2024年8月30日午前5時58分。海上保安庁の指令センターが救難信号を受信した。信号が発せられた場所は沖縄・喜屋武岬から南東へ約465kmの海上。直ちに沖縄本島から巡視船「りゅうきゅう」「はりみず」と航空機「しまたか2号」が出動した。先行した「しまたか2号」が見たのは海面から上がる黒い煙。救難信号の発信源は激しく燃えるマグロ漁船だった。乗組員は不明。近くを探していると救命ボートを発見。巡視船の到着までは10時間以上かかる。航空機が積んだ燃料では巡視船が到着するまで、現場にとどまることはできない。とその時、付近を航行する大型タンカーを発見。救助の協力を要請。大型タンカーは救命ボートに近づき7人を救助。その後7人は、到着した巡視船によって無事、那覇港まで送り届けられた。しかしマグロ漁船からの脱出時、行方不明になった乗組員が1人いるため、いまも捜索は続けられている。