川のように輝く洞窟とは?

ニュージーランド北島にあるワイトモ洞窟は長い年月をかけて水に溶け込んだ石灰石が作り出す幻想的なオブジェを見ることができる。天の川のよう輝くという謎を解明するためにタイムラプスなど特殊撮影をした。洞窟の天井にはヒカリキノコバエの幼虫の巣が広がっている。糸のような粘液は獲物を呼び寄せるための罠だ。

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カゲロウニュージーランドヒカリキノコバエワイトモ洞窟

ニュージーランド北島にあるワイトモ洞窟のヒカリキノコバエの巣は夜が訪れると神秘の光を放つ。ヒカリキノコバエの幼虫はグローワーム(土ボタル)とも呼ばれ、体内の化学反応で光を放つ生物発光を行う。光に集まる習性のある他の虫たちにとっては魅力的な誘惑だ。グローワームの光は空腹の時ほど強くなり、餌を求めるほどに美しく輝く。

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ニュージーランドヒカリキノコバエワイトモ洞窟
4/13 絶対に入ってはいけない湖

ニュージーランドの北島の敏ロトルアでは地熱活動が盛んで、至るところから温泉が湧き出ていて、街全体が硫化水素の香りに包まれている。ポフツ間欠泉では高さ30mまでお湯が湧き出る現象が30分間続き、1日20回も起こる。ポフツ間欠泉についで有名なのがクッキングプールで、その昔マオリはこの池で調理を行っていたという。かつてニュージーランドではマオリと入植者たちとの間で長きに渡る戦いが繰り広げられていた。ヘルズゲートではマオリの戦士が戦いで負った傷を癒やしたとされる名湯がある。デビルズバスは硫化水素ガスと酸化鉄が混ざっていて緑色で、入ると皮膚が溶けてしまう。レディ・ノックス間欠泉は噴出口に石鹸を入れると徐々にお湯が噴出する。1886年、タラウェラ火山の噴火によってできたワイマング火山渓谷の中心にあるフライパンレイクは世界最大の温泉湖だ。1886年の火山噴火でこのクレーターができたが、当時は水がなく平らで歩けたという。しかし1917年に再び噴火、その影響で熱水で埋め尽くされた。強酸性のため人間は触れる事すらできないが、2種類の生物が生息しているという。

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カカヒの滝クッキングプールシャンパンプールタラウェラ火山デビルズバスフライパンレイクヘルズゲートポフツ間欠泉レディ・ノックス間欠泉ロトルア(ニュージーランド)ワイマング火山渓谷

ワイマング火山渓谷には湖の沿岸に無数の温泉湖が点在している。インフェルノ火口湖は別名「地獄の門」と言われ、強い酸性の水質で固定には間欠泉があり吹き出すと80℃まで上昇する。熱せられた強酸性の川にもバクテリアと藻が生息している。生命の起源とも言われる極限環境微生物がいる可能性もある。

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インフェルノ火口湖ニュージーランドロトマハナ湖ワイマング火山渓谷
5/13 絶滅寸前…国鳥キーウィとは?

ブラウンキーウィは翼が完全に退化して飛ぶことができない。クチバシの先端には鼻の穴があり、それを使い地中の獲物を嗅ぎ分けている。また、クチバシの先で地面に触れ、獲物の動く振動なども感じ取っている。国民から愛されるキーウィは今、絶滅の危機に瀕しているという。その原因は環境破壊と外来種の影響。元々いなかったイタチの増殖により、野生のキーウィの赤ちゃんが1年以上生存する可能性は約5%とも言われている。そのため、ニュージーランドにはキーウィを保護し飼育する施設もある。これまで2500羽ほどが自然に還された。

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イタチカイティアキ国立キーウィ孵化場キウイブラウンキーウィロトルア(ニュージーランド)
6/13 大自然と人との関わり

首都ウェリントンは風力発電で主な電力を賄う数少ない都市だ。ここでは都心のど真ん中に広大な動物保護施設を設け、ムカシトカゲなど貴重な固有種の生きものや彫刻だけで伝統を継承してきたマオリを取材した。

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ウェリントン(ニュージーランド)ナウルホエ山ムカシトカゲ
賢すぎて懸賞金がかかった鳥

南島に位置するアーサーズ・パス国立公園で世界一賢い鳥ミヤマオウムと出会った。ミヤマオウムはオウムの中でもずば抜けて賢くイタズラ好きだ。仕掛けを解いてエサを食べることができるか実験すると、餌を取ることに成功した。他にも音を聞き分けてダイヤル錠を開けたり、鳴き声で中間を率い集団で羊を襲ったりと、その賢さから羊飼いに疎まれ19世紀には駆除に対して懸賞金がかけられたたほどだ。しかし絶滅寸前となり、1986年以降は保護されている。

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アーサーズ・パス国立公園ニュージーランドミヤマオウム
標高3000m超 氷と雪の世界

ニュージーランドの大自然で最も過酷・厳しい場所と言われるのがサザンアルプスだ。標高4000mに近い山がそびえ立ち、今も成長を続けている。

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サザンアルプスニュージーランドフォック氷河
8/13 山岳地帯にできる氷河とは?

