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14分に1件、日本の何処かで火災が起き、全国年間火災件数は令和5年度で約39000件。助けを求める人がいる限り消防士は救出を諦めない。今回は命が救われた奇跡の瞬間を紹介。海上保安庁、山岳警備隊、警視庁、消防全面協力。
2024年10月某日午前5時50分名古屋市消防局に、マンションの1階が火事だと通報。ハイパーレスキューNAGOYAが出動。火元らしき部屋に住人が取り残されているという情報もある。体調補佐の小林慶祐さんは扉を開けた瞬間、煙が大量に溢れてきたので一度閉めた。フラッシュオーバーが起きる可能性があるという。熱で室内が500度以上の高温に達した時、一気に発火し数秒から数十秒で部屋全体が火にに包まれる現象のこと。隊員は、命綱を装備し救出に向かった。玄関から5mのところで男性を発見。無事救出に成功した。
2024年2月の深夜。札幌市消防局に隣の部屋が焦げ臭い、煙が見えると通報。現場は札幌駅から4kmほどの住宅密集地。スーパーレスキューサッポロの隊員が出動。現場は煙と空気の境目がなく、床いっぱいまで煙が広がっていた。そうなると危険なのが一酸化炭素中毒。スーパーレスキューサッポロは赤外線カメラを使い人がいるかを確かめた。わずか10秒で男性を発見。意識と呼吸を確認。無事助けられた。一酸化炭素中毒にはなっていなかった。
2022年2月、千葉・八千代市で火災発生。木造2階建ての住宅は激しい炎に包まれていた。要救助者がいるという。隊員は命を救うため突入、無事、寝たきりの男性を救出。命に別条はなかった。
2018年2月、母親から子どもが排水管に落ちて動けないと通報。母親が目を離した隙に側溝におち、そのまま排水管の中に滑り地てしまった。子どもが止まっているのは入口から4mの場所。この日の気温は3度だった。作戦はコンクリートの地面を破壊して直接救出する。掘削開始から1時間半、男の子は無事救出された。男の子にけがはなかった。
2024年4月28日、午後4時48分、熱中症で行動不能の登山客がいると通報。救出に向かったのは東京消防庁の航空消防救助機動部隊。向かったのは東京・檜原村にある鶴脚山。東京の山は森が多く平らな土地がわずかない。ヘリが要救助者の元に近づくのはおろか、隊員を降下させることも難しい。5mの空き地をみつけ隊員を降ろした。要救助者を見つけ無事救出した。
2020年3月25日午前11時45分、20代男性が剱岳、標高2800m付近から滑落したと同行者から通報。富山県警山岳警備隊と警察航空隊が救助に向かった。
2020年3月25日午前11時45分、20代男性が剱岳、標高2800m付近から滑落したと同行者から通報。富山県警山岳警備隊と警察航空隊が救助に向かった。遭難者は20代男性で800mほど滑落したという。ヘリが遭難者を発見。隊員が降下し遭難者のもとへ向かった。遭難者は右半身が完全に雪に埋まり身動きが取れない状態。脊椎損傷の恐れも考えられる。手で掘り出していたが、遭難者は痛いと叫んだので、スコップを持った隊員を追加。スコップで体を掘り起こし、無事救出。発見から救出までわずか15分。遭難者は奇跡的に一命を取り留めた。
2024年9月30日午後0時3分、78歳の女性が首を打って体の感覚を失っていると通報。現場は大日岳と奥大日岳の稜線上の大きな岩が並ぶ登山道で標高は2500m。救助ヘリ「つるぎ」が向かったがガスっていて救助者の場所が見えない。航空法第2条により管制官から承認された時以外、雲の中の飛行はできないことになっている。警察航空隊は2km離れた地点に山岳警備隊を降下。歩いて探すことになった。そして無事、要救助者を発見。救助ヘリ「つるぎ」はほんの僅か、雲の隙間ができた瞬間、救助者のもとに向かい無事救出。
2023年9月17日午後0時3分、男性の助けてという声が聞こえると通報。現場は標高2000m以上の北アルプス。延べ40人で捜索するも発見できず。4日目、救助ヘリが遭難者を発見した。遭難者は滑落死右足首を捻挫、9日前から遭難してた。男性が遭難していたのは「不帰ノ嶮」という難所だった。男性はルートを間違え、戻ろうとしたら、足を踏み外し3m滑落して捻挫してしまった。遭難者は電波も入らないので、開けた場所へ下ってしまった。山で過ごすこと6日、遠くに登山者を遠くに見つけ助けを叫んだ。これに気付いた登山者が富山県警に通報してくれた。救助隊は捜索するもなかなか見つからず、水場を確保する可能性があると考え、水を確保できる場所を捜索、すると空のペットボトルを発見。水のある沢沿いを捜索すること4日目、ようやく遭難者を見つけることができた。
