- 出演者
- 濱田岳 ホラン千秋
実験によって人間の真実に迫るこの番組。今回のテーマは「ウソ」。
オープニング映像。
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- フランシス・ベーコン
3~7歳の20人を対象に実験。解説席には発達心理学を専門とする立命館大学の板倉教授を迎えた。行われたのは動物鳴き声当てクイズ実験。子どもがウソをつきたくなる状況をつくり、クイズを行う。子どもに見えないよう動物のぬいぐるみを置き、その鳴き声を聴かせて何の動物か当ててもらう。正解したら、ぬいぐるみを見せて大げさに褒めるのがポイント。3つ目の問題でキリンのぬいぐるみを置き、動物の鳴き声ではない音を流す。ぬいぐるみを見ないようにと約束して、クイズ出題者が席を外す場面をつくる。一人になった子どもは果たしてどのような行動を起こすか。約束を破ってしまった3歳のあみちゃん。クイズ出題者が「ぬいぐるみを見なかった?」と質問すると頷いてウソをついた。板倉教授によると、ウソをつけるということ自体が発達の証し。3歳児全体のウソをついた割合は50%、4~5歳全体のウソをついた割合は62.5%。立命館大学の板倉教授によると、今回番組で行った実験は学術的な論文をもとにしたもの。2歳児で30%がウソをつくことが分かっている。年齢が上がっていくにつれてウソが巧妙になる。
本当にウソは成長の証しなのか、6~7歳の子どもたちで実験。6歳のすみれちゃんは実際はしっかり見ていたにもかかわらず不可抗力で見えてしまったとウソをつき、ダメージを減らすという高度な作戦を取った。さらに、6歳のはるまくんはあたかもその場で思い出したかのような演技をしていた。一方、7歳のたすくくんは2分間見ずに耐えた。6~7歳全体のウソをついた割合は87.5%。最後まで見なかった子どもについて立命館大学の板倉教授は「小学校に入ったときに集団生活を送る上でルールを守ることを強要されたりする。そういうことも影響して自分を律する力が強くなっている」と解説した。子どもがウソをついたとき、親はウソをついた理由を聞いてウソについて話し合うことが大事だという。
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街でウソを見破れるかと質問すると、目を見れば分かると答える人が多かった。しかし、文京学院大学の村井教授によると、過去の研究を統合して見ていくと「ウソつきに視線をそらす場合が多い」「本当のことを言っている人に視線をそらす場合が多い」など真逆の結果がたくさんあり、目を見ても分からないという。また、人がウソを見破る平均正答率は54%であることも分かっているという。つまり、ウソを見破ることは難しい。
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濱田岳がウソを見破れるのか、ひそかに実験が行われていた。本番収録中の休憩時、ウソつきディレクターが「高級なものを差し入れしていただいた」と濱田にコーヒーを手渡した。しかし、そのコーヒーは保温状態で5時間放置して煮詰まった苦いコーヒー。控え室から帰ってきた濱田はディレクターに「おいしかった」と感想を述べていた。
文京学院大学の村井教授によると、人がウソに鈍感な理由はトゥルース・デフォルトというものがあるためだという。トゥルース・デフォルトとはコミュニケーションをとっている相手が正直であるとハナからそう思っている心の状態のこと。トゥルース・デフォルトは集団生活を営む動物として進化してきた人が生き残るために欠かせないものだった。
振り込め詐欺などの実害のあるウソも現代社会には蔓延している。こうした悪いウソから身を守るポイントについて立正大学の西田教授は「意識の切り替え」だと話す。意識を切り替えるタイミングは「お金」と「個人情報」。
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ホワイト・ライとは必ずしも悪いとは言えないウソのこと。7~8歳児で実験。この実験ではお互いに写真を撮り合うことからスタート。ところが、写真を撮るためマスクを外すと先生の鼻が口紅で真っ赤。先生は「このまま写って変じゃないかな?」と質問。果たして正直に指摘するのか? それとも、相手を気づかってウソをつくのか?。8歳のめいなちゃんは、先生に恥ずかしい思いをさせないようにホワイト・ライをついた。7歳のみづきちゃんは正直に指摘した。
濱田岳は「時として社会をうまく生かすためにはウソは必要なことではないかって思うようになりました」などとコメントした。
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エンディング映像。