ニュージーランド南島に位置するフォックス氷河。重い雪の上にさらに雪が積もると間の空気が押し潰され密度の高い氷になり氷河を生み出す。ここの氷河は夏は1日に2m、冬は30cm~40cmほど移動する。氷河研究に人生を捧げるブライアンさんは氷河のタイムラプスを撮影している。撮影した12年分の映像を見ると速いスピードで氷河が溶けてきていることがわかった。

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ニュージーランドフォックス氷河フランツ・ジョセフ氷河ミヤマオウム
9/13 独自の海洋生物を調査

かつてニュージーランドは南極大陸・オーストラリア大陸から分離、ジーランディアと呼ばれる大陸の一部だったと考えられており、その生態系も独特だ。カイコウラの沖合では暖流と寒流がぶつかり、プランクトンが発生、それを餌とする魚、さらにその魚を食べる大型生物が集まるため、多様な海洋生物が見られる。南島のタイアロア岬は人の住む本土では世界で唯一、ロイヤルアルバトロスの繁殖コロニーだ。ハラジロカマイルカは50頭ほどのグループで行動し、時には1000頭を超える大群となることも。また、社会性も高くクジラと一緒に群れを作ることもある。イルカは歌やジャンプでコミュニケーションをとる。

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カイコウラ(ニュージーランド)ザトウクジラタイアロア岬ハジロアホウドリハラジロカマイルカマッコウクジラミナミシロアホウドリワタリアホウドリ
世界で一番美しいと言われる景色

南島に位置するテカポ湖から見る夜景は星空保護区に指定されている。サザンアルプスが水源のテカポ湖の水は青みがかっている。氷河が動く時に削る岩石の粉が水に溶け込むことで青くなるという。湖畔にある善き羊飼いの教会で撮影したタイムラプス映像を紹介した。マウント・クックはまたの名をアオラキ、マオリの言葉で「雲を突き抜ける山」。ここにはニュージーランドで最長の氷河、タスマン氷河がある。湖には氷河が溶けた氷の塊が浮かんでいる。加速度的に誘拐しているタスマン氷河もこのままの環境が続けばいずれは消滅してしまうと言われている。

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アオラキ/マウント・クック国立公園サザンアルプスタスマン氷河テカポ湖ニュージーランドマウント・クック善き羊飼いの教会
女王が住むにふさわしい街

南島のクイーンズタウンはワカティプ湖の辺に位置していて、美しい景観がヴィクトリア女王にふさわしいとことでクイーンズタウンと名付けられた。また、商業用のバンジージャンプ発祥の地としても有名だ。この街にあるファーグバーガーはCNNが世界一美味しいと称したハンバーガーという。人気の理由は地産地消で、畜産が盛んなニュージーランドの強みを最大限に生かしている。

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Cable News NetworkLittle LambyMr.Big Stuffクイーンズタウン(ニュージーランド)シャモニー(フランス)ファーグデラックスファーグバーガーワカティプ湖ヴィクトリア
11/13 羊飼いに1年間密着撮影

ニュージーランドに羊が持ち込まれたのは約250年前。約500万の人口に比べて羊の数は約2500万。クイーンズタウンにあるベンローモンド高原牧場で羊飼いの仕事を密着撮影した。金属フェンスに仕切られた区画に羊たちを追い込んで妊娠検査をした。羊の尻尾の筋肉は長い家畜化の歴史の中で退化、上手く動かせなくなってしまった。そのため、尻尾があると分や尿で汚れ不衛生になる他、交配の邪魔になるので生後2週間ほどで切り落とされる。

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クイーンズタウン(ニュージーランド)ベンローモンド高原牧場

12月、夏の牧草地へと羊を移動させる季節がやって来た。今の羊飼いはヘリコプターで山頂付近まで羊を探す。約1000匹の羊を牧羊犬が麓まで追い立てる。この日は19kmを11時間かけて歩き、羊をすべて集めた。5月、羊は薬浴をした。10月、羊飼いにとって一番忙しい毛刈りをした。

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ベンローモンド
12/13 軌跡の世界遺産

ニュージーランド最大の国立公園、フィヨルドランドは10万年前の氷河によって削られた自然に多くの滝が流れ落ちている。その豊富な水源は珍しい生態系を生み、本来深海にしか育たない黒珊瑚が浅瀬に生息している。

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ニュージーランドフィヨルドランド国立公園ボーウェン滝
13/13 珍獣求め南島離島巡り

スネアーズ諸島周辺をめぐる。コッドフィッシュ島ではカカポに出会った。世界にオウムが300種類以上いる中で、唯一飛べないオウムだ。かつての天敵・巨大ワシから身を守るため夜に活動するようになったという。

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コッドフィッシュ島スネアーズ諸島ニュージーランドフクロウオウム
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