2022年1月4日、島根県の海岸で釣り人2人が海に転落する事故が発生。2人の釣り人は磯から高波にさらわれ、真冬の海に転落。1人は沖へと流されてしまった。第八管区海上保安本部美保航空基地から機動救難士がヘリで向かった。要救助者を発見、無事1人を救助。男性はライフジャケットを着用していたので浮いた状態で救助を待つことができた。さらに目立つオレンジ色だったので発見も早かった。2人目は自力で泳ぎ、岩場にへばりついていた。2人目も無事救助された。
2024年11月24日、貨物船との衝突で小型作業船が転覆。乗組員1名が取り残されている可能性があるという。海上保安庁の特殊救難隊が出動。小型作業船はひっくり返り、船の7割ほどが海面よりも下に沈んでいた。特殊救難隊と潜水士が捜索へ向かった。船内は暗く、浮遊物だらけ。狭い通路を進むと機関室を発見。ここにはまだ空気が残っていたが人はいなかった。次に居住区へ向かうも、冷蔵庫が入口を塞いでいだ。冷蔵庫をどかし、居住区に潜入すると生存者を発見。無事脱出に成功し生存者を救出した。
2021年7月3日、午前10時30分。静岡・熱海市で土石流が発生し多くの住宅が崩壊。全国から集められた警察・自衛隊・消防などが1000人体制で救助にあたった。災害発生1日が過ぎても安否不明者は147名。発生から27時間、住宅の中から声が聞こえた。警視庁災害対策課特殊救助隊が赤ちゃんと母親を救助した。
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世古寛明は「人命救助は我々にしかできないことなので、勇気出して行くぞって気持ち取り組んでます」などと離した。デート中に要請が入ったことは?という質問。安発匠は「映画をこれからみるってときに、出動して、その後しっかりフォローはしました。彼女は笑顔で送り届けてくれた」などと話した。
令和2年7月4日、集中豪雨のため熊本県内の球磨川が氾濫。人吉市では約3000世帯が浸水。朝方に氾濫し町に溢れ出た水は引くことなく、逃げ遅れた多くの人が救助を待っていた。ここに派遣されたのが空飛ぶ海猿とも呼ばれる海上保安庁の機動救難士だった。捜索活動中のヘリが人影を発見、隊員が降下すると、木に掴まっている女性を発見した。女性は猫を抱えていた。女性と猫は無事救助された。
2021年11月27日午後5時30分。知り合いから連絡があり屋久島の南約1kmで転覆したと通報があった。通報を受け巡視船「たかちほ」と航空機「まなづる」が出動し捜索にあたった。しかし見つからず、捜索範囲を広げた翌日の午後3時10分、現場から30km離れた場所で転覆線を発見した。スクリューにしがみついている男性を無事救助。
海上保安庁の特殊救難隊は全国に1つ。海上保安庁15000人の中で38人しかいない。海上保安庁の潜水士の訓練を受け、そこから選抜されて羽田特殊救難基地に配属される。ヘリを運転しているのは特殊救難隊ではなく航空機の職員。機動救難士は航空救難の専門部隊。
2024年8月30日午前5時58分。海上保安庁の指令センターが救難信号を受信した。信号が発せられた場所は沖縄・喜屋武岬から南東へ約465kmの海上。直ちに沖縄本島から巡視船「りゅうきゅう」「はりみず」と航空機「しまたか2号」が出動した。先行した「しまたか2号」が見たのは海面から上がる黒い煙。救難信号の発信源は激しく燃えるマグロ漁船だった。乗組員は不明。近くを探していると救命ボートを発見。巡視船の到着までは10時間以上かかる。航空機が積んだ燃料では巡視船が到着するまで、現場にとどまることはできない。とその時、付近を航行する大型タンカーを発見。救助の協力を要請。大型タンカーは救命ボートに近づき7人を救助。その後7人は、到着した巡視船によって無事、那覇港まで送り届けられた。しかしマグロ漁船からの脱出時、行方不明になった乗組員が1人いるため、いまも捜索は続けられている。
消防は火を消す以外の救助もしないといけない。家の中で倒れているかもしれないという救助者を助けるために内部に侵入する出動もある。その他、交通事故救助や土砂災害、湖や川の水難救助もする。