- 出演者
- 川島明(麒麟)
今回も秋葉原「やきとん元気」で辞書を肴に呑む。これまで、あ・い・う・えとやってきて、今回はあ行最終回「お」。インパルス・板倉俊之、ハリセンボン・箕輪はるか、井桁弘恵が初登場。板倉は5作の小説とエッセイを出版。箕輪は早稲田大学文学部卒で図書館司書の資格あり。井桁は早稲田大学人間科学部卒でMORE専属モデル。
オープニング映像。
「三省堂国語辞典」「新明解国語辞典」の2冊を眺めながら、「お」から始まる未知の日本語をアテに酒を飲んだ。ハリセンボン・はるかが気になった言葉は「おかやき」(岡焼き)。直接は関係のない人に対して、やきもちを焼く。当事者ではないのに嫉妬すること。麒麟・川島は「福山雅治が結婚した際に会社を休むみたいな事?」と語った。今回は三省堂・辞書出版部長の山本康一さん&校閲者・辞書コレクターの稲川智樹さんが解説してくれる。稲川の家には辞書が1000冊もあるという。「岡」には小高い土地(丘)の他に「かたわら」という意味があり、脇にいる人、部外者を示す。「他」(ほか)が「岡」(おか)になった説もある。「岡目八目」(おかめはちもく)は、囲碁は本人より見ている人の方が状況を見通せることから、第三者の方が的確に判断できる意味。「岡惚れ」という言葉もある。本名が「岡」だという岡崎体育は「岡」の印象が悪いと嘆いた。お笑い芸人の岡焼きについてトーク。みんなブラマヨ小杉に抱かれたい時期があったという。マヂラブ村上がインパルス堤下も人気あったと語ると、板倉は「あいつが活きるボケをしない」と語り、錦鯉・長谷川みたいな人が合うとの話になった。いつも店員をやっているラランド・ニシダがシフトに入れなかったので、今回は代わりにかが屋・賀屋が登場。両親とも国語教師だという。
板倉が気になった言葉は「恐れ入谷の鬼子母神」(おそれいりやのきしもじん)。「恐れ入ります」と東京都台東区入谷にある「鬼子母神」(真源寺)をかけた言葉。地口・無駄口と呼ばれ、江戸時代に物売りの口上として多く生まれた。「その手は桑名の焼き蛤」「蟻が十なら芋虫ゃ二十」「然うは烏賊の金玉」などがある。ジョイマン高木「まことにすいまめーん」、ですよ。「あーいとぅいまてーん」と並ぶ日本三大謝罪ギャグとの話題で盛り上がった。辞書には「恐れ入り豆」も記してあった。
川島が気になった言葉は「おっとりがたな」(押っ取り刀)。「押」は勢いよく◯◯をする強調の表現。本来は腰にさすべき刀を手で持って向かうことから、「大慌て」の意味。「緊急の連絡があったので、おっとり刀で駆けつけた」のように用いる。川島は美味しいおにぎり屋を見つけたメイクさんが寝坊してしまい、急いで現場に駆けつけた話を披露。メイク道具を忘れて、おにぎりだけ持ってきたという。
井桁弘恵が気になった言葉は「お相手」。辞書の例文に「-は福山でした」と書いてあった。川島が「福山雅治に岡焼きした編集者の仕業ではないか」と語ると、板倉が「恐れ入谷の鬼子母神」と褒めた。稲川さんによると、「お相手」が三省堂国語辞典に掲載されたのは最新の第8版。書いた人がリスナーだったかもと推測した。辞書を編纂した関係者かもしれないと巻末を見た川島は「三省堂」のロゴがスチャダラパーみたいでカッコいいと紹介した。酒を飲むだけでなく、「厚焼き玉子串」(1本198円)を食べた。
岡崎体育が気になった言葉は「おなみだ」、「おにもつ」 など「お」をつけているのに馬鹿にしたような意味になる言葉。本来の意味とは反対の意味を含ませる表現法「反語」。「おモデル」とイジられた井桁弘恵は「一気に腹立ちますね」と語った。
マヂラブ村上が気になった言葉は「女三界に家なし」。三界は仏教用語。欲界・色界・無色界の生物が生まれ変わる全世界を指す。「女三界に家なし」は女性はこの世のどこにも安住の場所がない意味。現代にはそぐわない言葉だが、先生によると「それは良くない」と言っていくことが大事だという。新明解国語辞典に載っている「良妻」は改訂版で現代の時代状況に合わせた注釈が追加された。
『川島明の辞書で吞むTHEライブ ~有楽町で呑みましょう「か」~』の告知。7月19日、ヒューリックホール東京にて。
賀屋は三省堂の辞書だけ、パチプロ・パチンカーが載っていると指摘。山本先生は三省堂の辞書は「いち早く社会で使われるようになった言葉を取り入れる」と説明した。三省堂の辞書は「大当たり」の例文で、パチンコ以外にも「うどんチェーン店が-」と書いてあった。
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エンディング映像。